第84回
鉄分補給の旅 Vol.1
〜2007 鉄道の日記念企画〜

 毎年恒例であった「記事を書くためにネタを作る夏休みの旅」が2007年にはなかったため、しばらく間が空いてしまった八方破れ被れであるが、なぜか旅とはあまり関係なさそうな10月に旅行をしたので記載。

 今回は「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」を使用した鉄道の旅。この切符は毎年鉄道の日(10/14)近くになると発売される、文字通りJRの全線が乗り放題となる切符である。3日分で9180円。休みのシーズンになると発売される「青春18きっぷ」とコンセプトは全く一緒だが、値段がやや高め。とはいえ、10月という観光シーズンでもない時期に1日3000円近くで乗り放題というのは魅力。

 さて、大阪に居を構えてしばらく経つ私であるが、例によって韓国で発券した飛行機のチケットが残っていたので、これを絡めて使うことに。今回残っているチケットは東京⇔大阪の往復だったので、ここはひとつ関東の鉄道を乗り回す、という旅にしようと計画。賛同者は誰もいないと思っていたが、我らが社長であるさんぎょー氏がノリノリだったので同行してもらうことに。ただ、飛行機チケットは当然持ってないので途中合流、途中解散ということになった。

 関東と目標を定めた私だが、JRではないが行ってみたい場所があった。それは銚子電鉄である。銚子市内を走っている全長わずか6.4kmの短い路線であるが、2006年に一躍脚光を浴びた。それはこの電鉄が「ぬれ煎餅」の売上で運転資金をつくっているという特殊な形態のためである。地方のローカル鉄道は不況にあえいでいるところが多く、また不況に限らず電車より車文化となってしまった今の日本では乗客人数も減っており、どこも死活問題である。銚子電鉄も多聞にもれずに運転資金に苦慮していたのだが、社長の横領事件が発覚しただでさえ厳しい経営がより逼迫していた。そんな中、窮地の策として出されたのが前述のぬれ煎餅での売上を資金にまわすという、鉄道会社としては前代未聞の方法だった。実際にこの方策は各方面で反響を呼び、法定検査に必要な資金も見事に工面できたというサクセス(成功か?)ストーリになったわけだが、逆を言うといつなくなるかわからない電鉄であることには変わりない。こんな面白い電車、乗らずにいられないと思い立ったのがそもそものきっかけである。

 但し、もちろんJRではないので乗り放題は使えない。別途お金を払って乗車することになるのだが、実は全線が短いということもあり、たった620円で1日乗り放題となるのである。大阪市営地下鉄の1日乗り放題より安い(ノーマイカーデーを除く)。素晴らしい暇つぶし&ネタ作りになるではないか。

 これを乗るため、朝早くの飛行機を予約する。行き先は羽田ではなくて成田。国際線乗り継ぎではなく、あくまで目的地が成田という珍しいパターンである。逆に朝早くにしたためさんぎょーの参加が見込めない。一人でのんびり行くか、と思っていた矢先、関東在住で大学の学部の先輩、kage氏とtsuka-p1976氏(HNが長いので以下「tsuka-p」で統一)が賛同し、なんと3人となった。ちなみにこの3人で行動するというのは97年に一緒に長岡京にある西山短期大学に「サンスクリット語」を習いに行って以来、実に10年ぶりのこと。当時10代だった私も今や30に足がかかろうかという年頃。それでも同窓会とかではなく、よりによって銚子電鉄に乗るという目的で3人が集まろうとは当人たち(もちろん私も)は考えもしなかった。ちなみにkageは「アンチ山手線ゲーム」以来4年ぶりの八方破れ被れ登場、tsuka-pは初出場。

 伊丹空港  10/6(土) 7:00 

 成田行の便は8:00発。1時間前と多少早いが7時過ぎに伊丹到着。八方破れ被れでは何度も書いているが、私の持っているチケットが海外発券で国内線とはいえ、国際線の乗り継ぎ扱いとなるチケットのため、いつもながらにカウンタで処理に手間取る。1時間という余裕を持っているのはそのため。今年からe-ticketになり実際の券ではなくて番号だけで照会ができるようになっているようで、いつも以上には時間は取られなかった。眠い目をこすり登場口へ。3連休初日とあって空港は朝7時の割には混んでいる。まあ海外に行く人は関空に行っているだろうし、予想しているほど混んでいるわけではなかったが。

 8時、あっという間に機上の人。そして就寝。朝5時半起きだったためか、席についたら真っ先に寝てしまった。いつ離陸したかも覚えていない。気づいたら振動がきて、あ、着陸したんや、と思ったくらい。機内の記憶はわずか3分。

