第45回
ウエストサイドカワグチー

今回掲載されている写真は、クリックしていただければ拡大表示されます。

 5/4、晩。ここまで、「鎌倉周り」「横浜カントリーサイン」「アンチ山手線ゲーム」と3つのイベントをこなしてきたが、さしものさんぎょーもネタが尽きたようである。次の日の企画が思いつかないようだ。

 さて、どうしたものか。横浜→東京と来たから、次は埼玉か千葉か。しかし、そうは言っても乗り物を使うネタは、埼玉、千葉ではやりにくい。となれば、バスか。しかし、バスは時刻通りに来ないのが最大のネック。渋滞にハマる可能性だってある。予定が立てにくい。

 こうなると、いくら考えてもいい案は浮かんでこない。ここでは、この概念(乗り物を使った企画)を捨てることにする。さあ、そうなると何ができるのか。さんぎょーが考えた企画は、「東京のテレビ局巡り」であった。東京のテレビ局は、全部で7つ(NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、MXテレビ)。場所も六本木あり、渋谷あり、赤坂あり、お台場あり。かなりボリュームはありそうである。が、テレビ局に行って何になるのか、目的が無い。GWということもあって、何かイベントが開催されているかもしれない。と、調べると、フジテレビでは、やはり客寄せのイベントをやっているようである。が、タダではない。イベントごとに金を取られるようである。目玉となっている、引田天功のイリュージョンは、なんと12,000円也!金書記長もびっくりである。これはさすがに無理がある。コンセプトは、やはり金をかけないことだ。

 そうは言っても、フジテレビ以外はイベントらしいことをしていない。フジテレビは混雑が予想される。渋谷は、いつ言っても人がいる。企画倒れが目に見えているので、やはりテレビ局巡りはボツとなった。しかし、話の途中で出たネタがあった。それは、今年オープンとなった、NHKアーカイブスに行く、というものである。よく、深夜に同名の番組をNHKでやっているが、要するに、過去の番組がビデオで見られるライブラリがあるのである。NHK好きの二人、これには意気投合。

 明けて5/5。快晴である。前日は、太陽を殆んど拝んでいないので、こうして陽射しを浴びるということが、どれだけ幸せなことかを実感。この日は、前日同様、kageと3人の予定だったが、kageはこの時点ではまだ企画を知らなく(知らせてないから)、とりあえず昼に新橋集合ということになっていた。新橋でkageを拾い、京浜東北線を使って川口まで行く(このNHKアーカイブスは川口にある)。

 途中、昨日は地下部分しか知らない駅を通り過ぎる。西日暮里なんか、上に上がってもなーんもありゃせん。新橋から川口まで、およそ20分ぐらいかかったが、無機質の地下鉄より、やはり景色が動く地上がとても素晴らしく感じる。何しろ、「景色が動く」という感覚が前日には無かった。子供が興味津々で窓の外を見る気持ちが、今日は痛いほどよくわかる。

 やがて、川口駅到着。NHKアーカイブスは、「SKIPシティ」という、新しく作られた街の一角にあるのであるが、そこに行くためには、バスに乗る必要がある(前日に調査済)。駅前のロータリーに行くと、どこからかライトウィングの街宣車が。一同、「あ、今日は祝日やったなー。」…イヤやなー、こんな連中。3人が揃いも揃ってこんなセリフを吐くとは、周りにいた人はどう思っていたのだろうか(いや、心に思っていた人は多数いるとは思うが、口に出すというのがヒドい)。

 やがて、バスが来る。ここから、SKIPシティまではバスでだいたい15分。他の乗客も、どうやら同じ目的地のようだ。家族連れが多いが、親としてはかなり安上がりである。子供も、NHKのキャラに会えるというのは嬉しいだろう。2年前、スタジオパークで「おかあさんといっしょ」の収録脇を通ったら、見知らぬおかあさんに、「ほら、あれがうちの子!!」と興奮され、見知らぬおかあさんといっしょに見させられるハメになったのを思い出す。結局、親も子も面白いと言う意味では、NHKは偉大である。

 さて、そんなこんなでSKIPシティに到着。ここには、NHKアーカイブスの他に、「川口私立科学館」、「彩の国 ビジュアルプラザ」、「早稲田大学川口芸術学校」、そして「産業技術総合センター」がある。どこに行っても産業は不滅である。感心感心。

