第43回
アンチ山手線ゲーム Vol.1
〜GW特別企画 其ノ参〜

今回掲載されている写真は、クリックしていただければ拡大表示されます。

 GW特別企画も3日目。今日はミスターカントリーサインが朝早くから競馬ということで府中に行っているそうな。ご苦労様。我々は今日もイベントを始めるものである。

 イベントを始める前に、この日は大事な用事があった。それは、「ダービーの前売り入場券を購入する」である。ま、そのうちまたこのエッセイにネタとして書かれるだろうが、来る6/1(日)に、フィガロとその愉快な仲間達と共に、府中でダービーを観戦するのである。その際の、入場券を買っておこうというものである。前日、11時にWINS横浜に行ったときはすでに売り切れ、関西だったらあるだろうとフィガロに方々探させたがゲットできず。仕方がないので関東在住の私が買いに行くことになった(関西では土曜のみの発売だったようだ)。このため、イベントも前倒し(と言うても基準がなかったから前倒しもクソもないが)して、WINS後楽園に行くことになっていた。

 さ、そんなことはさておき、この日のイベントの紹介。タイトル通り、「アンチ山手線ゲーム」である。コンパでよく聞かれるあの「山手線ゲーム」とはまるで違うものなので注意されたし。ルールを以下に示す。

  1. 山手線の駅のうち、同名の駅で地下鉄が乗り入れている駅の分だけくじを用意
  2. くじを1枚引き、そこに書かれた駅に山手線を使わずに、地下鉄のみで行く
  3. 駅に着いた証拠として、「○○駅」という案内板を写真に収める
  4. 次のくじを引き、そこに書かれた駅に行く
  5. 2〜4の繰り返しで全ての駅を回る
 発案者はさんぎょー。バカげた企画であるが、その発想には敬意を評したい。金かけない遊びを考えさせたら、彼の右に出る者は運河無人(2年4組)ぐらいしかいない。前日、世を徹して路線図を調べ、くじを作成したさんぎょーの意欲たるもの、素晴らしいものがある。私は横ですぐに召されてしまったが。

 7時起床。前日なくなったバッテリーも、今日はきちんとチャージOK。大した仕度もなく(さんぎょーは手ブラ)、出発。横浜から水道橋までは1時間強で着く。草津から淀とほぼ同じぐらいか。手頃な距離である。9時チョイ前に到着し、前売り入場券販売の窓口へ行くと、早くも100人ぐらい列を作っている。こんなに人気しているとは思わなかったが、よく考えるとたかだか100人である。チケットは1人2枚までしか購入できないのだが、今回は6枚必要だったため、3人、もしくは誰かが2回並ばないといけない。この日は、イベントにミスターの代わりに(といっては失礼だが)、kageが参戦。9時集合が30分遅刻とのメールが来たため、諦めて2人で並び、早く買えた方がもう一度並ぶと言う作戦に。さんぎょーが大役をゲットし、6枚は無事購入。肝心の競馬はと言うと、この日は天皇賞(春)。前日の負けを取り返さなければならない。今年は小林淳と心中と決めているので、本線はイングランディーレ。京都良績のファストタテヤマ、初夢賞でタガノマイバッハを抑えたイエローボイスなどを中心にチョコチョコと。ダイタクはヒモ程度に。

 9時を30分ほど過ぎた頃、kageが到着。彼も馬券を購入し(最近はPATがメインのようだが)、いざ出発である。後楽園そばには、「後楽園」駅と「春日」駅、さらに「水道橋」駅があるが、最初はターミナル的存在の駅がいいだろうということで、飯田橋駅に向かう。歩いて約10分のところであるが、道のいたるところに馬券が落ちている。まだ9時半だというのに。それとも土曜日の馬券であろうか。1つ、破れた馬券を拾い上げると、ある馬2頭の複勝をそれぞれ30000円購入している。その他馬単も購入しており、トータルの額は112000円購入。太い勝負である。生憎、馬券は左側が破れており、どのレースかは判別不可能であるが、複勝なので馬名が見えているから、これを元に割り出すことは可能であろう。さんぎょーが拾ってサイフに入れる。落ちているものは拾う主義の男である。この男、かつて京阪三条で当たり馬券を拾った強運の持ち主。そんだけ運持ってるなら自分の馬券を当てろや。

 飯田橋駅到着。ここから、旅の始まりである。まずは、1日乗車券を買う。東京の地下鉄は、都営と営団があるが、両方に共通して乗れるキップは1000円で販売されている。購入。しかし、QUOカードぐらいの大きさを想像していたが、下のようなキップであった。


