2002年トニセン舞台
とんかつロック〜東京公演感想


2002.4.6〜4.28 東京(渋谷)Bunkamuraシアターコクーン
(5.4〜20大阪近鉄劇場/5.24〜26メルパルクホール福岡)


4/9 4/12 4/25 4/26 4/27T部 4/28T部
(観劇:6公演)



ボクシングのリング上の設定から始まり。

レフェリー(六角さん)が「客席での携帯・ポケベルの禁止」を客席へお願いしたあと選手の紹介。
まずは青コーナー 井口 平(いぐちたいら)の紹介!

シアターコクーンの中央出入口からの通路にライトがあたり、
青く!輝く!ローブを着た井口平くんが客席通路を通って登場!
・・・心臓高鳴るよ、このイノには!いい顔―っ。(騒がず熱い盛大な拍手が送られる日と、
芝居を無視したファンの女の子がいのっちぃーとギャーギャー叫ぶ日があって雰囲気違いました)

そこへ助三郎が反対側通路から客席を駆け抜けて舞台(リング)へ。
(これは文字通り一気に「駆け抜ける」んでゆっくり見ることは出来ませんけど)
前回の試合で脳に損傷を受けた平にボクシングの試合はもうさせないと「止め」に入る。
「どうしてもやるってんなら俺を倒してからにしろ」みたいなセリフの助三郎。
(ここで出てくるチンピラ{役:長野博}が長野的で結構笑えます)!
ロープを使って、おおっ助三郎やる気か?と思わせておいて・・・・・
簡単にノックダウンされてしまう助三郎。
そして助三郎の恋女房きみこの「あんたーっあんたー」の叫び声・・・

と書くと、ボクサーとその兄貴っぽい場面が頭に浮かびますが、仕草の端端が笑わすー
ドタバタ人情喜劇ですからトンロクは。

で、始まる 〜とんかつロック〜
始めのこのシーンだけで「おおーっ楽しむぞー」って期待でワクワクしちゃいました。

ところで「平とキャバクラ嬢の究極の恋」ですが・・やっぱり・・・クサくてかわいいの。
「あんたが寝たきりになっても、あたしが面倒みるから」系の「あれ」です。
うーん。ま、「究極」と言うなら、そうだとしておきましょう・・・
ここは涙のひとつでもホロリとこぼすなどして舞台と一体化しておくのが、楽しいと思います。
でもねいいよ、サトエリちゃんとイノが・・。

そして「教師と教え子の淡い恋」は淡い恋だったの?え?という間に終わりました・・・
思い込み教師と寂しがり学生が少し心が通い合ったかも?ってカンジです。
長野くんの数々のセリフは、いのっちが結構「やりたかった」かもなぁと思ってしまったほど
「熱く芝居がかって」ました。

というわけで内容とか意図とかを考えたらダメよ〜ん、トンロクは!
「思いっきり笑って楽しむぜー」「おっと涙ふき用のハンカチも持ってこー」という気で
ワクワクして観に行かなくっちゃ!

・・でも、最後の助三郎のセリフの「(若い頃は)自分の好きなようにやンな・・
→で、思いっきり暴れて気がすんだら次は家族のために生きな
→その家族が何とか形になってきたら次は社会のために・・」ってトコは何か好きだなぁ・・。

私、友達と遊んでます、平くんのこのセリフで↓
「学校は敵ですから!」「算数は親の仇です!」・・・
いのっちが急に粋がって客席見据えて言うセリフなんだけど、それも可愛いの!