 早速NHKアーカイブスに入る。ここは、2/1にオープンとなったばかりで、できてまだ3ヶ月しか経過していない。SKIPシティ自体がまだ新しいようで、かなり小奇麗な印象である。川口私立科学館なんかは、5/3、つまりこの日の2日前のオープンであるらしい。GWだからか、それとも新しいもの好きが多いのか、世間にNHK好きが多いのか、会場は大盛況であった。入り口前からして人が溢れている。多少の混雑を覚悟はしていたが、先行き不安である。

 さて、その入り口に来ると、お姉さんが、「ただいま、どーもくんが駆けつけてくれています!」との声。で、行ってみると…、本当にいた!しかも等身大のどーもくんである。一同、大興奮。スタジオパークにもいなかったどーもくんが、川口くんだりまで来ることがすごい。いや、ゴールデンウィークって集客力あんねんなー、と感心しきり。ここは、触りたがっている子供を無理やり押しのけて、記念撮影を敢行。ヒドい大人だ。小学生ぐらいの子供は、嬉しそうに触ったり握手?をしていたが、それ以下の、幼児にはこの顔はさすがにキツいのか、泣き出す子供も多かった。


ちゃっかりさんぎょーが後ろに

感動のツーショット

どアップ!

 入る前から、いきなり堪能した。いや、これだけでも来た価値はあるってもんだ。発案者のさんぎょーには感謝せねばなるまい。やはりこの男、ただものではない。

 さて、アーカイブスの中に入る。本目的は、この中にあるライブラリで、昔の映像を見ることにあるのだ。私が見たいのは、「連想ゲーム」と「スプーンおばさん」だが、果たしてあるのだろうか。

 入り口で、スタンプラリーの台紙を受け取り(本当は子供用であることは内緒)、中でスタンプを探す。ここでは、我々は完全に童心に帰っている。帰り方がすこぶる間違っているが気にしない。入り口を入ってすぐの広場に、またしてもNHKキャラ発見!こんどは「うさじい」である。ここでも同様、記念撮影している家族連れを払いのけ、見事撮影成功。左の写真をご覧いただくとわかるのだが、うさじいはかなり背丈が低かった。耳を除くと150cmもないぐらい。中にどんな人が入っているのか、謎である。さんぎょーが手に持っているのが、前述のスタンプラリーの台紙である。右のキャラは名前を失念してしまったが、確か同じような場面でいたヤツだ。


ここでもきっちり隣に陣取る

隣の子供を押しのけて

名前何やったっけなぁ…

 すでにここでもう満足しきった私。こうなれば、NHKのキャラを総ざらいしてしまいたいものだが、生憎もういなかった。続いて、最初の部屋に行くと、ライブラリに置いてほしい番組のリクエストコーナーがあった。当然、「連想ゲーム」と書いて提出。お礼にティッシュケースをゲット。別のアンケートには、「心に残る20世紀の歌」があり、年齢の欄に実年齢(25歳)と書いて「岬めぐり」を書くアンバランスさ。見られると恥ずかしいので裏を向けてお姉さんに提出。お礼に何か入らないアクセサリーをゲット(もうなくしたが)。これが本当に反映されるのかは疑問だが、「壇さん大和田さんは壇さん」の名言!?や、その大和田獏と岡江久美子を結びつけた番組である。リクエストに応えてもらいたいものだ。

 さて、次なる部屋はハイビジョンで何やらいろいろとテレビの画面が映し出されていた。ここは、リクエストベースではないので、映像はたれ流しだったが、私が見たかった、前年(2002年)の紅白の中島みゆきが歌っている場面が放映中。生放送の時間は、将軍とゆかいな仲間達と潮岬に向かっている真っ最中。紅白歌合戦ではなく、「紅白歌くらべ」で祭を発動していた時である。ラジオは聞いていたが、映像を見るのはこれが初めてである。いや、いいタイミングで来たもんだ。喜んで見ていると、「おじゃる丸が見たい」と子供が騒ぎ出す。まったく、親のしつけはどうなっているのだろうか。中島みゆきとおじゃる丸、どっちが大事だというのか。