ちゃちい

 普通のキップの大きさ。すぐに無くしそうで恐いが仕方ない。1日お世話になるキップである。大事に扱わないと。

 9時集合から、1時間45分後、いろいろあってようやくスタート。今回まわる駅数は18駅。くしくも、昨日行ったカントリーサインと同じ数である。待ち時間がある分、こちらの方が時間がかかるか、とは大方の予想。それにしても東京は地下鉄が縦横無尽に走っているもの。今日はカントリーサインと違って日付が変わったら明らかに帰れなくなるので、終わりの時間は決まっている。ムダな時間は省いてさっさと始めることにしよう。くじを引く順番は、昨日同様、じゃんけんにより決定。てつおー→kage→さんぎょーとなった。

 <第1の選択:飯田橋駅(スタート地点)> 10:45

 とりあえずは最初であるから、何を引いても許される部類に入るであろう。山手線の内側だし、飯田橋は4線が乗り入れる駅である。どこでも行けそうなもんであるが、引いたのは新宿。JRを使えば中央線で1本だが、地下鉄となると難しい。南北線で四ツ谷に出て丸の内線か、大江戸線で1本か。迷った挙句、後者を選択。大江戸線は、かなり大回りをしている線で、ここで乗らないといつ乗れるかわからんから、とりあえず乗っておこう、という安易な考え方である。くじのボケは本日はさんぎょーである。ミスターとの違いをとくとご覧あれ。


抽選風景

まずは近場で

 大江戸線は、現在開業している地下鉄の中で、最も新しくできた線なので、一番深いところにある。まずはホームに向かおうとするのだが…とにかく遠い。深さもさることながら、同じ階でも相当歩かされる。大江戸線飯田橋のホームに着いた時には、すでにスタートから6、7分が経過していた。明らかな失敗である。しかも、路線図をよーく眺めるとわかるのだが、新宿まで1本で行けるわけではなく、「都庁前」で乗り換えなくてはいけないようだ。明らかな失敗である。おまけに、本数があるようでなかなかない。他の地下鉄に比べて、間隔が長いのである。明らかな失敗である。スタートからつまづきすぎ。

 飯田橋から6駅、ようやく都庁前に到着。乗り換えて1駅、新宿駅である。正味35分。南北線→丸の内線なら、絶対にこんなにはかからなかっただろう。こんなペースであと17駅も回るかと思うと…いきなり疲れが見え始める一行であった。


新宿駅

 <第2の選択:新宿駅> 11:20

 さて、ミスターに代わるkageがここでデビュー戦。引きの強さならRUQS随一。負けられないところである(誰に?)。そんな彼のデビューは…。神田である。山手線の、まさに正反対。最初からこれでは、後が期待できそうもない。


ほろ苦いデビュー

 新人にはきつすぎたか、ともあれ、神田に向かわなくてはいけない。日本でも指折りのターミナル駅である新宿だが、地下鉄となると都営新宿線、丸の内線と大江戸線の3線。乗り換えの数を検討した結果、赤坂見附まで丸の内線で、そこから銀座線で行くことにした。ちなみに大江戸線はハナから考慮に入れてない。それだけ懲りたのである。

 しかし、計画通りにいかない事態が起きる。丸の内線の乗り場が見つからないのである。営団と都営が、ホームが離れているのはよくあることだが、周りに全く「丸の内線」の案内が見つからない。かつて、私が横浜に引っ越してきてから初めて新宿に時、駅の構内(改札出る前の話である)で迷子になった忌まわしき記憶が蘇る。それだけ、新宿駅というのは入り組んでいてワケがわからない。

 それでも、ようやく見つけた案内を頼りに、まずは地上に出る。JRや小田急のターミナルを通過し、ショッピングモールのような所を通り抜ける。すると、今度はまた「大江戸線」の案内。おや、行き先を間違えたか?と思うが、ここまではそんなに方向的に間違うところではない。たどっていった「丸の内線」の案内の矢印も進行方向を向いている。しばらく歩き、新宿駅の西側のタクシーターミナルに出る。歌舞伎町側ではない、念のため。すると、今度は「↑丸の内線、大江戸線」の案内。ひょっとして、すごく近い改札があったのでは?と、また引きの弱さを嘆くことになるのかと思ったのだが、真相は違った。ここの「大江戸線」は、新宿西口駅のことだったのである。飯田橋から都庁前に行く1駅手前の駅。それが丸の内線の新宿駅と殆んど同じところにあったのである。力が抜ける一行。もうこれだけで時間ムダにしたように感じるのだが、ルール上、山手線と同じ駅で降りないといけないため(乗り換えはどこでも可能)、新宿西口駅で降りることは不可能なのである。ちゃんと抜けのないルールを作ったさんぎょーが憎たらしい。

