第16回「厄病神」

 ダイヤモンドSを買いにWINSに出かける。ホームグラウンドは錦糸町なのだが、ここは何故か相性が悪い。青葉賞取って以来勝ってないような気がする。さて、どこへ行こうかと、とりあえずTVを付けると箱根駅伝の映像が。ん?また日本TVお得意のお涙頂戴番組の使いまわしかと思うとそうではない。今日は東京国際マラソンがある日なのだ。TVには駒沢の神屋が。なるほど、神屋が初マラソンか。これは馬券を買いに行くついでに見ることができるかも知れない。しかし、ここで1つの問題が。コースがわからない。TVではスタート&ゴール地点の国立競技場が映し出されている。コースの紹介は無いが、「見どころ」として八ツ山橋が紹介されている。八ツ山橋と言えば、箱根駅伝で監督車が合流する五反田にある橋やん。で、とりあえず走る方向はわかった。で、思い出したのが客先にいく途中で見かけた「交通規制」の幕。あれには、外堀通りと書いてあった記憶がかすかにある。外堀通りを通って国道15号(八ツ山橋)を通るコース、それでいてWINSがあるところ。これは、後楽園しかない(他に知らないだけかもしれん)。いや、横浜住んで約1年になるが、ここまで東京の交通事情に詳しくなるとは、我ながら大した順応性だ。しかし、競馬とマラソンを両立できるとは、東京も贅沢やのう。滋賀では、5年もいながらびわ湖毎日マラソンを一度も(生で)見ることは無かったし、見に行ったとしても競馬との両立はほぼ不可能だった。関東も捨てたもんやないな。

 で、12時に家を出る。コースを詳しく知るため、6年ぶり2度目のスポーツ報知購入。しかし、ゼンゼン詳しくない。五輪一色である。そらそうや。毎年やってるマラソン(しかも有力日本人がいない)と、4年に一度のモルモン教徒の祭典とではプライオリティが違う。4年前はよう麻雀見ながら見たもんやった。あの頃の麻雀は平和(「ピンフ」ではない。「へいわ」と読む)やった。今は某ガレオンにそそのかされてかなりハードなルールでの麻雀を余儀なくされとるからなぁ。ルール改善の動きがあるようだが、多少何とかして欲しい次第である。レートはピンでも構わないが、せめてワレメだけは無くしてほしい。レートも安いに越したことは無いが、間違っても某新潟県警のように賭けの対象が図書券になることはなかろう。

 話がそれてしまった。とにかくその場で目にも止まらぬ速さでスポーツ報知を破り捨て、横浜駅へ。スポニチを買う。結局スポニチである。130円である。縦馬柱である。諸星由美である。「レオナルドいも」である。当然のようにマラソンの情報が無い。まあこっちはマラソン目当てで買ったわけではないので大事に読もう。

 で、水道橋。到着は13時過ぎだったが、マラソンの気配は無い。ひょっとしたらココでは無かったかも?と疑問が湧いたが、読売の旗を持った人が後楽園ゆうえんちに入るのを見て、間違っていなかったことを確信。さすがにWINSにはこの旗を持ってくる人はいなかったようだ。ギャンブラーたるもの、そうでなくては。ちなみに、権太坂で貰った旗と全く一緒だった。あの時貰った順天堂大学の旗はいまだに愛車に積んである。欲しい人は取りにくるように。あと5本はあったはず。誰も欲しがらないから。

 今日は軍資金が無いのでメインのみを買うことに。と退屈だからオフト後楽園の方に足を伸ばす。知らない方のために説明しておくと、後楽園では、南関東競馬の馬券も買うことができる。その売り場がオフト後楽園である。ここに来ると馬体重の増減が奇数でも気にならない。しかも、フロアが禁煙である。時間を潰す&寒さをしのぐには持ってこいのところなのだ。が、見ているとやりたくなってしまうのが競馬好きの悲しい性。というか、馬券買いに来てるんやから。しかし、スポニチでは仕入れる情報に限界がある。が軍資金は無い。13時過ぎて競馬新聞買うのも(しかも大井版)いささかもったいない。ここは、佐賀記念だけ買ってあきらめよう。としたその刹那!佐賀記念が前売りされていないことが発覚。うーん、ミツアキサイレンス。来るなよ。ほなしゃーない。東京シティ盃を買おう。と馬柱を見ると、1枠1番ヘイアンウインザー。いつから地方へ。今回のダート1400mは適鞍やろ。うん、これ本線。でも転厩初戦のようやし、ワイドにしとこ。で、相手は...と見渡すと、いました!エモシオン!川崎記念で幻の出走登録をした馬である。T寄の馬である。いちおうこいつも転厩初戦。で、隣にはランニングゲイル。まだおったんか、こいつ。いちおう、弥生賞とか勝ってたような気がするが...。京都記念優勝馬はおるわ、弥生賞優勝馬はおるわで、結構揃ってるやん。みんな人気薄やった けど。で、ヒモがわからんから結局総流し。当たったらまた後楽園来なアカン。エモシオンの短小単勝は記念馬券でT寄にくれてやろう。ちなみに、私は地方競馬で他人の記念馬券を買うといつもロクなことが無い。帝王賞のミツアキサイレンスは掲示板に乗るが馬券に絡まず(さんぎょーに)、JBCのミツアキサイレンスは掲示板に乗るが馬券に絡ます(さんぎょーにあげよう思ったけどすでにこの馬券が行方不明)、TCK女王盃のプリエミネンスは掲示板に乗るが馬券に絡まず(スプリングマンにあげようと買ったが、地方にありがちな馬名が出ない種類の馬券。この券売機は住之江のものと一緒だった)、川崎記念のエモシオンは出走せず(川崎競馬場関係者が全部悪い)といった具合である。今回もどうせ当たらんやろ。