 スタンプを押し、広間に戻る。最後のスタンプをここで押し、お姉さんに提出すると、クリアファイルをくれた。今現在、私がプライベートで使っているクリアファイルは、既出のスタジオパークに行った際に購入したどーもくんのものだが、またこれでNHKものが増えた。今度もどーもくんだが、下に比較的大きな字で、「NHKさいたま放送局」とあるのが減点対象である。スタジオパークに行った時は、その他に「きょうの料理」のエプロンを買おうとしたが、多分無駄な買い物になるだろうと思い、踏みとどまった。また、当時「ちゅらさん」を放送中で、ゴーヤマン人形が人気を博していた時だったが、私が行った時は売り切れていた。今回は普通に販売されてはいたが、買う人はいないだろう。

 続いて、資料館みたいな部屋へ。ここは、歴代のNHKに登場したキャラが所狭しと並んでいる。古くは「ブーフーウー」から、最近のものは「ドレミファどーなっつ」まで。私としては、「ハッチポッチステーション」のキャラを見たかったが、無かった。ジャーニー=タビスキヤネン3世、だったっけ?声はこぶ平だけど。おじゃる丸の右側から出ている、う○このような物体は、どーもくんの手であるので悪しからず。


にこにこぷん

ひょっこりひょうたん島

おじゃる丸

 で、いよいよメインのライブラリに行く。すると…長蛇の列。どうやら、長いこと待たされるようである。予想通り。これはさすがに時間が勿体ないので、時間の兼ね合いで並ぶ勇気すら起きず、断念。平日に来るのが一番であろう。NHKアーカイブスは大体回ったので、今度はビジュアルプラザに向かう。すると、ここは映画の上映をやっているようである。これも、ちょっと時間的に拘束されるのがイヤだし、見たいものが全然ない。却下。科学館はいくらか忘れたが、金を取られるようなので(アーカイブスは無料)、これも断念。産業なんちゃらは存在すら忘れていた。

 さあ、今度は時間が中途半端に余った。が、我々には予定があった。それは、川口オートである。SKIPシティそばのコンビニに行き、地図で確認をすると、なんと1kmぐらいしか離れていない。普通に歩けば、15分とかからない場所にあるようだ。そうなると、行かない手は無い。昼飯時はとうに過ぎていたが、とりあえず飯は後回しでオートレース場に行くことにする。コンビニでは、家族連れがみんなして「俺の塩」を買っている、非常に微笑ましい光景もあったが、親はさぞ安上がりで喜んでいることだろう。

 私のオートの体験は、3年前、就職活動中に行った浜松オートだけなので、川口に行けば、2場目である。2場と言っても、全部で6場しかないオートのこと、早くも1/3クリアである。公営ギャンブルのうち、一番全場制覇が簡単なのがオートレースである。が、横浜在住の私には、山陽と飯塚がネックであることは間違いない。

 SKIPシティを離れる。距離にして1kmだが、行き方を覚えているわけではない。見た地図の記憶だけが頼りである。ランドマークとしては、来る途中で渡った川があるだけ。あとは、「こっちの方向」という記憶以外は、完全にさんぎょーの鼻にかかっている。そのさんぎょー、さすがに困惑したのか、迷いながらも進んでいく。途中、道の分岐点がいくつもあるが、さして考える素振りも見せずに、ひたすら突き進む。スーパーヅガンで言うたら、ヤスの心境である。

 少し広い道に出た。ここは運命の分かれ道である。さんぎょーは左に進む。すると、タイミングよくバスが通る。ただのバスなら、行き先が書いてあるだけだが、このバスは「川口駅⇔オートレース場」の表記。つまり、この道が川口駅とオートレース場の間にあることを意味しているのである。さすが、RUQS1鼻の利くさんぎょーのこと。全く間違いないこの行動にはただ驚くばかりである。

 さて、このバスが来た方向に歩いていくと、オートレース場を発見。時間はすでに15時を過ぎており、レースはあと2つしかない。7レースに、森くん(元SMAP)が出ていたようだが、その時間はどーもくんとはしゃいでいた時間である。残念。森くんはハンデがきつかったのか、それともヌルかっただけか、着外だったようだ。入場には入場料が必要だが、この時間はさすがに取っていないようだ。タダで入場する。