 成田空港  10/6(土) 9:20 

 定刻からやや遅れて成田空港に。で、ANAの係員に「国際線乗り継ぎはこちらです」と言われて誘導されるのを無視し、普通に到着口へ。ここからまずは銚子駅に移動しなくてはいけない。JR成田空港駅に行き、そこで乗り放題のチケットに日付を入れてもらう。これでこの日1日、ひとまずJRが乗り放題に。

 成田空港駅  10/6(土) 9:35 総営業キロ 0.0km

 成田空港からの電車は本数が少ない。東京方面に行く特急「成田エキスプレス」は30分か1時間に1本程度走っているのだが、私が乗りたいのは途中の成田駅まで行く普通電車である。成田エキスプレスは成田駅には停まらないし、そもそもこの切符は追加料金が発生する優等列車(急行とか特急とか新幹線とか)には乗れないのである。普通は10時ちょうど発。25分ヒマ。

成田空港駅

 10時に普通電車が発車。ちなみに乗客はほとんどいない。そりゃそうか。

 成田駅  10/6(土) 10:12 総営業キロ 10.8km

 わずか12分で成田駅に到着。駅にして2駅。しかも間の駅は「空港第2ビル」だからやっぱり成田空港内である。ここで今度は東(銚子方面)に向かう成田線に乗り換える必要があるのだが、次の電車が10:40とこれまた30分ほど時間がある。ヒドく乗り継ぎが悪い。本当に近郊区間なんだろうか、ここは。

 ヒマなので改札を出て駅前を散策することに。まあ街は街だったが、大したことはない。朝飯を食べてなかったので駅前のマクドナルドで朝食。持って帰って電車の中で食べることに。成田から銚子までは1時間近くあり、どうせヒマだろうという算段がそこにはあった。

成田駅
駅外観。どことなく雅な造り

 駅に停まっている当駅始発の銚子行きの電車に乗り、ハンバーガーをほおばっているとそこに現れしはtsuka-p。茨城在住の彼はひたち野うしく駅から常磐線→成田線を乗り継いで成田駅からこの電車で銚子に行こうとしていたらしい。久々の再会に湧く2人。実際は2月に野球王決定戦(しかも私が主催)で会っているから前回から1年も経っていないのだが。鉄ちゃんの先輩らしく、時刻表を眺めながら今後の行程についていろいろ考えている私に的確なアドバイスをしてくれたためか、銚子行きの1時間はそんなに苦にならなかった。ちなみに学生時代は鉄ちゃんで名を馳せた氏は現在の移動手段としては車がメインであるとのこと。最近やたらと鉄道関連に詳しくなっている私とは正反対の歩みとなってしまったことが残念だが仕方ない。ちなみに私の今後の案を言ったところ、「ベタやなぁ」と一蹴。さすがに先駆者にはレベルの低い!?行程だったか。

 銚子駅  10/6(土) 11:57 総営業キロ 76.3km

 12時ちょっと前に銚子到着。ちなみに大阪から朝イチの飛行機で出たのにこの時間であり、しかもこれより早くの到着は夜行などを使用しないと無理という、果ての果てまで来た、そんな旅程である。乗り継ぎが悪かったのが問題か、ただ単に遠いのが問題か。移動距離も空港からすでに76km。遠いのは間違いない。

銚子駅

 ここで別移動となっていたkageと合流。すでに銚子駅には到着していた模様。朝が早いと嘆いていたが、そんなこと言ったら大阪から朝移動の私はどうしたらええねん。

 銚子電鉄のホームはJRのホームの横にあるので、そのまま改札を抜けずに移動。JRのホームの一部を切り欠いてそのホームはあった。JRと銚子電鉄の境目は、わずかにあるよくコンセプトのわからない駅舎。以前は上の方に風車があったらしいが、突風だか豪雨だかで取れてしまったらしい。今もその跡は垣間見ることはできる。

駅舎?上方には風車跡
マスコット?ここ以外では1箇所も見ず

 次の電車は12:15。しばらくして電車が入線。古い感じの車体。一目見ただけでノスタルジックになれる。中も古く、板張りの床に天井は扇風機。昔も山手線とか都会の電車はこんなんだったと記憶しているが、遠い昔のことになってしまった。本当に古い素朴な感じの車体がそこにはあった。ちなみに当然のことながら1両編成。パンタグラフがあるので電化はされている。

デハ801

 改札が無いのでチケットは車内で車掌から購入。写真を撮り終えて私が乗車した際にはすでに乗客は何人かおり、全ての乗客の手にはフリーチケットである「弧廻手形」があった。我々もこれを買うことになるのだが、日付のところが車掌の手書きであるところがなんか泣かせる。発行が「仲ノ町駅」とあるが、上記のように銚子駅で車掌から買っており、そこは手書きちゃうんかい!!とツッコミどころ満載。

