カードの逸話

ここではカードの逸話について、そのまんま書いていく。

シャリート
この生物は、地下二十階でよく見かけることが出来ます。
ぜひ、目撃したい方は、八階のワープポイントからいかれると良いでしょう。
手軽に、雰囲気だけでも味わいたい初心者には、地上東五番街の「トンサク」で食べる事が出来ます。
あの硬い鱗を、包丁一本で捌く名物親父の腕は、このブラックオニキス一と評判です。
お勧め料理は「蒲焼き」
え?こんな蛇が?などと言わずにぜひ食べてみてください。
〜『ブラックオニキス観光協会パンフ』

ゲンブ
「わ〜カメ、カメ!!」
重厚そうな亀を目の前に、私ははしゃぐ。
「この亀はゲンブ。北方の守護者にして…」
「飛べ、ほれ」
「この亀は飛ばない!!」
「えー。私の知っている亀は、空飛んで、口から火を吐いていたよ」
「それは違う亀だ」
「じゃあ、お腹からドカンと…」
「それも、ちが…」
ドゴーーーン!!
ゲンブのお腹が開いて、強力なエネルギーが発射された。
「でるじゃん」
「…そうだな」
〜『イブマヤのルポ』

メルクリウス
老人の顔をした二本足の竜。
その姿は、ある意味滑稽だ。
「ねぇ、マケイヌ師匠。この生物強いの?」
「ああ、こう見えてもな」
「でも、動き遅いよ」
「大丈夫、その動きに敵は吸い寄せられるんだ。キックの威力はすごいんだぞ。あとチョップも」
なんだか納得がいかない。
〜『イブマヤのルポ』

マーマン
ワシが、北の海賊をこらしめに行った帰りのことじゃ。
砂浜でワシの率いる無敵の軍隊が小休止をしている時、奴らはワシを襲ってきたのだ。
緑の顔。ヌメヌメした鱗。跳ねるような動き。
え?どうしたかって?
そりゃぁ、三枚におろしてやったさ。
あいつらのエラをむしりとってな!
何?それからどうしたかって?
喰った。
男人魚喰った。
あまり旨くはなかったな…。
ところで、人魚を喰うと不老不死になると言うが、男人魚じゃダメのようじゃな。
ワシの部下は三人ほど腹痛で死んでしもうたからの…
〜『ガストン立国日誌』

トリトン
地下八十四階、ボブバラード海洋センターでは、燃える海の男ショーを開催しております。
白い波を蹴立てて走る、白いイルカに乗った…
「乗ってねぇ」
神秘の力を秘めた短剣を…
「持ってねぇ」
………。
「ちょっと、トリトンさん。パンフレットの製作、邪魔しないで下さいよ」
「…もう昔みたいに若くはねぇんだ。
今の俺は、トライデントをもって鱗鎧を着込んだ、ただのネプチューンさ…」
そうつぶやく彼の背中は、真冬の海のように寂しそうだった。
〜『ブラックオニキス観光協会パンフ』

ウンディーネ
サラ様。今日、私は森の泉でウンディーネを見ました。
とても綺麗な女性で、ころんでケガをした私のひざ小僧を、治してくれました。
私も、あんな女性になりたいと思います。
まだ、アイツの噂は聞こえてきません。
では、お体にお気をつけて。
〜『ミティの手紙』

テング
ワシが、東の蛮族をこらしめに行った帰りの事じゃ。
森の中でワシの率いる最強の軍隊が小休止をしている時、奴はワシを襲ってきおった。
赤い顔。長い鼻。すばやい動き。
え?どうしたかって?
そりゃぁ、叩きのめしてやったさ。
あいつらの鼻をへし折ってやったわ。
何?その鼻はどうしたかって?
す、すてた。
すてたんじゃ。
……なんだその目は信じられんのか?
じゃぁ、次は、山二つはあるオークと……。
〜『ガストン立国日誌』

ホルス
あの大きい鳥にゃあ。
いいにゃあ。
おいしそうだにゃあ。
あれだけ大きいと、ささみも大きいにゃ。
ずーっとたべれるにゃあ。
よだれがでるにゃあ。
〜『ケット・シーのひとりごと』

スザク
「貴様は知っているか!?
スザクは四方聖獣の中の一つで、鳳凰とも呼ばれる鳥だということを!
そこでウィットでホットなジョークを一つ。スザクがかんしんしています。ほおー(鳳凰)」
「つまんね」
またひとつ、尊い命が散った。
〜『大魔導師 アンティゴ・マーイの憂鬱』

シェンロン
「すごい…なんて大きいの」
巨大なシェンロンを前にして、私は唖然とする。
「どうだ。シェンロンは聖獣の長。これが召還できるようになれば、お前も立派なデッキマスターだ」
「さすが師匠。じゃぁ、私の願いは…」
「ちょっとまて!!何をする気だ!!」
「え?願いを叶えてくれんじゃないの?」
「叶えてくれん!!」
マケイヌ怒る。
〜『イブマヤのルポ』

シルフ
あのねあのね。
しるふってしってる?
とってもやさしいようせいさんだよ。
わたしのともだちなの
いつもとんでてかっこいいんだよ
ねえきいてるきいてるってばあ
〜『フーアのおともだち』