「森且行」の名前もちゃんとある

 中に入って驚いたが、浜松に比べて、客層が若い。森くんがいるからだろうか、それともゴールデンウィークだからだろうか。ともかく、激しく親父くさかった浜松に比べて、かなりさっぱりして見える。まだまだオートも捨てたもんじゃない。腹が減ったので腹ごしらえをする。3人で別々のものを食べる。私はさつま揚げ。150円であるが、かなりウマい。ちょっと得した気分である。しかし、買った店で店番をしている人が、どう見ても小学生の男の子だったのが気になる。女の子もいたが、彼女はこの彼のお姉さんなのだろう。中学生ぐらいにしか見えない。こんな鉄火場に小さい頃から働いていたら、さぞ感受性豊かな大人になるだろう。そんな教育を施している親がすごい。川口では、SKIPシティにしろ、オートレースにしろ、このように教育に対する熱心さが多数伺える。たくましく育ってほしいものである。


風景

スタート前

これで150円

 そういうわけで、腹もふくれたので、いよいよレースに挑む。来て最初にやるレースが準メイン(オートは最終がメイン)。オートをやるのも3年ぶり、レーサーはもちろん知らないし、傾向もわからない。困ったもんである。さらに、今回は情報源はレース場で配っていた出走表だけである。新聞もないので(スポーツ新聞はあるが、欄が狭いので出走表とほぼ同じぐらいの情報しかなく、役に立たない。馬柱(オートの場合、何て言うか不明だが)なんてもってのほかである。あとは、展示を見て速そうな選手を囲うしかない。

 オートの展示は、競艇のそれに比べて、信じていいレベルが高い、ということを浜松で隣に座ったおっちゃんに教わった。というわけで、展示から速い順にとりあえず購入。あとは、年齢がやたらと離れている(2、3人20代がいて、あとは人気どころに50代がいたりする)ので、若いものから囲う。しかし…

 競輪のB級レベルなら、年齢の若い人から順番に買うとアッサリ当たるのだが、そこはオート。頑張っているのは脚力じゃなくて、バイクである。さすがに、自転車と違い、年寄り(T寄ではない)が連に絡んでくる。川口は、この日の1週間前ぐらいから、他場に先んじて3連単を発売しているのだが、とりあえず買ってはみたものの、当たらない。しかも、全く見当違いな車券ではなく、かなり惜しいからタチが悪い。点数を増やせば当たるものなのか。ここは最終に賭ける。

 さて、最終。浜松の時は1つも当ててないので、とりあえず当てにいく。3連単は控えめに、連単とワイドまで購入。連単を厚めに。さんぎょーは買いに行ったっきり帰って来ないが、鉄火場でさんぎょーが迷子になったり追剥に遭っている可能性は限りなくゼロなので放っておく。kageと2人でレースは観戦。1番人気が後ろから(ハンデがあるので当たり前だが)の猛追も、周回途中で邪魔をされ、届かず。3着に人気薄が入り、アッサリ万車券。そして、それをkageがゲット。川口で大きく勝った日には、次なる目的地はやはり西川口か。下の写真は、その喜びの表情を激写したものだが、今から西川口に行く気満々の締まらない顔をしているのがよくおわかりになるだろう。


定冠詞をつけて、「The・西川口」

 さて、たったの2レースであったが、とりあえず見せ場もあったので満足して帰る。2場目だが、まだオートの車券は取ったことなし。初ゲットは、次回の船橋あたりにとっておこう。バスが出ているようだが、人が多いので回避。ここは、いつも通りというか、歩いて駅まで向かうことにする。しかし、オートレース場に行くのと違い、地図を見ていない。先ほどは、地図がある程度頭に入った上でさんぎょーの鼻を頼りにしたが、今回は何もなし。強いて言えば、帰りの客の波があることだけだが、彼らも駅に行くとは限らない。

 実際、ついていってみると、半分は駐車場に行き、残りのうち半分は駐輪場に行っていた。残る人たちは、ちりぢりになっていく。さあ、さんぎょーの出番。ここまで、さきほど登場した川沿いの土手を歩いていたのだが、途中から歩く場所がなくなった。川は東西に流れていたので、切れたところで南北、どちらにいくかの選択を迫られる。で、さんぎょーが選んだのは北だった。アテは無い。看板も無い。