弧廻手形
裏面。丁寧な駅紹介

 なぜこんな切り欠きがあるおかしな形になっているのかは、のちほどご説明。

 銚子電鉄銚子駅  10/6(土) 12:15 総営業キロ 76.3km

 定刻どおり、電車は出発。まずは、ちょうど真中あたりにある笠上黒生駅。難読駅名クイズに出てきそうな駅だが、これで「かさがみくろはえ」と読むらしい。なぜこの駅で降りることにしたのか、という疑問があるかもしれない。この駅にはとある像があり、それを写真に収めたいのである。ちなみに像は3種類あり、仲ノ町駅、犬吠駅、そして笠上黒生駅と3駅に点在している。ダイヤを見る限り、一番無駄なく乗り換えられそうなのが笠上黒生駅だったので、たまたまそこが最初に訪れることになっただけである。

 途中、上記弧廻手形の裏面に記載がある駅間の所要時間が気になりだす。分単位ではなく、秒単位での表記があるではないか。「1分30秒」とか「1分40秒」とか、そこまで正確に書く必要があるのか?そもそも、そこまで正確な運行を乗客が期待しているのか?様々な疑問が湧くが、ひとまずこの数値が正しいか確かめてみようということになった。kageが所持している携帯電話についているストップウォッチ機能を使用(昨今の携帯は何でもできる。まさに「文明の利器」)。仲ノ町駅で扉が閉まってから、次の観音駅で扉が開くまでを計測。結果が下の写真。

見にくいが、「1分29秒9」

 誤差わずか0.1秒。まあストップウォッチを停めるタイミング等もあるだろうが、この正確さには驚いた。「これなら日勤教育せんでいいな」とはkageのコメント。おっしゃるとおり。

 銚子電鉄笠上黒生駅  10/6(土) 12:24 総営業キロ 76.3km (注意:銚子電鉄は各駅間の営業キロが不明なので数値を加えていません)

 10分ほどで笠上黒生駅到着。ここは行き違い線があり、上下線がここですれ違うため電車が1分ほど停車する。

笠上黒生駅

 駅標が無いのでトイレの近くにあった標示板を撮影。上記行き違いのわずか1分がチャンスとばかりに反対側のホームに向かい、お目当ての像を撮影。それがコレ。

ビンボー神とキジ

 銚子電鉄は「桃太郎電鉄」(ハドソン)がラッピング車両を走らせている関係で、この像が置かれたそうだ。ちなみに置かれたのが2007年の8月4日。設置されてわずか2ヶ月しか経過しておらず、像が目新しいのはそのため。しかし、経営が逼迫している会社で、しかも電鉄会社だというのにゲームとはいえビンボー神の像を置くというのは大英断だっただろうな。それか何も考えてないか、このキャラの意味を偉いさんが知らないか。とはいえ、私のようにこれを見たいという理由で乗っている人もゼロではないだろうから、効果はあるだろう。そのうち桃鉄の銚子駅には「せんべい工場」ってのができて、で静岡のおもちゃ工場みたいに新製品を作ろうとしては名前を間違えて潰れていくというフィーチャーが加わってもおかしくない。

 わずか1分で上り電車が入線。おっ、今度は2両編成やな、と思っていたらなんと先頭車両が「回送」。客車扱いは後ろ1両だけという大胆な編成である。そしてこの後ろの客車がラッピング車。なんだかよくわからないが、いいものを見られた気がする。

先頭車両が「回送」
ラッピング電車

 このラッピング車、中も桃鉄一色。車内は桃鉄キャラクターと陣内智則と若槻千夏だらけ。ここまで統一感があるとは素晴らしい。メッセージ性が高いのもいいが、桃鉄で銚子電鉄が出てくる日は果たしてくるのだろうか。ゲームの観点からすると、ただの棒線である銚子電鉄は組み込むメリットが無いだろうが。

広告もすべて桃鉄
応援メッセージ

 今度は次の像がある仲ノ町駅に。

 銚子電鉄仲ノ町駅  10/6(土) 12:31 総営業キロ 76.3km

 前方に一人も乗ってない(正確には運転士1人だけ乗っている)電車を見ながらの乗車。かなり珍しい光景だが、なんだか気持ち悪い。3駅戻って仲ノ町駅。銚子から一駅なのだが、前述どおり効率を考えての乗車。乗り放題ならでは。

 仲ノ町駅は車庫があり、回送車両とここで切り離す。

切り離された車両

 駅標が見つからない…。というわけでこの駅である証拠はなし。ちなみに写真右端に映っているリュックを背負った子がtsuka-p。とても31歳には見えませぬ。

 目指す像はすぐ見つかった。とはいえ、駅のホームの一番端、もう道路との境目のところ。写真を見てもらえばわかるように、左側がホーム、右側が道路。果たしてこの像は駅の敷地にあると言えるのだろうか。

ビンボー神とサル

 次の下り電車はわずか11分後の12:42。しかし、せっかくなので街並も見たいということになり、一駅先の観音駅まで歩くことに。駅の間隔も電車で1分29秒9ということだし、線路沿いに道はあるのであわよくば観音駅で次の電車を捕まえられるという計算もあった。気ままな徒歩の旅がスタート。