そして会場シアターコクーンのこと。
久々のコクーン。
オーチャードホールには腐るほど行っているというのにコクーンはほとんど行かずの人生・・。
ほんとに舞台と客席が近いというか一体感ある劇場でスキです。
最前列は今回座れなかったけど十分満足のト・ン・ロ・ク
こんなに舞台と客席近くていいの??って感じでしたね。
初日は行けなかったんで二週目に初めて観に行ったんだけど、幕が上がって「にんまり」・・・
マークンが、いのっちが、近ぁーい!表情がよく見えてうれちぃー!
舞台が低いから前の席でも首つかれないし(最前列だと最近吐き気のする私・・)、
数列後ろでも目の高さがちょうど同じなんで・・役者さんたちと。
目の位置同じでど真ん中の座席なんて、思わず
「髪の毛乱れててないかしらん」なんて身づくろいしちまったよ(誰も見てねーって!)
前から5・6列あたりのど真ん中に座った人!!絶対一度は思ったはずー
「私を見てセリフ言ってんのかしら?」と・・・(完全なる妄想)。
前方の席の時は、長野 博さまの鼻毛がライトで美しく光ってるし、
マーくんと長野くんの鼻の穴がやけに印象的で怖かったス・・(汗)
今回は二列目2回、六列目、いのっちの通る通路側、バルコニー席その他
バラエティーに富んだ席でしたけど・・ほぼ楽しめました。
客席通路を行く快彦さまはほんとにほんとにメチャステキでしたぁ〜(心拍数上昇)
脳内モルヒネ大量に出ちゃって危なかった・・(・・マジで)
触れないように我慢したけど・・・身体に悪いね、こりゃ。
ふぅーっ!
で、前方の席はマーくんの綺麗な「かかと」がやけに目にまぶしくて・・
細かいとこばっかり目についちゃいましたよ。いのっちの汗だらだらとかね。
バルコニー席になっちゃった日は逆に前からの芝居が見えなくなっちゃったんで、
いつも見えなかった部分を楽しんできました。
いのっちが特にGOOD!
千絵と舞台後ろの方でアイス舐めて話してるときにポリポリ足かいたり、
厨房の中にいるときにお尻かいたり(見えてないと思ってるらしいマジで!
・・だいたい正面以外の二階席を見てないもん全員。
最後の手振りだって、席あること忘れてるとしか思えない無視の仕方・・悲・笑・・)
で、厨房はちゃんと本物らしく天ぷらガードとかあったのね〜。
偽のキャベツ二個をちゃんと千切りにする芝居もしてたし・・

それにしてもトンロクは「おもしろかった」と言い切ります!
超くさい話だけど、あれだけ下町人情定番ものだと
「ただ笑って泣いて拍手!」って楽しみ方だから楽でいいス。
東亜は「韓国と日本」っていう題材のみが話題で(時期もよかったし)、
でも作品としてはどうなのよ?って私は感じたんで。

それぞれについてはこんな感想を持ちました↓

◆「助三郎」◆坂本昌行◆
いいね、クサい役やらせたら坂本くんは!
普段からずっと「坂本昌行=昔のアイドル像!」と感じてた私としては、助三郎サイコーでした。
コンサートとかV6番組でのしゃべり&つっこみは「下手だなー古いなー」って思ってたんだけど、
トンロクにはピッタリ!!
てか坂本昌行のためにトンロクありと言っても過言ではありません!・・・過言??
かっこいいぞ坂本―!ってわけで結構「助三郎」に感動。
それにしてもスタイルいいのね、坂本くんて。
前から足長くてスラリとしてるのはわかってはいたけど、
何とも思わなかったの・・
でもとんかつ屋の衣装がかっこいいし、しみじみスタイルのいい人なんだぁと感心しちゃったよ。
細いんだけど筋肉ついてるのねー
・・やっぱりシェルター坂本は舞台の似合う男だなぁと・・


