僕が欲しいもの

月は好きだ

ムーンレィスであることにも誇りを持っている

でも何かが足りないんだ

僕が僕である証

それは何?

僕はそれを探している

僕をが本当居るべきところ

僕はそれを探している

僕は地球に降りた

僕を探す為に

僕が僕である証を見つける為に

地球の重力は僕の存在を確かにしてくれる

でも、それは物理的なモノに過ぎない

それに気付いた僕は、悲しくなった

僕が僕である証、僕が僕である証

僕はホワイトドールに乗る

最初、僕は満足だった。

僕が僕である証を持てたような気がしたから

でも、違った

皆が欲しいのは僕そのものではなく、ホワイトドールのパイロットだから

僕がパイロットでなくなったら僕じゃないから

戦争が終わったらまた証を失うから

僕はまたゼロから探す

僕が僕である証を

ホワイトドールに乗りながら

地球の重力で僕の身体があることを確かめながら

ここにある筈

きっと、ここにある筈だから

僕が気付かないだけ

僕は探し続ける

希望と絶望を繰り返しながら

神様がいたのなら僕達はそれを持って生を受けるだろうから