僕は一体のアンドロイドを購入した。特にアンドロイドを購入する必要はなかった。家のメイドは十分足りたいたし。言ってみれば、ただの暇つぶしだったのだ。購入したアンドロイドはどうやら男の子らしいが、やたら、色が白く、おかっぱに切り揃えられた黒髪からか、少女のようなイメージを拭い切れない。アンドロイドの名前は一乗寺賢という。僕は賢の頼りなさげで切なげな瞳が気になり、思わず購入したのだ。アンドロイドは思わず購入するにしては高すぎるとはいえるだろう。しかし僕は両親が残した遺産を持て余し、退屈していた。何かお金でないなにかが欲しい。ただの退屈しのぎでいいから。そう思って、賢を購入したのだ。

僕は、賢を抱いていた。彼の肉体の反応はアンドロイドとは思えないくらい、生々しく、そして、初々しかった。僕が着せたメイドを服を脱がす時の恥じらいといい、人間の少女そのものだったのだ。

「やだぁ・・・。ご主人様・・・。」

「どこがいやなの?ここ?」

僕は賢が反応したところを執拗に刺激を与え、言葉にならない声を引き出した。その声はあまりにも、色っぽくて、僕自身、溺れてしまいそうだった。

「やぁん・・・。」

「やだぁ・・・。」

「ねぇ、したいんだけど・・・。」

「な、にをでしょうか・・・。」

息も絶え絶えに、賢は僕に訊ねる。

「教えてあげるよ。というかインプットするとでもいうなかな。僕がどうしたら喜ぶか・・・。」

「は、い・・・。な、んでもいた、します・・・。」

「よい心がけだね。というか、これが君の仕事か。」

僕はにっこり笑った。

僕は好奇心も手伝って、賢の下半身のその奥の部屋に指を進ませる。まだ、誰の侵入も受けた事のない、それは、初めて感じる刺激に初々しく応えているようだった。

実際僕はそれに驚いた。こんな部分まで人間と変わらない。文明は恐ろしくも、魅惑的な物体を生み出したものだ。賢のそこに触れながら、実感する。

「ここも、人間と一緒なんだね。君は本当に優秀だ。」

言いながら、僕はその部分を撫で上げた。

「やぁぁん・・・。」

賢は指の動きに合わせて声を出した。賢の悶え声は僕を依存症にさせるくらい、いやらしく、何度でもその声を引き出したくなる。僕は指を中に入れて、中から賢を責めた。賢は顔を真っ赤にして目には涙を潤ませ、悶え続けた。

「やだぁぁ・・・。ご主人さまぁ・・・。」

「もう、許して、くださぁぁぃぃぃ・・・。」

「君の仕事だろ。」

僕は賢の耳元で囁いた。

それを聞いた途端、賢は何も言わなくなり、ただ、僕の望みどおりの声を出した。

「はぁぁん・・・。」

「やぁぁぁ・・・。」

「もっと聞かせてよ。僕の可愛いアンドロイド。」

「ご主人さまぁぁぁん。」

賢はもう許して欲しいというように懇願の目で見る。それがますます、僕の欲望に火をつける。

こんなアンドロイドがいようとは。

僕はフッと笑った。それは欲望の笑みだった。

「これから、ゆっくりと僕がしつけてあげるからね。それから僕の名前はタケルだよ。」

「タ、ケルさまぁぁ・・・。」

賢は熱に浮かされたような声で僕の名前を呼び続ける。