 川を渡り、しばらく歩くと、バス停を発見。行き先は、「鳩ヶ谷駅」である。ということは、このバス通り(というにはあまりに貧しい通りだが)をそのまま歩くと、駅に着けるということである。さんぎょー、さすがである。しかし、よく見ると、南側にいけば、比較的すぐに「南鳩ヶ谷駅」があったようだ。土手が切れたところでの2択は間違っていたことになる。こんな日もあるか。


帰り道。ジャージが似合う

 歩くこと、約20分。ようやく、「鳩ヶ谷駅」の標識を発見。が、駅らしきものはどこにも見当たらない。少し歩き回ると、鳩ヶ谷駅のバスロータリーは発見したのだが、肝心の駅が全く見当たらない。どうやら、JRでは「鳩ヶ谷」という駅は無いようである。じゃあ何なのか。しばらく歩くと、「SR」の看板と、「鳩ヶ谷駅」の文字。SRは「Saitama Railway」の略のようで、「埼玉高速鉄道」だったのである。手元に地下鉄路線図をダウンロードした人はご覧いただきたいが、南北線に乗り入れている電車である。赤羽岩渕まで行けば、地下鉄に入るので、帰ることができる。しかし、ここまで来てまた地下鉄とは。

 さて、オートが終わり、我々も帰るばかりになったのだが、晩飯時ということで、どこかで食事をしようということになった。では、どこで?というところで、昨日用意したのに使用しなかったサイコロが活躍する時が来たのである。ここまで来て、「どうでしょう」のサイコロの旅をやる我々。全くもって馬鹿な集団である。

 行き先は以下の通り。


行き先

 「駒込」「後楽園」「赤坂見附」の3択である。kageは東西線、さんぎょーと私は渋谷から東急での帰宅となるため、ターミナルとなる3つの駅をピックアップしたのである。今回、サイコロは1回しか振らないので、この日一番ツイているkageにシュータを任せる。


いざ、出陣

出た目は…

 駒込である。地下鉄と関係なく、とりあえず一番のギャグとして書いたものであるが、kageが引き当てた。前日、地上に出ることのなかった駒込であるが、果たして飲食店はあるのだろうか。

 20分ほどで、駒込駅に到着。早速、地上に出る。…あっさり発見。焼き鳥屋である。店の名前は聞いたことないが(忘れた)、表の看板に表記されている価格が安い。安いもので1本80円だったと記憶している。

 店内へ。それなりに客がいたが、2階もあるようで、上に案内される。おすすめメニューを片っ端から頼み、焼き鳥も注文。味はかなり上出来。満足である。偏食のさんぎょーもご満悦。何よりである。味よりもさんぎょーをうならせたのは、店に流れている有線だった。とにかく、曲が古いのである。どのくらい古いかと言うと、4曲に1曲ぐらいの割合で中森明菜が流れるぐらい古い。クイズ研は、こういうところでこういう曲が流れると、即興で「プチイントロ大会」になってしまうが、私の席からスピーカーまでの間に壁があり、聞こえにくいのが納得いかない。それ以前に、隣にさんぎょーが座っているのがもっと納得いかないが。さんぎょーは食べ物がある程度テーブルに揃うまで、オートの出走表をテーブルに出しっぱなしだったのが恥ずかしい。店に入る時には「DAKARA」を手にもっていたので、さすがにそれは咎めたのだが、オートの出走表までは頭がまわらなかった。ホンマに、手のかかる人だ。

 kageと別れ2人で横浜へ戻る。駒込から渋谷まで山手線。昨日、あれだけ地上にすら行けなかった駅をいくつも通過。渋谷からは東急東横線で横浜へ。家に着いたのは、やはり日付が変わるぐらいの時間だった。

 2003年のゴールデンウィークは、こうして幕を閉じた。さんぎょーがキーパーソンであるのはどの企画でもそうであったが、やはり彼の存在は偉大であることが伺える。あとは、ジャージでずっと過ごしていた彼に敬意を表する。2日晩に会ってから、6日朝に帰るまで、外にいるときはずっとである。次回会うのは彼が研修中の時。果たして、またもジャージなのか、もしくはもっと奇抜なファッションなのか。その一挙手一投足に今後も目が離せない。


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