 またしても、電車に乗っている時間より歩く時間の方が長くなりそうな道程で、ようやく丸の内線に乗車。赤坂見附駅は、丸の内線と銀座線が同じホームに止まるステキな駅なので、乗り換えが素晴らしくリーズナブルである。丁度、我々が着いた時に銀座線も来たようで、赤坂見附駅での待ち時間はほぼゼロ。大江戸線とは大違い。赤坂見附から神田までは8駅15分。今回もトータル35分かかって神田駅に到着。2駅でもう1時間10分。このペースで行くとすでに終了時間が微妙。大丈夫か、この企画!?


神田駅

 <第3の選択:神田駅> 11:55

 3つ目の選択はさんぎょーが。神田は銀座線しかないので、1本で行けるとしたら、上野、新橋、渋谷の3つ。山手線では隣の秋葉原は、地下鉄だと相当遠回りしないと行くことができない。引いたのは新橋。いやはや、お見事。迷うことなく、新橋。トピックスも無し。時間にしてわずか8分。はい、サクサク行こ。


黄金の左腕

新橋駅

 <第4の選択:新橋駅> 12:07

 2巡目。新橋は銀座線のみなので、当たりは先ほど同様、上野か渋谷。隣の銀座駅に行けば日比谷線と丸の内線があり、その沿線もまあ許容範囲か。くじはてつおー。引いたのは池袋。……遠い。一応、丸の内線だが、銀座で乗り換えて9駅。丸の内線の終点である。当たりともハズレとも言えない、微妙な駅(いや、ハズレやろうけど)。写真が思いっきりピンボケなのは、カメラマン(kage)の腕である。


オートフォーカスでこの写真…

 ホームに着くと(抽選は必ず改札を抜けている)、すぐに電車が来る。今日はこういう運はあるようだ。2分で銀座に到着。乗り換え。日比谷線のホームは近いのだが、丸の内線のホームは遠い。いかに乗り入れている本数が多いかも大事だが、いかに個々の線の乗り換えがラクかというのも重要なファクターのようである。大江戸線なんて(まだ言うか)。丸の内線の電車はなかなか来ず。

 丸の内線は比較的地上に近いところを走っており、駅もいくつか地上にあったりする。後楽園などは高架になっていて、下を道が走っているぐらいである。今日のスタートは後楽園(WINSだが)だったが、後楽園からなら池袋はわずか7、8分。

 銀座に着いてから30分近く経過して、ようやく池袋到着。また無駄に時間を費やした。開始から2時間でわずか4駅。そろそろ、企画倒れの気配が漂う。駅の表示は終点のため、片方(新大塚)のみ。これ1つで、ここが最果てであることを物語っている。


池袋駅

 <第5の選択:池袋駅> 12:43

 今ひとつピリっとしないてつおーをよそに、次のくじはkage。もうどこ引いてもそんなに近くないので、気楽に。恵比寿を引く。恵比寿は日比谷線しかないので、丸の内線と日比谷線が交差する霞ヶ関まで行って乗り換えることにする。


ぼちぼち

 終点ということは、電車が来るようで来ないのと、停まっている電車が始発となるため、他の駅より長く停まっているのとで、結局すぐには出ない効率の悪さがある。今回のご多聞に漏れず、きっちり出遅れ。霞ヶ関到着時には、またしても30分が経過。こうも30分刻みで動くと、だいぶダレてくる。1時間前にはまだ新橋→池袋の途中の銀座だったことを考えると、企画がいかに進んでいないかがおわかりいただけるだろう。

 霞ヶ関から恵比寿までは10分ちょい。待ち時間も合わせて、池袋から恵比寿まではおよそ45分。さあもうやばい展開である。


恵比寿駅

 すでに14時近いので、ここで遅い昼食タイム。恵比寿駅から地上に出る。丸の内線で電車が地下から出てきて以来、足をつけたのは新宿で彷徨って以来である。

 JR恵比寿駅前。恵比寿は、都内でも指折りのラーメン激戦区であるが、駅前にはそんなに数は見受けられない。とはいえ、食べ物屋の数も決して多くない。道を挟んで大戸屋があったが、ここは2日前の晩にさんぎょーとスグノレと晩飯を食べたところ。1日挟むだけで同じところに行くことを、さんぎょーが了承するハズがない(コンビニは除く)。アーケードがある方に行くが、飯を食べるところはなし(スナックとかはあったが、この時間は当然開いてない)。恵比寿ガーデンプレイスなどという洒落たところに我々が行くハズもない。というか選択肢にすら上がらない。一応、そっちの方向に行ってはみたが、やはり食べ物になるとなかなかない。途中、1軒の立ち食いそば屋を発見したのでそこに入る(実際は立ち食いじゃなくて椅子があったが)。昼飯は500円以内には充分収まりそう。さんぎょーも満足顔である。

