僕が、外を拝む事がなくなってどの位になるのだろう。
空が、懐かしかった。
そして、タケル様も、この部屋から出る事が少なくなった。
食事でさえ、この部屋で取られるようになった。
僕達は、四六時中、一緒だった。
もう、どうでも良かった。
だって、僕には、タケル様しかいないと、分かったから。
僕は、タケル様に、仕えるために、この屋敷に来たのだから。
だから、いいんだ・・・。
僕は今、使命を果たそうとしている。
「賢は、いつも、可愛いねぇ。」
タケル様は、メイド服の下から、僕の身体を撫でながら、虚ろな笑顔を浮かべておっしゃる。
「あっ・・・。」
その、その虚ろな笑顔が何故か、僕には、恐ろしく感じ、僕は思わず顔を引きつらせた。
「何なのさ。その顔は。僕は、君の何なのさ。」
そんな時、タケル様は、怪訝な顔で僕にそう訊ねる。
「ご主人、様、です・・・。」
「そう。」
タケル様は短く答えると、いきなり、僕の頬を平手で殴る。
バシッ。
鈍い音が部屋に響く。
「つっ・・・。」
だけど、僕の顔は人間ではないから、赤くはならない。
「ククク。やっぱり、賢は人間じゃないんだよ。ほら、きつく殴っても、顔は白いままじゃない。」
「・・・。」
「どう?何か、言ってみてよ。」
僕が俯くと、タケル様は、僕の顎を掴み、上に向けると、もう一度、頬に平手打ち。
「・・・。」
「クク・・。」
「クク・・。」
「ハハハハハ・・・。」
タケル様は、狂気めいた声で笑い、僕の頬ををもう2、3殴った。
「痛かったね。ごめんね。ハハ・・。」
そして、今度は、平手打ちをした、頬に舌を這わせる。
ツーという感覚に僕は身体を身震いさせた。
「や、だ・・・。」
思わず出た、拒絶・・・。僕は掌で口を抑える。
時、遅し・・。
「まだ、身の程を弁えてないようだね。賢・・・。」
「君に、僕を否定する権利など、ないんだよ。」
「申し訳、ございません・・・。」
「また、痛めつけないと分からないようだね。」
そう言って、タケル様は青い瞳を細める。
「あ・・・。」
”怖い・・・。”
僕は、今まで思い知らされていた。
こういう目をしたタケル様は、僕に対して、お怒りであることを・・・。
”怖い・・・。”
唇が震える。
「賢、可愛い唇が震えているよ・・・。」
ククッと笑うタケル様。
「や、だ・・・。」
そして、タケル様は、無造作に、僕のスカートをめくり、足を開かせた。そして、それぞれの両足の、太股の上限ギリギリ、そして、その入口に当たりそうな部分、いや、少しでも動くと当たる部分に皮のベルトを巻き付け、きつく、縛られる。
そして、まだ、堅い中に、指を三本、躊躇いもなく入れられる。
「・・・。」
あまりの痛みに一瞬、叫びすら出てこなかった。
「やぁぁぁぁぁ・・・。」
それから、響き渡る、僕の叫び声。
皮が、一番痛みの深いところまで食い込もうとする。
思わず、足を閉じようとした。
しかし、太股に巻き付いたベルトがそれを制止し、僕に更なる痛みを与える。
「無理に足を閉じようとしたって、痛いだけだよ。」
ククッと一度笑い、タケル様は耳元で囁く。
そして・・・。
「君は僕が望んだ時に、足を開かなければならない。」
「は、い・・・。」
タケル様に返事をした途端、思わず、意識が飛びかけた。
しかし、タケル様はそれを見逃さなかった。
「失神なんて、させはしない。」
そう言って、タケル様は、空いた手で僕の頬を打った。
「い、た・・・。」
そして、突き刺すように、三本の指を動かし続けた。
「いたぁぁぁぁぁ・・・。」
「クク・・。」
「ハハ・・。」
タケル様は、クチュクチュと指を動かし、片手で狂ったように、僕の頬を打ち続けた。
「ハハハハ・・・。」
「やぁぁんん・・・。」
「可愛すぎだよ。賢・・・。可愛すぎ。ハハ、ハハ・・。」
そして、時折、平手をやめては、僕の目から流れる、液体を舐めとる。そして、また、平手打ち。
頬の痛みと身体中の軋みが混ざり合って、もう、どこが痛いかなんて分からなかった。
「ハハ、アハハハハハ・・。」
「ハハハハハ・・・。」
「もっと、鳴けよ。僕の為に鳴けよ。」
「あはぁぁぁぁん・・・。」
「やだぁぁぁぁんん・・・。」
そして、そのままタケル様は、僕に押乗って、僕を掻き抱き、そのまま、熱いそれを、僕の中に挿入させ、容赦のない、速さでそれを動かした。身体中を引き裂かんばかりに・・・。
「きゃぁぁぁぁ・・・。」
「やだぁぁぁぁ・・・。」
もう、何が何だか分からずに、僕は喚いていた。
「クソッ・・。」
タケル様は、少し、苛立ったように毒気づいては、僕を犯した。
「あはぁぁぁんんんん・・・。」
「やぁぁぁぁ・・・。」
そして、僕は泣き叫びながらも、その時、確実に感じ取っていた。
タケル様の中の大きな闇と、そして・・・。