第8回「太田のフライング、私の出遅れ」

競馬には一人で行くことのほうが多かったこの2週間。あまり、ネタがなく、書くこともないと思っていた。まぁ、人生そんなもんやね。サンデーセイラが3着に来ようが、ナリタダイドウが連に絡もうが、ヤマニンリスペクトが勝とうが収支がプラスにならない。バイトを辞めた今、頼れる収入がこれだけだから、何がなんでも勝たないとアカンのに。収入をギャンブルに依存するようになると、気持ちにゆとりができずに負けそうだが。そういえば、競馬で大勝したときは、たいがいがバイト代が出たすぐ後の土日であった。このままズルズル負けていくのか。イヤや。

例会で卒スペの企画をやった。全体的には6分のデキだと自分で思うので、不満が満載。何しろ、勝者がさんぎょーである。この時点でヤラセの疑いすらかかってくる。まぁ、さんぎょーが選んだ賞品が、さんぎょーが持ってきた「年賀状」であったことが唯一の救いか。

11月23日、卒スペの次の日、住之江。競艇は総理大臣杯で浜名湖に行って以来、3場目。競艇場全国制覇の夢は遠い。九州とか行かないだろうしね。本日の目玉は、やっぱり地元(といっても住之江という意味ではなく、私の地元という意味で)、服部幸男。この日は2回走り。結果は…。2走とも1着!いやあ、すばらしい。これで準優出決定!ところが、舟券はと言うと…。やっぱり取れてない。3連単はおろか、連単すらとれない(2走目は取った)。当然、収支がプラスになるわけもなく、競艇場で売っていた大時計型の目覚まし時計ゲットの夢は遠のいたのであります(時計は5000円ぐらいやったと思う)。あー、つまらん。当たるのに収支がプラスにならない日々がここでも続く。服部は優勝戦でフライングこそしなかったが、スタート前に放って6着。賞金王出場すらできなかった。

話はここでは終わらない。オチは12R。内から太田、矢後、山田、濱村、今垣、濱野谷。内の太田は今節好調でここでも中心人気。しかし、今垣を信じてここは5から。太田が飛ぶとして、2、4、6を2着、そのウラを3着、また、太田が万が一来たときのことも考えて1を2着、3着に絡める豪華19点買い。そして…。1周1マーク。今垣のアタマで5-6-2の隊形。これは、250倍!よっしゃー、初万舟ゲットや!そこに忘れもしない場内放送「1号艇、フライング、しっかーく!」……。バーカヤロー!(まあちゃん風に)どうせ放るんならフライングするな。アホ。おかげで、配当はわずか33倍。とことんついてない。フライング返還があるため、払い戻し場は異様な混み具合。そこに並んで幻の万舟券の換金。足取りが重い重い。内藤が上瀧のフライングを買ったときにさんざん馬鹿にしてやったのに、いざ自分がなってみると非常につらい。泣きそう。今後、二度と太田は買うまいと心に誓って冬の住之江を後にするさみしい私でありました。


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