 …とはいえ、ここから観音駅まで見せ場は一切なし。途中に線路沿いの道がなくなり、民家の軒先のような道を通ったのは内緒だが、強いて挙げてもそれくらい。

 銚子電鉄観音駅  10/6(土) 12:40 総営業キロ 76.3km

 電車が来る前に駅には着いた。が、観音駅には駅直営のたい焼き屋があり(実は名物らしい、ということを後で知った)、ここで一息つき、電車は1本やり過ごすことに。たい焼きとたこ焼きを購入。「鉄子の旅」では横見氏があんこが無いと嘆いていたが、我々が行った時にはあった。たい焼きは1個(たい焼きは「1匹」と数えるべきなのか?)なんと90円。とってもリーズナブルな上、あんこもパンパンに詰まっててかなりお買い得。ただ、造りが非常に雑。普通、端っこの余った部分は取るやろ。

観音駅
お得!?なたい焼き

 駅の横に腐りかけの木のベンチがあったので腰を落ち着ける。すると横の自動販売機からなにやら音楽と声が。ジョージアのCMらしい。中山美穂の声がする。最近はこういう自販機もあるんやな、と思っていたが、これが1分半に1回くらいの頻度で鳴り出すのでやかましくて仕方ない。何事かと思って自販機をよく見ると、千葉県ならではの「ヤツ」がおりましたとさ。

千葉といえばやっぱりコレ!!

 非常に甘いので普通の缶コーヒーと思って飲むと痛い目に遭うのでご注意。甘党の人にはオススメ。なぜ千葉限定なのかは不明だが、tsuka-p(茨城在住)によると茨城でも売ってるらしい。ちなみに私も熱海かどこかで静岡市内ではないのだが、静岡県で一度だけ見たことがある。

 kageに「マックスコーヒーならオゴってやる」の一言を拒否した私だが、その言動は後に悲劇を生むことに…。

 観音駅でたい焼き、たこ焼き、マックスコーヒーのパッケージを堪能し、次の電車に。次は終点の外川駅に。

 来た電車はデハ801。どうやらこの801とさっきの桃鉄ラッピング電車の2両で運行しているらしい。じゃあ、さっきの回送電車は一体どこを走っていたのかは永遠の謎。一度乗った電車であるが、このレトロ感は何度乗ってもたまらない。

 笠上黒生駅を過ぎ、さらに海のほうに。とはいえ、途中はほとんど田んぼと畑の中を通るので完全に田園地帯を走るローカル線。「すすめパイレーツ」で見た昔の千葉の風景そのまんまだったのが笑えた。

 銚子電鉄外川駅  10/6(土) 13:27 総営業キロ 76.3km

 終点外川駅到着。折り返し銚子行きの上りとなるが、出るまで15分くらいあるので駅の廻りを堪能。まず駅舎が古くて大変赴きがある。それに駅構内にある手書きの時刻表がまたいい味を出している(よく見るとこれは古くはない)。駅標も昔ながらの感じがしててよい。古いものというのはそれだけで価値がある。昔はみんなこんな感じやったんやなぁ、と思うと感慨深い。

外川駅
手書きの時刻表
駅標

 駅では昔なつかしの硬券による切符も販売していた。自動改札なんてなかった頃、みんなこんな切符ではさみ入れてもらってたよな、と思い出す。昔から電車は好きだったし、家から千葉に住む祖父母まで電車で一人で行けと言われても平気で行けてた(実際は姉と二人だったが)そんな時代、駅員がパチパチ音を立てるのがうっとうしいと思っていたのだが、今もう見ることがないということを考えるとなんだか寂しいものである。

 駅前には何も無いので駅に戻る。とはいえ15分はちょっと長いので、乗ってきた電車を眺めているとこんな表示が。

昭和の遺産

 昭和25年ということは、1950年。既に半世紀は経過している年代モノである。ちなみにこの車両は、伊予電鉄のお古らしい。とはいえ、銚子電鉄に来てからは既に20年は経過しているとのこと。お古を使って20年、物持ちがいいのだろうが、ホンマに自社で作った車両が無い(作る余力もない?)のだから仕方ない。

 外川駅からは、1駅戻って犬吠駅に。ここで像がコンプリートになる。

 銚子電鉄犬吠駅  10/6(土) 13:45 総営業キロ 76.3km

 犬吠駅到着。銚子電鉄にある駅の中で、一番開けている感じがするのだが、それは犬吠埼があるからだろうか。元旦には終日電車を運行しているらしいし、人手もすごいそうだ。この日はそれなりに人がいたことはいたのだが、犬吠埼目当ての人よりは、銚子電鉄目当ての人の方が多い気がする。