ヴァルキリー
「すみませぇん、ここはヴァルハラですよね。ね?」
ははぁ、どうやら道に迷ったらしい。
「ここらへんは、パライソ・エリアですよ。
ヴァルハラ・エリアへはヴァンアレン帯の角を左に五百パーセクほど行かないと…」
「ぶぇぇえ…わたし、はじめてで…よくわかんなくて…、お客さんにも迷惑かけて…」
ヴァルキリーがべそべそ泣くんじゃない。
結局、私がヴァルハラまで送ってあげることになった。
いやはや、天界にもいろいろあるもんである。
〜『ドミニオンの天界白書』

イブリース
「イブリースってやっぱり願い事を叶えてくれるんですか?師匠」
師匠のカードをながめながら、私は聞いた。
「そういう事もあるらしいが、カードに封印されている奴は駄目だ」
「なーんだ」
私は、懐にしまっていた師匠のイブリースのカードをデッキに戻した。
〜『イブマヤのルポ』

ユニコーン
その汚れ無き姿態に額から伸びる一本の角。
精霊の加護によって守られ、清き乙女にのみ仕えるという。
「師匠!!このユニコーンなついてくれません!!」
「……だろうな」
〜『イブマヤのルポ』

ペガサス
「へえ。これが空飛ぶ馬のペガサスか」
白い体に、銀色の翼。
私とマケイヌ師匠はその背に乗って空を駆け巡っている。
「で、どこで分解するんですか?」
「分解はしない!」
「なーんだ。着れないんだ」
「何の話だ?」
〜『イブマヤのルポ』

リーパー
うにうにうにうに
りーぱーはうにうにしかいってくれないの
だからわたしもうにうにするの
それでおはなしするんだよ
うにうに
うにうにうに
うにうにに
おもしろいでしょ
〜『フーアのおともだち』

エント
「師匠。寒いですね」
寒い冬空の下。私達はなぜか雪山にいる。
「これも修行だ」
「修行って……道に迷う事がですか?」
私はマケイヌに意地悪く言った。
「……」
「いいこと思いつきました!!」
「なんだ?」
「エント呼び出して、着火弾で燃やしましょう」
「やめろ」
〜『イブマヤのルポ』

ユブドラシル
「師匠。寒いですね」
寒い冬空の下。私達はなぜかまた雪山にいる。
「これも修行だ」
「修行って……よくよく道に迷う事がですか?」
私はマケイヌに意地悪く言った。
「……」
「いいこと思いつきました!!」
「ユブドラシル呼び出して、着火弾で燃やすのは無しだ」
「ちぇっ」
〜『イブマヤのルポ』

ケット・シー
僕にゃ。
全世界のアイドルにして、天下無敵の存在にゃ。
僕はいつでも、呼べば飛んでくるにゃ。
遊園地で僕と握手!!にゃ。
〜『ケット・シーのひとりごと』

ビャッコ
「白い毛皮のトラって珍しいですね、師匠」
「ビャッコは、聖なる守護者だ。ただのトラでは無い」
マケイヌは静かな調子で答える。
「じゃあ、回るとバターにはならないんですね」
「ああ、でも白いからといってクリームにもならん」
「え?」
〜『イブマヤのルポ』

アルラウネ
ある時、俺様は静かな湖畔で脳を休ませていた。
ふと気付くと、湖の真ん中で水浴びをする裸体の美女がいる。
体にさりげなく巻いた薔薇が刺激的だ。
俺様は紳士らしく、上品に声をかけることにした。
「ヘイ、お嬢さんっ!俺様と戯れないかぁい!」
……身体中が痛い。
薔薇の棘が痛い。
そこまで拒絶せずともよかろうに。
……ちっ、あの葡萄は酸っぱいに違いない。
〜『大魔導師 アンティゴ・マーイの豆知識』

キリン
ワシが、南東の猛獣を捕らえに行った時のことじゃ。
サバンナでワシの率いる音速の軍隊が小休止をしている時、奴はワシを襲ってきおった。
黄色い顔。長い首。黒い模様。
木の上で仮眠を取るワシの耳を、やつは葉っぱと間違えて喰おうとしたのじゃ!
え?どうしたかって?
もちろん、あいつらの首をへし折ってやったわ。
それからというもの、キリンの首は短くなったということじゃ…
……なんだその目は信じられんのか?
じゃあ、次は、鼻が短いエレファントと……。
〜『ガストン立国日誌』

フェニックス
フェニックスもおいしそうだにゃあ。
だって、燃えている鳥ってことにゃあ。
やきとりにゃ。
ネギでもなげこんで、一緒にたべれば……にゃにゃにゃ。
いろんな美味しさがあじわえるにゃ。
生もいいけど焼きもおいしいにゃ。
鳥はいいよにゃ。
〜『ケット・シーのひとりごと』

サラマンダー
サラマンダーっていいにゃ。
なんにゃか。燃える男!!ってかんじにゃあ。
男に生まれたからには、ああなりたいにゃあ。
〜『ケット・シーのひとりごと』

ヒノカグツチ
ヒノカグツチのため息は、パンケーキを焼くのに適しておる。
コカトリスを丸焼きにするには、脇の下が適温じゃ。
魚を焼きたい?
蒸し焼きか?焦げ目をつける直火焼か?ソテーか?
それによっていろいろな場所で焼かねばならん。
ワシは半年間ヒノカグツチの熱量の研究をしとったんじゃ。
どれ、お昼にしようか?
お昼は、リヴィアタンの塩釜じゃ。
これは足の裏でじっくりと……
〜『チャペック その輝かしき研究』

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