第15回「○○と言えば...」

 私は、天の邪鬼な人間である。それが顕著に現れるのが、「○○と言えば?」という問いに対する答えである。以前、さんぎょーと、「クイズ1人しか言いませんでした」という、言わば「クイズ100人に聞きました」の逆のようなクイズ番組を見ていた際、「アキコと言えば?」の問いに、二人して「山東昭子」が出てきた時は、運命を感じた。こんな私だから、生半可な答えでは納得しない。

 「イチローと言えば?」の問いには、「鈴木イチロー」が挙がるのがこの世の中であるが、「富永一朗」と言える強者が私は好きだ。さらにこの話の流れで行くと、「鈴木と言えば?」の問いには、「鈴木義司」がさも当然のように出てこなくてはいけない。見事なつながりである。私にとって「スズキイチロー」は「お笑いマンガ道場」なのである。と断言はできないが。車だん吉と言えば「お笑いマンガ道場」という問いも正しい。川島なお美はそうでもないが。「貨幣金融論」が出てくれば完璧である(百歩譲って「カンニング」も正答とする)。青学は1択では無い。サザンもいれば、坪井もいる。決してつボイノリオではない。まあつボイノリオが出るくらいの猛者なら喜んでついていくが。

 グループになると面白い。例えば、「いいとも青年隊と言えば?」の質問に、「野々村と羽賀と、あと一人誰だっけ?」と言ってるようでは失格である。「磯野貴理子」が出てくると80点。中上雅巳だと100点である。もちろん、久保田篤でも満点だが。「アリス」では、やはり矢沢透である。他の二人が売れている現状(いや、ベーヤンはきわどいが)、矢沢を置いて他にない。「矢沢といえば?」は、矢沢心、矢沢永吉を差し置いて、やはり矢沢透であろう。現在は居酒屋だかバーだかを経営しとるようだ。

 競馬は択一問題の宝庫である。「マチカネといえば?」の答えは。って難しいな、コレ。とりあえず、マチカネピーヒャラぐらいかな。万馬券といえば、夏木立賞が満点。1500mは摩周湖特別とクローバー賞で悩むところやね。2600mは皿倉山特別やろ。じゃあ2000mは?うーん、これも難しい。中途半端な重賞言ってもつまらんし。これは言わんことにしよ。2100やったらブラジルカップやねんけどねぇ。(近年1400mになってもうたけど)。1890やったら園田にあったような気がする(なんか最近、大井は下2桁が「90」の距離のレースが頻繁に行われてる)。「宝庫」と言っておいてなんや、この中途半端さ。

 まあ、このテの話は、クイズ研でない限り、芸能以外では持ち上がらないのが常である。政治と宗教がネタだとケンカになる可能性が高い。酒が入ったらなおさらである。その前にあまり政治や宗教を知らない人が多いけどね。趣味が合うならそれについて語られることもあろう。だが、やはり引き出しを多く持っている裏金産業にとってはこれでは物足りないものだ。裏金産業色に染めることが難しい世の中、諦めるしかないのであろうか。誰かいい案を求む(って案を出す人間は裏金産業色の人間なんやなぁ)。


目次へ