 駅前ではぬれ煎餅の実演販売。売場には結構な人だかり。が、ここでやるべきことが。弧廻手形には「ぬれ煎餅1枚サービス券」がついており、タダで1枚もらえるのである。上にあった写真で切った跡があるのは、実はこれをもらったがためなのである。ちゃんとした状態で予め写真撮っとけ、って話があるかもしれないが、まったくその通り。一体私は何年このエッセイを書いておるんや。

 煎餅は銚子名産の醤油をふんだんにつかっており、やたらと塩辛い。手持ちのお茶が進む進む。お茶がなくなったとしても、まあその辺の自販機で茶を買い足せばいいか、くらいの気持ちでいたのも間違いない。

 駅でひと仕事。例によって像を撮る。また、この駅には車両を改造したレストランもあったのでついでに撮る。後から見てみると、正面から撮ったのでは殆んど何かわからない(「車両である」ということは逆に一目瞭然)のは気のせい。

ビンボー神とイヌ
いちおうレストランの外観
ちょっと引いたアングル

 せっかく犬吠に来たということで、どうせなら犬吠埼に行こう、ということに。駅で聞くと歩いて5分ほどだという。まあ岬が先だろうから駅も最寄になるように近くに作るわな。で、歩いてくとやっぱり自販機発見。ところが!!ここにもマックスコーヒーが。しかも、今度はサイズが違う。そして悪乗りしたkageが「マックスコーヒーならオゴってやる」の一言。さすがにこれは拒否できず。まあ観音で拒否したことでサイズがデカいのを飲むという、ある意味オイシイ展開にほくそ笑んでいた私ではあるが。それにしても500mlの甘いコーヒーというのは脅威である。いちおう写真はコレ。

違う意味でMAX

 よく見ると、「マックスコーヒーX」とある。進化しとるんか。仮面ライダーやないねんから。しかし見た目からして甘そうな印象を受ける色である。マックス、日本語に訳すと「いっぱいいっぱい」というところか。

 あ、モデルは例によってtsuka-pです。

 犬吠埼までひたすら歩く。道中、やたら車とすれ違うのは、犬吠埼が目的地の人は電車に乗らないという証拠であろう。観光バスも何台も過ぎていった。歩きながらマックスコーヒーを口にするが、あまりの甘さに全然進まない。二口ほど飲んで蓋をする。

 犬吠埼  10/6(土) 13:55 総営業キロ 76.3km

 ほどなく、犬吠埼に到着。やはり波が高い。東映の例のオープニングを思い出す。高台から見下ろす形で土産屋や遊歩道が。ちなみに波打際にもあるにはあるが、30代でも面倒くさがりがそろった3人衆は近づきもしなかった。

太平洋と波しぶき

 続いて犬吠埼灯台に。前述どおり既に今いるところがある程度高台であるのと、金を取られることから上に登るのは却下となり、ただ下から見上げることに。料金を見ると150円。まあここが目的地だったらいいのだが、ついでに寄ったところで、しかも登っても何が見えるか大体予想がつく場所に金を払うのはどうか、という意見で一致。シブチン。それやったらマックスコーヒーXの150円はどないなんねん、とのツッコミに対しては、「オイシイ度が段違い」という返しをしておこう。納得がいくはずだ。

 ちなみに子供は20円。それやったら取らんでええんちゃうの?

灯台をローアングルで
謎の料金体系

 銚子電鉄犬吠駅  10/6(土) 14:52 総営業キロ 76.3km

 気が済んだので犬吠駅に戻ることに。駅でぬれ煎餅などのお土産を購入し、いざホームへ、と思った我々の目に飛び込んできた異様な光景。あふれんばかりの人の波。その殆んどがツアー客のようだ。会話を聞いていると、バスで犬吠埼まで来てここから銚子電鉄で銚子駅まで戻り、先回りしたバスにまた乗って次の行程に行くということのようだ。要するにツアーの行程に「銚子電鉄に乗る(乗ってみる)」というものが含まれているようである。ツアーの人数が少なければまあ可愛いものだが、何種類ものツアーが一同にここに介しているらしく(つけているバッジの種類が違う)、はっきりいって邪魔になるレベルである。ツアー客は日程がちゃんと組まれているだろうから融通が利かず次の電車に是が非でも乗る勢い。かたや我々もそんなものに屈する理由もなく、また私は電車乗り回しの途中であるからあまりずらすわけにもいかない。かくして、大半のツアー客に混じって次の電車に乗るハメになってしまったのである。

 驚いているのは外川から来た電車に乗ってる乗客。そらそうだ。私が外川に行く途中に観た犬吠駅とはえらい人の数の違いだから。わずか1両、100人くらいしか乗れなさそうな電車に無理やり乗り、どうにか出発。犬吠駅では1本遅らせる客もいた。まったく迷惑な。ツアー客が多いんやったら臨時列車くらい出してもよさそうなものだが、そこは金のない弱小鉄道会社。この客の入りだったら赤字なんてなさそうなのに。

