第25回
ラッシー、ラッシー、雨、ラッシー

 世間はゴールデンウィークである。中には4/27〜5/6と10連休という人もいるようだ。うちの会社にもいたが。しかし、私はカレンダー通りで、4/30、5/1、2は出勤だった。

 そんな中、大阪の某すぐらーが来訪。10連休の恩恵を受けた1人である。彼が想い出?の地、横浜に休暇を利用して来たのだ。

 5/2(木)。19:00、羽田。彼はやって来た。かなりテキトーな格好をして(いや、本人はオシャレをして来たのかも知れない。もしそうであったら謝ります。ゴメンナサイ)。早速、晩飯へ。食べたいものも見つからないまま、とりあえず羽田を出る。首都高は東京方面、渋滞17kmとの表示。なにか事故があったらしいが、横浜方面は混んでいない模様。羽田から首都高に乗ろうと取り付け道路に入ろうとした瞬間!パトカーから「そっち行ったらアカン」とスピーカーで大音響!?どうやら、こっちの車のことではなかったが、いきなり前途多難な旅になりそうだ。あくまで他人事やけど。

 晩飯は結局彷徨って彷徨ってファミレス。横浜まで来て申し訳ないと思うが、何より私の体調に問題があったのだ。前の週、関西に遠征をしたのだが、その際に急性アルコール中毒にかかり、医者に酒と油ものを止められているからだ。この件は自分の自己管理が悪いのだが、すぐらーにまで迷惑をかけてしまったかと思うと申し訳ない。が、彼も吉野家が選択肢に入っていたぐらいなので、大した問題ではないと考えてはいるが。

 3日。たってからのすぐらーの願いであった府中競馬に行く。ホントは翌日のNHKマイルCに参戦予定であったが、混むことを懸念して断念したってことにしておこう。9時に到着予定であったが、悪名高い環八の渋滞にモロにハマり、1時間ちょいの遅刻。みんな、車で出かけすぎ。私も含めて。府中に到着はいいが、JRAの駐車場がなんと満車。GIがあるわけでもないのに、そんなにみんなプリンシパルSが見たいのであろうか。ともかく、ちょっと離れた駐車場に停める。

 くる途中、野球の話で盛り上がる。ここはやはりすぐらー、守備範囲である。こっちが振ったネタに全て答えてくれる。もうええ年やねんから、もう少し野球とエレベータ以外のことも覚えましょう。王天上は、やはりマイナーのようだ。ホールの応援歌は「ノドにホールズ」だったが、迫力の点では、「ノドンにホールズ」の方がいいようだ。化けの皮が剥がれるのはスティーブだ。インカビリアとキャリオンはどっちが活躍したのだろうか。

 競馬は馬注のみの情報で新潟まで手を出して、負けを膨らませてしまった。それより何より、K太がペンを探している間に天間が万馬券を出してしまったというのが最大のハイライト。彼は関東に来てから馬券が1回も当たってないそうだ。プリンシパルでモノポライザーの単勝を買っていたら、ものの見事に殺し馬券になってしまったし。まあ、ここは多少我慢して、Kしだのようにどでかいのを当てて下さいな。

 京都新聞杯で、1番人気であった私の馬、チアズシュタルクがものの見事に沈む。馬券は購入してなかったが、POG的に痛い。まさか上積みが0だとは...。馬券は、すぐらーが単勝3000円をブチ込んで玉砕。自分の馬が負けたとは言え、他人の不幸は愉快痛快怪物くんである。NHKマイルでタニノギムレットが上積みが確実なだけにおおごとやな。

 しかし、それより大事件が!iモードで野球の結果を見ると、「ロッテサヨナラ勝ち!」の文字が...。しかも、ドラ1(自由枠やけど)の喜多が2試合連続のサヨナラヒット。タイミング悪すぎ。3日、4日で野球→競馬にしたらよかった。

 競馬終了。ある意味終了。で、東京ドームで野球観戦したウケケケケ、赤ヘノレ、S田3名と合流。kageさんは帰宅でこちらは私、すぐらー、K太と計6名。渋谷で集合。が、道路は渋滞。道もようわからん。すぐらーは横で熟睡。ラジオでマリナーズが2者連続1イニングで2打席連続HRとのニュースが。こんなの過去にあったんかと聞くと、すぐらー、寝ぼけながら「今井が代走ホームランを打ったことあるで」。もうずっと寝とけ!しかし、渋谷は車で行くところではない。駅前で再び大渋滞。理由は車が多いのではなく、人が多いからである。なんとか、車を停める場所をと探すが、ちっとも見つからない。しょうがないので、NHKまで行って車を停める。駅からは徒歩15分ぐらいのところ。