◆「平」◆井ノ原快彦◆
そしてお目当てのこの方!!
出だしの登場シーンは本当にマジでメチャメチャ「かっこよかった」!
通路を通ってリングに向かう井ノ原快彦は綺麗な顔でオーラが・・・(珍しく出てましたオーラ)
「100%かっこいい」と思ったのは久々だよ 井ノ原快彦よ!
青が似合う、若い、かっこいい、と感動――しました。
登場シーンだけで8500円は減価償却した気分の私・・
でも更に更に細くなった気が?腕なんか特に・・(お目メも寝不足っぽくて更に一重?になってたし・・)
もともとメチャ細かったけど、なんか脂肪率測りたいカンジでしたね。
千絵役のサトエリちゃんと抱き合うシーンでは「おいしー役じゃねーかよー井ノ原ーっ」
と何度も心の中で叫んだ私・・
あの子はかなり好きです・・可愛いし綺麗な胸と長ーい脚!
芝居の間はちゃんと脚を開き気味にしてるのに気づきました?
もともとそーいう脚?と思ってたら幕終了後の登場では脚まっすぐで立ってました。
へんな劇団優等生の女とラブシーンやられるより、こーいう女の子とからんで欲しいと思う!
で、頭の弱い男の子の役がよかったよ、いのっち〜!
仕草とかも雰囲気出てて、他の人の怒ったり泣いたり演説したりしてるの時の
「ぽかーん」とした顔もうまかったし・・。
知恵の足りなそうな仕草とかしゃべり方がキュートでした。
全体的にボサッとした芝居がとってもいいです。
となり席の女の子たちが
「いのっち自分のセリフないときボケっとしちゃってたー」って言ってるの聞いた時にゃ
ガックリきましたけど・・(ま、それもその人の受け取り方だけどね)
♡ こーいう役もいいです井ノ原くん! 
私的にはサトエリちゃんともっと熱くからんでほしかったんだけどね。

幕終了後のボケは「もう終わったと思ってたら幕上がっちゃった」路線みたいでした・・
「ズボン下ろしてトランクス丸出し」とか
「社会の窓からYシャツが飛び出してる」ってやつとか「下」系のギャグ多し。
個人的には楽日一部の「Yシャツの前ボタン全部はだけてる〜」が一番好きですけど・・


◆「篠崎先生」◆長野 博◆
うーん。篠崎センセだけはダメ。拒絶反応!とまではいかないけど苦手な役です。
こんなうわべだけの言葉だけの教師についていく奴はどこにもいないだろって位、
しょーもない自分勝手な偽熱血教師・・・・と言いつつ泣きました、
ハイ・・センセのセリフで。
でもさせっかくいいセリフ言ったと思ったらその後また出来もしない約束してるしー。
いーよなー篠崎センセは「がんばれー」「応援してるぞぉ」「ごめんな」だけ言ってればいいんだから。
でもそんなダメダメ真面目教師の役がうまいね長野くん!
もどかしいほどダメな役・・見てるとホントにムカついてくるのは長野くんがなりきってくれてるから?
眼鏡がまたブサイクに見せてて二重丸です。さすが「キャラ王」ひろし!


◆「キミちゃん」◆須藤理彩さん◆
この役にぴったりですねー。
全然太ってないのにふっくらしてる女将さんのように見える貫禄。
チャキチャキしたしゃべり。
助三郎の女房にぴったりだなーと思った。


◆「千絵ちゃん」◆佐藤江梨子ちゃん◆
この子も合ってましたねー、「キャバクラで働く垢抜けないお姉ちゃん」風で。
ブサイクなんだか可愛いんだか不思議な表情で、でも可愛かったっス。
最後に平と二人で旅立つときの雰囲気もグーでちた。
彼女を見てたら何故か寅さんを思い出してしまった私・・
寅さんに出てきそうなんだよね。あと昔の映画に出てくる「一途な風俗嬢」。
演技はまだまだだけどすごーく頑張ってたし、よかったよー


◆「森村まい」◆大村彩子ちゃん◆
この子もよかったです。可愛いし。
トンロクは女優さん三人ともよかったよ
幕後の登場のとき控えめにしてた日も多かったけど、あなたたちにも心から拍手してるのよー
って言いたかったくらい・・