 乗車時間は15分程度のはず。これを我慢できたら銚子駅からはこんな人の入りではない、普通の電車に乗れるはず。途中の停車駅からは人も乗れず、断念する人多数。ふだん日常的にこの電車を使っている地元の人は、どんな思いなのだろうか。

 銚子電鉄本銚子駅  10/6(土) 15:03 総営業キロ 76.3km

 笠上黒生駅を通過し、残りあと半分、あと7,8分耐えれば銚子に着く、と思った本銚子駅で事件は起こった。遠足なのか社会科見学なのか何なのか、小学生と引率の先生の集団が待ち構えていたのである。さあ大変。次の電車は25分後、この電車は乗車率が既に150%はゆうに超えるレベル。相手は小学生30人ほど+引率の大人3人。車掌と先生がなにやら話をしている。当然その間も我々乗客は何もせずにこんな乗車率の電車の中で待っているしかない。ドア付近にいたH急交通社のツアコンは子供たちに「あと25分待っててね」という非常に無責任な発言をしている。とはいえ私もその意見は賛成。子供たちから当然のようにブーイング。引率の先生はなんとかしようと必死に交渉中。

 どうせ乗れないんだから早くこの電車を走らせてダイヤどおり運行したほうがこの子供たちのためになるのでは…と苛立つ。他の客からも「早く発車しろ」の声。まあ当然。こんな状態で待たされる乗客の身にもなってくれ。こんな状態で約10分、話がまとまったのか車掌が離れていく。やれやれ、やっと発車か、と思った矢先、引率の先生からとんでもない一言が。

 「はい、じゃあ乗って。」

 ちょっと引率の先生、正気ですか?(byケンドーコバヤシ) この状態からさらに子供が30人以上乗るというのか?まったく無茶苦茶な。子供はワーワー言いながら乗ってくる。小さいのが幸いしてか、足元に凄い勢いで子供が増えていく。足の踏み場がない、というレベルじゃない。結果、電車の状態はこんな感じに。

もうグチャグチャ

 「高度経済成長期の朝の山手線」ではない。「煎餅で金を稼がないとやりくりできないような貧乏鉄道会社の日曜の昼下がりの電車内」である。どう見ても前者のほうがふさわしい感じがする。写真を見ただけでは錯覚しかねないが、これは本当に銚子電鉄なのである。悠長に写真撮ってる場合ちゃうで、わし。

 途中の観音駅、仲ノ町駅ではホームにいる「乗客」になりそこねた客が一様に驚いている。そりゃそうだ。本銚子駅までの電車は「乗ろうとすればなんとか乗れるが、こんな混んでる電車に乗るくらいなら次のを待とう」くらいのレベルだったが、今の電車は「乗る」という選択肢が無い。遅れてやってきた電車に腹を立て、結局乗れないなんて。序盤の我々の像の撮影とかたい焼きとかの時間が遅くなっていたら我々が逆に乗れなかった可能性を考えるとゾッとする。

 銚子電鉄銚子駅  10/6(土) 15:18 総営業キロ 76.3km

 電車は9分遅れでようやく銚子駅に到着。子供たちがワーッと降りるが、電車の入口周辺に固まっており我々が降りられない。引率の先生、しっかりしてくれや。まあ先生からしても不測の事態だろうし、こんな満員電車での引率なんてしたことないだろうからなぁ。となると悪いのはツアー客(というより計画した旅行社)か。旅行会社のみなさま、せめてこうならないように電鉄会社に予め連絡入れるとかツアー客をもっと集めて臨時列車走らせてもらうとか、策を講じるようにしましょう。

 予定では15:19の銚子発の成田線に乗車するはずだったが、これに乗り遅れてしまった。なんということだ。次の電車は約30分後の15:47。計画の練り直しを余儀なくされた。この日の目的地は高崎というのは決まっており、晩にそこでさんぎょーと合流する予定になっている。高崎到着までを逆算しなくてはいけなく、裏を返すと高崎に行けるように行程を選べばいいことになる。今回はフリー切符だし、道中は特急などに乗らなければルートは自由だ。

 犬吠で時間のある時に考えていた香取駅から鹿島線、鹿島臨海鉄道を通って水戸駅に行き、水戸線→両毛線から高崎に行く、という青写真。これが頓挫した。先の15:19発の成田線が香取を通るのだが、次の15:47発はそちらは通らず、成東駅を通って千葉に行く南側のルートなのである。香取に行こうと思ったら更に次の電車である16:21まで待たねばならず、銚子駅に1時間の足止めとなってしまう。つくづく本銚子駅での足止めがツイてない。これだからツアー旅行は嫌いだ。

