僕達のサバイバルゲームは終わった。
僕ははじめて優しさの紋章の意味について考えた。僕が今まで思っていた優しさとは、とても表面的なものに過ぎなかったことに気付く。
僕は、高石タケルという人間の深い愛と、SOSに気付くことができなかった。
ただ、自分の肉体的、表面的な意味での精神的苦痛に惑わされて、周りが見えなくなっていた。
僕は、何度も、何度も、心のパズルを整理した。
本当に傷ついていたのは、僕ではなかった・・。
僕はあまりにも被害者面のしすぎで、そのことに、全く無関心であったことに気付く。
高石が僕に何を求めていたのか・・・。
彼は、僕を傷つけることでも、縛り付けることでもなかった。
ただ、欲しかったのは・・・。
ココロ・・・。
それに気付かない僕は自暴自棄にもなったし自殺も図ったし・・・。
あまりに軽率で浅はかな行動をとってしまい、更に彼を追い込んでいたことに気付く・・・。
彼が、涙を流して、ありのままの自分を僕にさらけだすまで、僕は何一つ知っちゃいなかったのだ。
でも、今なら分かる・・・。そして、今なら償える。今なら受け入れられる。
高石タケルというあまりに不器用だけれど、優しすぎる人間を・・・。
僕達のDark Suvival Gameは本当の意味で終わったのだ。
僕は、誓う。
この悲しいゲームをこれから先、二度とリセットしないことを・・・。