 さて、飯を食べて恵比寿駅に戻ろうとする我々に、1つののぼりが立ちはだかる。


ひとりドカン!

 何かの商品なのだろうか、それともイベントなのだろうか。ともかく、説明もロクになく、ただ「ひとりドカン」である。小さい文字で書いてある、「えびすストアー」というのは、写真左側に見える建物のことである(「えびすストアー」のうち、「トア」だけは見て取れるだろう)。ここで何を売っているというのだろうか。当然祭発動。喜んで写真を撮った次第である。ご存知の方もいるかと思うが、タネを明かすとこれは化粧品(商品名は「スリムドカン」)であり、「ひとり」というのは、この会社(まるかん)の社長で、毎年長者番付を賑わしている、「斉藤一人」のことである。しかし、そんなことは知る由もない我々3人はとにかく驚いた。この事実も家に帰って調べてやっとわかったことであった。ちなみに、写真はないが、ひとりドカンの隣には「ひとり顔パワー」があったことを加筆しておく。

 JR恵比寿駅前。こちらには、今度は雀荘が。


麻雀野郎

 これはちょっと名前のインパクトだけでアップしたものなので特になし。しかし、歯医者や胃腸を見る診療所と同じビルに雀荘とはこれいかに。都会って恐い…。

 <第6の選択:恵比寿駅> 13:57

 さあ気を取り直して(別に気落ちしたわけではないが)、企画を続けることにする。スタートからすでに3時間ちょい。全部で18駅で、ここまで5駅なので残る駅は13駅…と誰もが思うだろうが、実は違っていた。路線図をよく見ると、今回くじに入れていた品川駅は、地下鉄が通らずただの乗り入れの駅だったのである。一同、呆然。ここまで品川が出てきてなかったからよかったものの、出てきてたらと思うと…そこで気づくか。品川に行くとなると自腹となってしまうため、企画上は品川を抜くことにした(この時点で実際にくじを抜いたわけではないが)。ともかく、1駅少なくなって残りは12駅。30分遂行とすると、あと6時間。ん、だいぶゴールが見えてきた(見えてへんちゅうねん)。なんとかなりそうである。

 さあ気を取り直して(別に気落ちしたわけではないが)、企画を続けることにする。くじはさんぎょー。引いたのは上野。多少離れているとはいえ、日比谷線1本である。今日のさんぎょー、何かが違う。しかしボケの意味は全く不明である。


得意満面

 近いと思われていた上野だが、電車に乗ってみると意外と遠い。駅数にして15駅もあるのである。京都から近江高島ぐらいまで行けてしまうではないか(無理か)。途中、築地や人形町など、下町風情が残る町並みを通過(してるハズ)し、上野に到着した時はすでに14時半。結局ここでも30分ペースは守られたのである。


上野駅

 <第7の選択:上野駅> 14:30

 3巡目。上野は日比谷線の他に銀座線があるが、1本で行けるところは遠い渋谷を抜きとすると秋葉原(日比谷線で2駅)しかない。要するにハズレの場所である。で、引くのは私。ここでのくじは有楽町である。


アタリ!かと思いきや…

 有楽町駅は、日比谷駅とくっついているので、全部で4線乗り入れている。かなりのアタリ駅である。が、ルール上、山手線と同名の駅で降りないといけないのである。この4線のうち、「有楽町」という名の駅は有楽町線のみ。上野から行くとなると、かなりの遠回りである。いやー、よくよく考えたら大ハズレやな、ここ。

 ルートは、隣の上野御徒町に出て、そこから大江戸線で飯田橋まで行き、有楽町線に乗り換える、ということになった。あれだけ嫌がっていた大江戸線に、結局また乗るハメになったのである。しかも駅まで一緒(飯田橋)。スタートが本当に間違っていたなーと、激しく後悔。