 銚子駅の待合室で時刻表片手にルートを考える。こういう時、携帯サイトの乗車案内は役に立たない。最短のルートを検索するから。まあ鉄道マニアは時刻表さえあればルートを検索できるだろうし、乗り回し以外では携帯サイトも充分役に立つのであるが。

 考慮時間15分、ようやく決めたルートは次の電車に乗り、成東駅から東金線を潰し、大網駅から都心方面に行き高崎線に乗る、というややありきたりなルートになってしまった。フリー切符じゃないと潰せなさそうなところがよかったのに、こればかりはどうしようもない。

 kageは東京方面からそのまま自宅に、tsuka-pはこの後神宮球場に行きヤクルトの試合を観戦するということで(tsuka-pはヤクルトファン)、ひとまず行き先というか方面は一緒なので、しばらく3人で行動することに。銚子を出発した電車はロングシートであったが、あの乗車率を乗り越えた我々にとっては、「座れる」という事実だけで疲労度が段違い。そして疲れきっていた我々は、すぐに眠りにつくことに。目指す成東駅までは約1時間。仮に乗り過ごしたとしてもこの電車は千葉行きであり、目的方面の都心へは近づく方向。その場合は東金線を諦めればいい、という安心感もあったのだろう。

 成東駅  10/6(土) 16:44 総営業キロ 119.9km

 成東駅到着。ここで乗り換えになるが、乗り換え時間がわずか1分しかない。おそらくこの電車に合わせてダイヤを組んでいるからだろうが、ホームを跨ぐことになると、階段を走って上がって下りて、と非常に大変そうだが、電車は同じホームの向かい側にいた。この辺の時間も計算しての1分なのだろう。

成東駅

 ここからは東金線。とはいえ、東金線終点の大網駅まではわずか4駅、20分の乗車時間なので特記事項なし。

 大網駅  10/6(土) 17:05 総営業キロ 135.1km

 大網駅。今度は外房線で千葉駅まで。大網始発の電車が待ち構えていた。今度は4分後の17:09発。すこぶる乗り継ぎがいい。心地よい。電車の旅はこうでなくては。

大網駅

 千葉駅  10/6(土) 17:37 総営業キロ 158.0km

 千葉駅到着。ここまで来ると、もう東京方面行きの電車が頻繁に走っているので時刻表とにらめっこせず、来た電車に素直に乗る。記事のボリュームが薄くなっているのは書くことが何もないためで、決して手抜きではない。ボリュームを濃くしないことが手抜きだというのであれば言い返す言葉は無い。

千葉駅

 千葉からは総武線の快速に乗車。途中、錦糸町駅でkageと別れ、総武線の普通に乗換。続いて秋葉原駅でtsuka-pとも別れ、ついに一人に。元々一人旅を想定していたのであるが、一人になるのは成田以来である。晩にはさんぎょーと会うし、意外と一人でいる時間は短いな。

 秋葉原駅  10/6(土) 18:27 総営業キロ 195.8km

 秋葉原。横浜在住時代、電子部品を漁ったりファミコンのソフトを買いに足繁く通っていたが、通過点として駅に降りずに別な場所に行くとなると私としては大変珍しい。夏に東京に来たが、その時には当然寄っている(結局何も買った記憶が無いが)。ここでは京浜東北線か山手線に乗り換えて高崎線が出る上野駅に行く。どちらに乗っても上野には行くので、早く来た方に乗ることになる。夕方であるし電車は3分ほど待ってれば来る。先に来たのが京浜東北だったが、20秒遅れ程度で山手線も入っていたようだ。

秋葉原駅

 上野駅  10/6(土) 18:34 総営業キロ 197.4km

 上野駅。すっかり空は暗くなった。この時期の18時半といえばもう日は落ちているし、肌寒くもなってきた。ここからは高崎線で高崎駅を目指す。首尾よく18:45発の電車があったので乗る。車内はガラガラ。平日であればサラリーマンが帰る時間でもあるし混んでいそうなものだが、土曜日なだけに利用する客も少ないのであろうか。ただ、隣に座っていた4人組くらいの東南アジア系の方々が何語かわからん言葉でずっと喋っていたのが非常にうるさかったのだが。

上野駅

 上野から高崎までは約2時間。通勤圏ではあるが、実際に高崎から首都圏に通勤している人は新幹線通勤だろうから、この電車で通おうと思ったら大変である。ちなみに快速もあるが、15分くらいしか所要時間が変わらない。乗る快速によっては大宮までが快速で大宮から各駅というのもある(朝を考えると大宮まで各駅、大宮から上野までが快速)から注意が必要である。ってこのメッセージは誰向けやねん。

