第4回「姫路銘菓『ひめはじめ』」

木曜日。姫路で久方ぶりの平日競馬。金杯以来かな。

1Rから、ということで南草津6時22分の電車に乗る。すでにさんぎょーが近江八幡から乗っていて丁寧に新聞で席を取っている。さすがである。6時40分に京都で浜田を拾う。そこからは姫路まで2時間半のバカ話。いつもながら、こういう時の話はくだらんね。それが面白くて、わしは結構好きなんやけど。H田はまだまださんぎょーから吸収することが沢山あるやろうから、テキトーに頑張って。あんまり吸収しすぎるのも裏菌に感染してよくないが。

さて、姫路到着。9時1分。競馬場行きのバスの始発が55分やから、1時間近くヒマ。そこで、恒例?の「DAISUKIごっこ」。これは、白浜合宿に端を発する、れっきとした裏金産業の加害課外活動なのだ。まずは、例によって金をもっていないさんぎょーの資金集め(要は銀行で金をおろす)から。駅前の三和ですませた後、ふと立ち止まるさんぎょー。その目の先は…、路地に入ったところの怪しい看板。難しい言葉で言うと風俗街。さんぎょーと付き合って5年目になるが、相変わらずこういう風俗関係を見つける目は鋭い。ヘタなサンドイッチマンのにーちゃんよりはよっぽどこの業界を知っとる。スプリングマンと行った広島でも、合宿で行った金沢でも、その才能を発揮。仕事せーよ。

風俗街を去って、普通の商店街へ。ここで見つけたカラオケ喫茶「ユーミン」。ユーミンの歌オンリーのカラオケ喫茶なのだろうか。チラッと覗くと普通の茶店。何が?と思うわしに飛び込んできたのは「1時からカラオケ」の文字。何やここは、カラオケに制限時間があるんか!もう二度と来ない喫茶ユーミンを後に、浜田に質問。「『ゆみ』って名のつく有名人は?」H田:「森尾由美!」。センスは認めよう。だがしかし、ここでの正解は、やはり「由美かおる」であろう。その辺はさんぎょーとも一致。芸能ネタでウケとってナンボの裏金産業、そうは甘くない。ちなみに、以前、テレビ番組で「クイズ一人しか言いませんでした」で「『あきこ』と名のつく有名人は?」の問いに、そろって「山東昭子」と答えたわたしとさんぎょーである。一筋縄ではいかないのだ。

さて、そうこうしているうちに時間が迫る。んでバス停に行くと、妙にバス停が奥まったところにある。しかも、下には西成系の方々の自宅とおぼしきダンボール。そして、バス停に並ぶ人の列は5、6列。多分、世間では、これを「並ぶ」とは言わない。さらに、来た姫路市バスは、なぜかバス上方(窓ガラスのさらに上)に看板が。すごいぞ、姫路。善意の傘立てにはゴミが情け容赦なく詰まってたし。これぞまさに地方競馬。H田も満足の様子。連れてきたかいがあったというものだ。

バスは15分ぐらいで競馬場へ。ここは、内馬場が公園になっているので、園田より一周が広い。しかし、その中にはポツンと着順掲示板が1つ。しかもその掲示板は、昔の中央競馬みたく横である。字も緑だし、見にくいことこの上ない。入り口付近に食堂があった。ここが、食べ物を売っている唯一の場所らしい。1Rまで腹ごしらえ。食堂のおばちゃんはしきりにわしの競馬新聞をジロジロ見る。そんなに気になったら買うて来い!どうせ、客もおらんのやし。

今回は非常に長いので、続きは次回…。


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