僕は、何度も賢を煽り、何度も侵入し、犯した。

賢は、痛みに叫んだ。

賢の中で液体を放つ。

賢が失神しようものなら、痛みを与える。

「まだ、足りないよ。もっと鳴きなよ。」

「お許しくださぁぁ・・・。」

「まだ鳴けるでしょ。」

「もう、やぁっぁぁ・・・。」

そして、鳴かせる。その繰り返し。

僕は狂気そのものになってしまっていた。

誰に、この感情をぶつけて良いか分からず、ただ、賢を傷めつけた。

そんな自分にもいつしか嫌気が差した。

僕は、賢を突き飛ばすようにして、離す。

「つっ・・・。」

賢は顔しかめた。

そして・・・。

「も、申し訳ありません。申し訳ありません。」

賢はその言葉を繰り返すだけだった。その顔には涙を潤ませて。

それが、ますます気に入らない。カンに障る。

僕は、謝罪の言葉が欲しい訳じゃない。そんなのが欲しい訳じゃない。

僕が欲しいモノは。

「何で謝るわけ?」

僕は、嘲るように言った。。

「そ、それは・・・。」

賢は口篭もった。

「いいよ。もう。いつも通り、僕の部屋においで。」

「タケルさ、ま・・・。」

賢の僕に対する視線は許しを乞うものであった。結局僕に向けられるモノはこのて程度のものなのだ。

僕は、裸の賢を薔薇園に残し、部屋に戻って行く。

いつも、そうだ。いつもいつもそうなんだ。

誰も僕を愛してなんかいない。自分の為に買った人形ですら・・・。

そんなの分かりきっていたじゃないか。

真実の愛なんてありはしない。

愛なんてただの言葉であるということを思い知らされる。

「ハハハハ。」

乾いた笑いが込み上げてくる。

だが、賢は誰にも渡さない。絶対に。

誰にも賢は近づけない。

どんな手を使っても。

あれは僕のだ。

僕は、邪悪な笑みを浮かべる。

賢は逃げられはしない。逃がしはしない。

これからもずっと。

どんな卑劣な手段を用いても構わない。

賢は僕だけのモノであり続けねばならない。

例え、意思に反しようとも。

「逃げられると、思わないでよね。」