「大輔・・・。」
「大輔君、来たの?」
「頭の中で賢の声がしたんだ。助けを求める声・・・。」
「タケル、お前、賢に何をしたんだ。」
大輔の声は怒りに震えていた。
「見て、分かるでしょ。」
「てめぇ・・・。」
「無駄だよ。」
「何で?足が動かなねぇ。」
タケルはニッコリ笑って言った。
「大輔君、君邪魔だよ。」
顔は形式的に笑っているが、その瞳は凍り付くように冷たい光を帯びていた。
「高石、大輔に何を・・・。」
「大輔君の生死は君にかかってるんだよ。」
「やめ・・・。」
「じゃ、もっと可愛くならなきゃ。」
「大輔君、そこで見てたら、一乗寺君がどんなに鳴くか・・・。」
「やめろ、タケル・・・。」
「見るな・・・。大輔。見ないでくれ。」
再びタケルは賢を犯す。
大輔を前に賢は声を出すのを唇を噛んでこらえていた。
大輔だけにはこんなところ見られたくなかった。
「ほら、大好きな彼見てるよ、もっと鳴かなきゃ。」
大輔は足を動かそうとするが動かない。賢を助けたい・・・。しかしどうにもならなかった。
ただ、賢が犯されるのをそこで見るしかなかった。
「声、折角だから大輔君にも聞かせてあげたら?」
「いやだ・・・。」
賢は再び唇を噛む。あまりにきつく噛んだので唇から血が流れる。
タケルは自分のを露出させ、賢の中に入る。
「ホラ、イキタインデショ。」
賢はこらえる。大輔の前では・・・。大輔の前だけでは・・・。
「タケル、やめろ・・・、やめてくれ。」
「大輔君、黙って見てたら?」
言ってタケルは賢を目茶苦茶に突いた。
「痛いのが好きなんだね。それでもいいんだけど。」
大輔、大輔・・・。賢は頭の中でその名前を呼び続けた。