 渋谷駅で3名と合流。宿の近くだと言うネパール料理店に行く。そこが全くの傑作でありました。店名は「マンダラ」。S田さんが唯一ネパールに行った経験があったが、それでもネパール料理と言われてもピンと来ない。メニューに説明は載っているが、店員(と思われる)オネーチャンもよう知らないようだ。と、テキトーに頼む。が、どれをとってもウマイ!基本はカレーベースのようだが、日本人に合わせている味付けのようで、スンナリ受け入れられる味だった。ドリンクに「ラッシー」というものがあったが、これが我々には大ウケで、都合20杯ぐらいは飲んだであろう。かく言う私も3杯は飲んだが。後半には店長のスニルさんが出てきて、おすすめメニューを言われるがまま注文し、すべてたいらげる。腹いっぱいで会計を御願いすると店長、「ゲームしまーす」の掛け声と共にやってきていきなりスプーン曲げ。そしてすぐ厨房に引っ込む。一同言葉を失う。会計をやってくれないし、ゲームだと言ってスプーン曲げるだけだし、タネは明かさないし。これがネパールジョークなのだろう。しばらくして店長が戻ってくる。ウケケケケさんと、何故か国保の話で盛り上がる。国保は高いとの1点張り。目黒区役所はよーく考えておくように。さらに、京都には兄がおり、同じくネパール料理店をやっているらしい。木屋町だそうだ。今度行くべし。マンダラはランチでナン食べ放題だそうだ。100枚頼んでも98枚食べればOKらしい。そんなざっくりしてるのか、ネパール人ってのんびり屋なのね。

 マンダラはこちらから。

 4日。千葉マリン。13時試合開始なので、11時に球場入りの予定。で、9時に家を出る。前回、試合開始30分前に球場に着いたらアッサリライトが満席だったので、今回は特別急いで行くのだ。

 現地には、11時を少し過ぎたぐらいに到着。マリンスタジアム駐車場は当然のように満車。まあ、キャパが600台ぐらいなのでしょうがない。ここは、前回停めた幕張メッセの臨時駐車場に停めようか。と駐車場に行くが、そこも満車。とんでもないことになっている。いくらGWだとは言え、あまりにも人が多い。「ロッテの夢は〜観客動員100万人」とか言ってた初芝の応援歌も今は昔。なんでロッテファンってこんなに多いんやろか。

 試合は、初回にカブレラが超特大(とおぼしき)ホームランを打って幕を開ける。「とおぼしき」と書いたのには訳がある。実は、この11時入場でライトに座れず、バックスクリーンのすぐ横に座るハメになったのだ。これは、マリンスタジアムにおいては、レフト方向の打球の行方が見えないことを意味するのだ。レフト方向の打球はおろか、レフトそのものも見えなかったが。

 西武潮崎の好投で、ロッテはアッサリ負け(1-5)。この時点でロッテは9勝しかしていないのだ(うち2勝は現場にいた)。まあ、このエッセイを書いている時点で、横浜と井川の勝ち星が同じと言う方がすごいだろうけど。

 千葉は見せ場なく、そのまま帰路へ。帰りは、マリスタから帰るロッテファンと某東京ネズミーランドから帰る客とで首都高速は大渋滞。晩飯をどこで食うかの判断に迷ったが、結局秋葉原。なんでここになったかは聞くな!メンツがメンツやからしゃーないんじゃ!医者に止められているにもかかわらず、油ものをほおばる。もう乗りかかった舟(?)状態。秋葉原やし、無礼講やな。

 その帰り。kageさんと別れてすぐらーと2人で駐車場に戻ると、1台のバスが。そこには「コミックバスツアー」と書かれており、そっち系(失礼やな、この表現)の女の子が乗り込もうとしていた。怖い...。さすがは天下の秋葉原。ツアーの名目もようわからんし。晩にツアーやってるのもようわからんし。神戸ナンバーだったのもようわからんし。やはり、そこですぐらーを乗せるべきやった。帰るためのごく普通の夜行バスよりも楽しいことは間違いなかったやろに...。

 横浜駅。お別れである。彼は「次は福島競馬で」と言い残してこの世を去って逝った行った。おかしい人を亡くしてしまった。ポッカリ空いた胸の隙間を埋めるべく、次の日も野球に行こうと誓う私であった。


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