【private  paradise】

僕はずっと、楽園を見ていた。

その楽園は僕がどんなに羽を羽ばたかせても、遠くて、手の届かないもの・・・。

僕は、昔は神様の子どもだった。

だけど、僕は、心が汚れてしまったから楽園から追放されてしまった。

今、僕が住んでいるところは魔界だった。

僕は、神様の子どもだったことを忘れて、魔王になってしまった。

とりあえず、追放された以上、強くならなければ生きていけなかったもの。

幸い、僕の魔力は強かったので、生きるには困らなかったし。

ここでも、高位魔族として名に不自由なく暮らしている。

元天使の魔王・・・。

でも、何故か、僕は楽園に憧れていた。

僕だけの楽園が欲しくてたまらなかった。

どうしたら手に入るのだろう。

private paladlise.

僕だけの楽園。

僕だけが幸せになれる楽園。

そんなある日、僕のところに天使が降りてきた。

その天使はとても、とても、白い肌で、綺麗な、黒髪だったんだ。

何一つ、汚い事を知らないで育ったんだろうな・・・。

僕も昔は・・・。

僕はいてもたってもいられなくて、その天使に近づいた。

「君、こんな所で何をしているの?」

天使は困ったか顔をしていた。

「あの、僕、ドジで、天上から足を滑らせて・・・。それで・・・。」

「ふうん。で、帰る方法は知ってるの?」

天使は首を振った。

「それは大変だね。で、君の名前は?」

「賢・・・。」

「いい名前だ。」

僕の汚れきってしまった心がニヤリと笑った。

(そうだ。騙して捕らえてしまえ・・・。自分のものにしてしまえ・・・。)

(羽根をむしってやれば、もう天上へは帰れはしない。)

「ねぇ、僕が帰してあげるよ。天上にさ。」

「本当ですか?」

賢は僕をすがるような目で見る。

(ホラ、簡単に信じた。)

「ついておいで。」

賢は魔界の住人である、僕を信じきっていて、大人しく、僕の後についてきた。

僕は、賢を居城の一室に導き入れた。

「帰してあげてもいいけど、条件がある。」

「条件?」

「そう、条件。」

「何でしょうか。僕にできることなら 何でもします。」

「それは良い心構えだ。」

「あのね。君が抱きたいんだ。」

「は?」

賢は驚愕の瞳で僕を見た。

賢は、その意味を悟って・・・。

「駄目です。そんなこと、したら、天上に入れてもらえなくなります。」

「だろうね。でもさ、このままだと、永久に帰れない訳だよね。どうするの?」

「あ・・・。」

賢はショックのあまり、言葉を失ってしまっていた。

ほら、天使なんて簡単にはめられる。

こうも簡単にいくとは・・・。

僕は笑いが止まらなかった。

「どうするの?」

僕は賢に判断せまる。

「分かりました。一回だけなら・・・。」

賢はしぶしぶ僕に従った。

僕は賢をベッドに押し倒し、白衣の中に手を入れた。

そして、賢の肌に直に触れる。

「やはぁん。」

僕の指に、賢が思わず喘ぐ。

「人に触わられるのってはじめてなんでしょ。」

突起の部分探り当て、指で弄ぶ。

「やぁ・・・。」

僕は、その実をもみくちゃにする。

賢の顔がみるみるピンク色に染まっていく。

「あはぁん。」

「僕が君の知らない楽しい事、教えてあげる。」

僕は、賢の何も知らない天使ならでわの初な反応に興奮する。

僕は、白衣の下に手を忍び込ませ、太股に手を這わせ、愛撫する。

「あぁぁん・・・。」

「やはぁぁん・・・。」

僕は、賢に快楽を与えながら、奥に入っていく。

「あの、ここは・・・。」

「初めてなんでしょ。」

「やだ・・・。」

「そのうち、触わられる事が癖になるから。」

「お願い、そこは・・・。やぁ・・・。」

賢が、いやいやするのを無視して、僕は指を挿入した。

「いたぁぁいい・・・。」

「だろうね。」

「お願い、抜いてぇぇん。」

僕は構わず指を動かす。その度に賢は、痛みにうめく。

「やぁぁぁん・・。」

「ああぁぁぁん・・・。」

「いたぁぁぁいい・・・。」

「もうやだぁぁん・・・。」

賢は、誰にも触わられた事すらないところを、開かれ、戸惑っているようだった。

クチュクチュと粘着質な音が静かな部屋に響く。

それが、また、僕の穢れきった欲望を煽っていき、指の動きを激しくさせる。

「あはぁあぁん・・。」

「はぁぁん・・。」

賢の声はだんだん、痛みのそれとは違う声に変化していく。

「どうしたの?感じちゃった?」

「もうやぁぁ・・。」

「嘘ばっかり。」

「もう、帰らないと・・・。」

賢は息も絶え絶えに僕に訴える。

「帰さない。」

指を動かしながら言い放つ。

「え・・・。」

賢の顔は謂れのない罪で有罪判決を受けた時のものと変わりなかった。

賢は、僕に一度、身体を提供すれば、帰してもらえると、信じて疑わなかったのだろう。

悪魔の言う事も簡単に信じてしまう。やはり彼は正真正銘の天使なのだ。

「お、はな、しがちがい、ます・・。」

訴える賢に僕は耳元で囁く。

「僕は、悪魔なんだよ。」

ホラ、天使なんて、こんなに簡単に堕とせる。

こんなに簡単に汚せる。

白は、綺麗だけど、一度汚すと、簡単に汚れていく。

白は、黒い墨を落とすと、あっという間に黒は広がり、白を覆いつくしちゃうもの。

僕も、こうやって汚れていったのかなぁ。