 さて、時刻はもうすぐ14時。ここは国立までおよそ5kmらしい。ということは、2時間10分でゴールだとして、スタートが12:10だったからゴールは14:20になるハズである。で、1km3分換算として、ここは5km手前だから15分前に通過である。従って14:05ぐらいにはここをトップが通るのである。Q.E.D.。我ながら大した推理だ。こんな計算はすぐ出来るのに遅延を1ns無くしてどれだけ周波数が上がるか等の仕事上の計算はすこぶる遅い。まあそれは慣れやろ。そろそろ沿道に行かなくては。とWINSを出る。すると、さっきまで全く見なかった大会関係者がウジャウジャおる。うーん、計算は正しかったようだ。トップは誰だろうか。そういえば、箱根の時は山梨学院(モカンバ)と亜細亜(名前わからん)だった。意外だった。順天堂(岩水→奥野)はトップではなく、駒沢(神屋)はすごい形相で後ろの方を走っており、見たかったカリウキは5区エントリで見られず、法政(徳本)はリタイアと、メチャクチャだった。万全の状態のエースを一人として見ることができなかったのだ。 いや、亜細亜とか頑張ってたところもあった。亜細亜関係者の皆さん、ごめんなさい。はっきり言って亜細亜がトップで来るもんだから、さまようたましい並にまごまごしてしまいました。

 ここで母に電話。前回(権太坂)はカメラの位置関係を見誤り、13位ぐらいが通過した時にチラッと写った程度だったので、今回はバッチリ見てもらおうという魂胆である。聞くと、また神屋がブレーキのようだ。つくづくついてない。強い神屋をまたしても見ることができない。1年のときに藤田(4区)→神屋(5区)のあのタスキリレーにほれぼれしたのが懐かしい。駒沢は9区で逆転されたけど。まあ仕方が無い。ここはトップ(と思われる)ワイナイナでも応援しよう。で、ワイナイナの姿が見える。携帯はつなぎっぱなし。だが、母は一言「今、神屋写ってるよ」......。全くついてない。じゃあ神屋が来たときに写ればいいか。だが...。まあ想像通り、神屋が通過したときはキッチリ、ワイナイナが写ってたそうな。あーあ。こんなもんやな。途中で横に来た東大陸上部の関係者(多分現役の部員)に、「一緒に応援して下さい!」と言われて、「この人です!」って指さされた人に「西さん、ファイト!」と声をかけさせられたのもいい思い出である。西さんって誰やねん。確かにユニフォームには「東京大学」とは書いてあったけど...。知らんがな。一番張り切って応援したのが西さんかい!横浜のピッチャーか?(現打撃投手)どうやら、私がマラソン(or駅伝)を生で見ると、エースがよくないらしい。この力、どこかで使えへんかな。ライバルの応援をさせて自分とこを勝たすとか。いかがです?「中国電力」あたり。

 終始、こんな流れで競馬も勝てることなく、ダイヤモンドはキッチリ1着3着。雪降ってたし、「湿った馬場の江田照男」だったか。ますます吉田豊と仲が悪くなったわ。

 でも、そんな流れを断ち切ったのが秋葉原。横浜中捜しても一切見つからなかった、欲しかった本がTheComputer館でアッサリ見つかり、ついでと探していたCD2枚が2枚とも最初に入った店で見つかった。おそるべし、秋葉原。そんな街が私は好きだ。あ、でも、会社でせがまれている「まいっちんぐマチコ先生」の同人誌は見つからず。ていうか、同人誌のデータベースがようわからん。ホンマにあるんか?そもそも、同人サークル名でソートされてても見つからへんちゅうねん。なんとかしろ、オラクル!(いいのか、こんなオチで)


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