大好きなシーンはそりゃもちろん登場シーンの井ノ原くん!
ややゆっくりめに歩いて後半一気に階段を駆け下りて
こっちを向いて両手を挙げるのが「かっこかわいくて◎」でした。
ほんとに快くんはかっこいいよね、顔がちっちゃくてかっこいいー
シャドーボクシングが、まあまあ見られる時とひでーって時があるのが気になったけど。
あと平がトレーニングしてるとこは皆スキ、かっちょよかったでちゅ。
坂本くんや長野くんのアドリブはまぁまぁかなー。六角さんの方が当然笑えました。
助三郎と君ちゃんのメガトンカツ食べるシーンはアドリブっぽい雰囲気なんで、
細かいとこはアドリブかなーと思ってたら毎回それほど変わらずで、内容的にちと飽きましたけど・・。


=☆笑えたシーン ベスト10☆=
1.千絵との旅立ちの挨拶でお礼の手紙を読み上げる平・・
「一人前」を「一万円」と読んじゃうとこ。(かわい〜い)

2.助三郎と千絵の会話。
「おい千絵」「はいっ」「バナナ一本のカロリーは?」「低カロリーです」・・ガクっ
(ここで平が千絵を見るところもまたgood!)

3.もんじゃ屋のおっちゃんと平のセリフ。
「平っ、5×9は?」「・・・・・勘弁してください」 (かわいいっ・・)

4.助三郎が手にしてたトンカツを君子になげられて驚く場面
(これは毎回投げる場所が違ってておかしかった。
客席の方も、拾ってハイッて手渡してあげたり、知らないうちに舞台に乗せてあったり、
君ちゃんが遠くに投げすぎちゃったのを座席の下探してたりで笑えたー)

5.おらおらーっ!と張り切る助三郎に平のパンチ命中!で助三郎が倒れるところ

6.千絵と平が抱き合うシーンを君子に見られて「トレーニングしてた」とごまかそうとするシーン
(いの!腕の力すごーい&江梨子チャン身体メチャ柔らかいっ)

7.アダルトビデオを助三郎に借りて、ビデオの1ヵ所だけを指で撫でてる平くん

8.忠平橋商店会春祭りライブで助三郎が歌う前奏の間のマーくんのなり切り
(矢沢永吉になり切った柳沢慎吾ちゃんでした)

9.始めのシーンでチンピラ役の長野くんが色々とふざけたポーズをするとこ

10.嘆く助三郎をよそに君子が調子っぱずれの鼻歌(毎回違う曲)を歌って
助三郎に突っ込まれるとこ
・・・このほかにも笑っちゃうシーンがてんこもりだよ

そして最後に「ほんっとトンロクは楽しかったー」としつこく言わせていただきます。
「今日は楽日だぜぇっ」と助三郎さんが叫ぶとおり、やってきました東京楽日!
ってことで皆さんテンション高かったです(特に坂本・長野・須藤ちゃん)
六角さんのつぶやきセリフとバンドの曲はいつも違うからわかってたけど、
特に坂本くんと長野くんがアドリブかなり入れてましたねー
坂本くんはセリフもかなり間違えてましたけど・・

長野くんたら酔っ払ってクダを巻くシーンで「しょう油さし」から飲もうとしてたし・・
で、そン時のいのっちのあわてぶりがまた可愛かった
篠崎センセがマイちゃんを励ますシーンで「TOKIOだってV6だって・・」とか
「カミセンだってトニセンだって・・」の時は客席ドッと笑うんだけど
「嵐だってモー娘。だって・・」のときは笑いほとんどなかったのが怖かった・・何故?

楽日一部は芝居終了後の登場がいつもより一回多かっただけですけど
最後は客席にstand up!を要求。皆よろこんで立ち上がってましたねー
楽日二部はもっとなんかあったのかなぁ?

でも、やっぱり回数こなして全体がすごくまとまってきたなぁと思いましたねー。
東京後半の方は芝居としてもとても魅力あるものになってたと思うんだけど・・・
東京は終わっちゃったけど、これから大阪福岡と更に熟していくんでしょうか?
ちょっと見たいような気も・・

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