 例によって大江戸線のホームに行くまでには時間がかかる。上野御徒町で銀座線から大江戸線に乗り換え、さらに飯田橋では大江戸線から有楽町線に乗り換えである。またしても歩く距離が長い。飯田橋から有楽町までは10分足らずも、有楽町到着にはやはりトータルで30分は経過。品川が無いことに気づいた時の計算によると、30分ペースさえ守れれば、20時には終わるのである。もうしょうがない。


有楽町駅

 <第8の選択:有楽町駅> 15:07

 さあ、今度は気がラクである。有楽町に来るのは有楽町線しか使えなかったが、別の目的地ならば日比谷駅が使える。そんなラッキーな場所でくじを引くのはkage。望み通り、1本で行ける巣鴨を引く。さすがにこのターミナルでkageの引きならハズレは引かないか。ともかく、時間が短縮できるのがありがたい。今回初の三田線で7駅。トピックスは無い(短いから)。


ここは力の差か

巣鴨駅

 <第9の選択:巣鴨駅> 15:25

 巣鴨は、ご存知「おばあちゃんの原宿」という異名があるほど、お年寄り(T寄ではない)が沢山いるところである。駅構内にも、「←とげぬき地蔵」という案内があり、やはり訪れる人が多いんやな、と実感。但し、この日はGWということもあってか、お年寄りはまばら。期待していたほど駅構内にいる人の平均年齢は高くなかった。

 続いてさんぎょー。三田線で帰るのは確定しているので、春日か神保町で乗り換えできる線が良さげ。と期待して引いたのが西日暮里。神保町で乗り換えはするが、乗り換え1回では行けない駅である。ちなみに山手線なら2駅。おそらく5分とかからないであろう。ところで、またボケの意味がわからない。絶対に西日暮里とは関係ないボケである。


2度あることは3度ない

 三田線を神保町で降り、新宿線で1駅(小川町=新御茶ノ水)、そして千代田線である。全部で10駅、乗り換え2回。山手線って便利やなー。何で我々はこんな便利な電車を使わないのだろうか。

 三田線は巣鴨の往きに乗ったのでいいとして、都営新宿線と千代田線は今回が初。これで乗ってないのは営団では半蔵門線と南北線と東西線(「有楽町新線」というのもあるが、山手線の円の外なので今回は考えないことにする)、都営では浅草線(「都電荒川線」があるが、およそ関係無いところを走っているので今回は考えないことにする)。ルール上、すべての線に乗る必要はないが、ここまで来たら狙ってみたい。狙えるものではないが。ちなみに、今まで乗ってきた中で、都営新宿線が一番使い勝手が悪そうだったが、今回めでたく使うことになったのでクリアであるのが大きい。本当の使い勝手(ユーザフレンドリーという意味では)大江戸線が明らかにトップであるが。

 我々の手元には、飯田橋駅でもらったエリアマップがあるのだが、これは営団が作成したもののようで、都営が全く乗っていない(乗り換え案内は乗ってるが、所要時間とかの情報はない)。三田線→新宿線などは、まったくどこがどうなっているのか、接続もわからなければ乗り換えの利便性もわからない。手探りである。まあ、新宿線は1駅だし、駅には案内があるので不便なことはないのだが、都営はこのようなマップが無いのだろうか。同じ地下鉄、考えてほしいものである。

 三田線に乗っている時間帯、ちょうど15時半をまわったところ。競馬の結果が気になる。しかし、ここは携帯電話もロクに入らない地下である。困ったものだ。一応、巣鴨の時に地上に出るという選択肢もあったにはあったが、企画の遂行を優先させたものだ。ラジオ聞いたところで馬券は手元にあるので、どうなることでもない。

 が、kageが取り出したラジオが事態を急変させる。駅ではもちろんのこと、車内でもやたら明瞭にラジオが聞こえるのである。これはラッキーというべきだが、こんなところで運を使っていいのかというのも疑問。神保町についた時にちょうど発走。が、駅を降りた途端、聞こえが悪くなったらしい。いやはや、これでは三田線に乗っていた方がよかったのかもしれない。以前、私は淀からの帰り道で京阪のテレビカーで相撲が見たくて四条で降りるハズが出町柳まで行ったことがあったが、よく似た事例である。

 なんとか聞こえるスポットを見つけ、kageがラジオを聞く。結果は…言わずもがな。ラジオが聞こえたというだけで、運を使ったようだ。

 新御茶ノ水から千代田線で西日暮里到着。今回は所要時間が50分。巣鴨で稼いだ分を一気に吐き出した。こりゃ終了は21時ぐらいかな。


西日暮里駅

 今回も長くなってしまったので、2回に分ける。ご了承いただきたい。

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