「何故、目をそらすの?」
タケルが、静かに言うと、賢は、唇を震わせながら、おずおずと、タケルに顔を向けた。
タケルは、賢の顎に触れた。
「申し訳、ありません。」
「君はそれしか言えないのかな。」
賢の謝罪の言葉を聞く度に僕タケルは苛立ち、滅茶苦茶にしてやりたくなる。
「タケル様・・・。」
タケルに許しを乞うような視線・・・。
その視線がますます気に入らない。
一つの行動が気に入らないと、全てが気に入らなくなってくる。
しかし、タケルは、賢を手放す気はなかった。寧ろ、ますます、戒めてやりたかった。
タケルは、賢の首輪に繋がっている鎖を掴んで、僅かに僕の方向引っ張る。
「つっ・・・。」
賢は痛みに顔をしかめる。
「君は忘れてはないよね。君が、何のために生きているか。」
「答えなよ。」
タケルは、苦しそうに口を開く。
「タケ、ル様だけのた、め、で、す・・・。」
「よくできました。」
タケルは、笑って手を叩いた。
「君はアンドロイドなんだよ。」
僕タケルは賢の耳元で念を押すように囁いた。そして、邪悪な笑みを浮かべる。青い瞳が冷たく賢を射た。
「あ・・・。」
賢は、タケルの”アンドロイド”という部分で涙をポロポロと流した。
しかし、タケルの言葉はますます残酷になり・・・。
「偽者の、涙ね。」
鼻で笑った。
「ククク。クク。」
「ハハハハ。」
「賢が泣いてる。泣いてるよ。クク。」
「目から水を流してだよ。ほんと、よく出来てるよ。傑作だ。ハハ・・。」
言えば、言うほど、賢の顔は悲痛になっていく。
「お許し、下さい。」
「タケル様・・。」
唇が悲しみと、恐怖で小刻みに震えていた。
その唇が憎々しい。
タケルは噛み付くように、賢の唇に口付けた。
荒々しく、賢の歯を割って、舌を口内に侵入させる。
「ん、ん・・・。」
賢は苦しそうにもがいた。
タケルは、乱暴に賢の口内を弄ぶ。
賢はさらに苦しそうに顔をしかめたが、タケルは容赦のない舌で口内を掻き回した。
粘着質な音をたてて唇を離した。
「ハァハァ・・・。」
賢は小さく息をした。
「ほんと、その表情、まるで人間だね。ハハハハ・・・。」
「もう、お許し、下さい・・。」
賢は涙声で訴える。
「そうだね。今日君は既に2人とやってるんだよね。」
大輔との行為を含めてタケルは言ったので、賢は、顔を俯けた。
「だったら、そこも慣れてるはずだよね。」
タケルは賢の太股に手を滑らし、奥に咲いているつぼみに手をあてた。
そして、そのまま、指を突き刺すように挿入した。
「いたぁぁぁぁ。」
賢のそこからズグズグと鈍い音が響く。
タケルは中で、指を動かす。
「ホラ、簡単に開いた。ほんと、君のここは節操がないんだね。」
「やぁぁぁん・・・。」
「あはぁぁああん・・・。」
「もう、やぁぁぁん・・・。」
タケルの指は賢を責め苛む。
「ほら、腰を振って見せてよ。誰とでもできるんでしょ。」
「タケルさまぁぁああん。」
「これ見よがしに僕の名前なんか呼んで・・。」
「許さないよ。」
タケルは低く笑った。
「あはぁぁぁん・・・。」
「やはぁぁあんん・・。」
賢の喘ぎはますますタケルを狂気へと導いていき、賢を攻める指はエスカレートしていった。
「あぁぁんんん。」
「やははあぁあぁん。」
壊れた歯車は誰にも止められない。
誰にも直せない。
ただ、回るだけ・・。自滅を目指してただ、回るだけ・・。