 さいたま新都心くらいから猛烈な眠気。2時間かかるし車窓は暗くて見どころないし、寝ても問題ないだろうと思って寝るのだが、件のアジアの方々の声でところどころで目を覚ます。私は電車でよく寝るほうで、しかも電車では異様なまでに寝つきがいいほうなのだが、この日はそうはいかなかった。15〜20分ごとに目が覚める。で目が覚めると喋り声が耳につく。やっと寝られたと思うとまた目が覚める。でまた寝られなくなる。体がだんだんしんどくなっていく。諦めて起きてよう、と思うほど頭がハッキリしていないので目をつぶる。でも寝られない。寝るとちょっとしたら起きる。完全に悪循環。

 熊谷で目が覚め、あれっ、ちょっと静かになったな、ひょっとしてもう降りたんかな…と思って横を見ると、人数が3人になっていただけでまだおった。とはいえ、一番うるさい主犯格が降りたらしく、その後はやや沈静化。熊谷から高崎までは40分程度。既にこの時点で半分を過ぎている。さすがにここから熟睡したら寝過ごしてしまいそうなのだが、落ち着いただけに眠気が勝ってきた。次に目が覚めたのは2駅前の新町。さすがにそこからは起きてなくては、と思い座ったままでは眠気に負ける気がして席を立つ。隣にはまだ仲良し3人組。秋もせずまだ喋っていた。

 高崎駅  10/6(土) 20:46 総営業キロ 298.8km

 21時前にようやく高崎到着。ちょうど着くころに別方面から高崎を目指しているさんぎょーから到着が22時過ぎになる連絡を受ける。約束まではまだ1時間ちょっと。となると、ヒマつぶしをしなくてはいけない。フリー切符もあるし、電車に乗ればいいや、と軽い気持ちでいたのだが、この時間になると選択肢があまりない。フリーであることを無視すれば、JRよりは上信電鉄に乗りたかったが、持っている時刻表ではダイヤがよくわからないし、帰ってきた時に22時を大きく過ぎていると申し訳ない。ということでやはりJR。信越本線で横川駅まで行くことに。

高崎駅

 信越本線は、昔は高崎から新潟までを貫く長い路線だったのだが、長野新幹線の開業と時を同じくして横川で分断してしまった。そのため、ここからでは横川までしか行けないのである。横川行きの電車は21:04発。20分程度の待ち時間。横川行きはまだあるのだが、横川から帰ってくる高崎行きの最終が、この電車の折り返しになる21:42。高崎に宿がある私にとってはこれが終電になるのである。ギリギリセーフで信越本線の一部をつぶせることに。

 横川までは30分ちょっと、往復1時間強ということになる。意外に時間がかかる上、車窓はさきほどの高崎線よりさらに見どころがない。ていうか真っ暗。今度こそ寝る以外にやることがない。

 横川駅  10/6(土) 21:37 総営業キロ 328.5km

 ついに行程は300kmを突破。しかもこの数字には銚子電鉄の分が含まれていないので、実際にはもうちょっとあるのであるが。ドアが開いて降りてみると、乗客は私だけだったようで誰ひとり降りてこない。こんな時間に横川に来る人はおらんということか。折り返しは前述どおり21:42なのでわずか5分しか時間が無い。駅のまわりを散策しようと思ったが、駅構内にあるおぎのやが閉まっていることとこんな時間であることから本店もやっているとは到底考えにくいので、「峠の釜めし」購入を含め散策は諦めた。本当に乗り潰し以外に目的が無い行程になってしまった。

横川駅
閉まってる売店

 電車に乗り込むと、乗客が2人いた。てことは、写真を撮ってる間に電車に乗ったか、もしくは降りてないかのどちらかだ。まあ後者であることはないだろうが。

 横川を21:42に発車。高崎行き最終であるが、乗客は3人。「本線」とは名ばかりでいちローカル線に成り下がってしまった信越本線。赤字だろうな。

 高崎駅  10/6(土) 22:13 総営業キロ 358.2km

 ふたたび高崎駅。改札を出るとさんぎょーが待っていた。鞄の中には峠の釜めしの釜が。当然食べた後であるが。駅前で晩飯を食べ、ホテルで次の日の作戦会議。二人の案のいいところをピックアップする形を採り、新潟を経由して長野方面に行くことに。行程は次回までの秘密。

 いろいろあった初日だった。いきなりこんな濃くていいのだろうか、と不安すらよぎる。なにせ記事を書くことを前提に旅をしているため、初日にクライマックスが来てしまうと読むほうも書くほうも盛り上がらない。果たして次の盛り上がりはあるのだろうか。雨男二人の今後の道程の運命やいかに。


経費
JR 鉄道の日記念切符 3060
銚子電鉄 弧廻手形 620
小計 3680
  
本来の経費
JR 乗車券358.2km分 5780
銚子電鉄 乗車券 1190
小計 6970
  
得した分
合計 3290
減価償却率 [本来の経費] / [経費] 189.4%

注意:JRは全て「営業キロ」で計算しているので、実際の運賃と違う場合があります。


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