カードの逸話

ここではカードの逸話について、そのまんま書いていく。

ラハブ
「ラハブっていいですよねぇ、師匠」
全身が水で出来ている海龍を見て、私は言った。
「そうか?」
「だって、夏はプールになるんですよ!動くプール!」
「中の水は酸っぱいそうだぞ」
「ん〜、そうか、酸っぱいのか……」
〜『イブマヤのルポ』

リヴィアタン
リヴィアタンは大きいにゃ
あんなお魚だされてもたべきれないにゃ
出された食べ物は、全部食べる主義にゃけど、あれだされたらかんがえるにゃ
想像したら、きもちわるくなってきたにゃ
〜『ケット・シーのひとりごと』

ダゴン
「わー、師匠!でっかい半魚人がいますよ」
「ああ、あれはダゴンだな」
「マーマンやマーメイドと違って、足があるんですねぇ」
「何を考えている」
「いや、マーメイドとダゴンの子供ってどんなのかなーって」
〜『イブマヤのルポ』

ヒドラ
「ヒドラっていいですよねぇ師匠」
私は、大量の首がうごめく様を見ながら言った。
「そうか?」
「だって、いっぱい同時に考えられるんですよ」
「バカは10人いてもバカだぞ」
〜『イブマヤのルポ』

ハーピー
ワシが、南の山で暴れまわる山賊をこらしめに行った帰りの事じゃ。
山の中をワシの率いる頑強な軍隊が進んでいるとき、美しい声で歌う美女と遭遇した。
そのあまりの美貌にワシの軍隊のものどもは骨抜きだった。
え?ワシはどうだったかだって?
うむ。ワシはシビレテいた。
いやいや、一目惚れとかではなく、本当に体が痺れていたのだ。
まわりを見ると、奴の出す超音波のせいで部下共のほとんどが麻痺していた。
怪しいとは思っていたのだ。羽とか生えてるし、鳥の足だし…
何?それからどうしたって?
歌ったのだ。奴の歌に負けずにな!
ワシの美しい歌声に感服したのか、奴はあっさり逃げ出したわい。
ひとつ気になるのは、なぜか奴が逃げ出した後も部下が麻痺していたか、なんじゃが……。
〜『ガストン立国日誌』

ワイバーン
「ワイバーンは、羽を大きくした代わりに手が退化してしまった竜だ。
何かを得るには、何かを失わなければならないということだな」
「あ、それならわかります!胸のでっかい女は、知能を犠牲にしたと言うことですね?」
「おまえ、逆恨みはいかんぞ」
〜『イブマヤのルポ』

ニーズホック
「もっとも邪悪なる黒い飛龍よ!その威風、俺様の乗龍に相応しい。俺様と一緒に、世界の終焉を…」
べしっ…!
「あらあらあら、また愚か者がニーズホック様のご機嫌をそこねたのねぇ」
尻尾に弾かれた男は、もう見えない。
〜『マリアの悪魔大辞典』

ヴァンパイア
サラ様、お元気ですか?
アイツがいたって言うブラックオニキスという街につきました。
この街って物騒で、私が宿屋で寝ていると、誰かが部屋に入ってきて枕元に立っていたんです。
これが、ストーカーって奴かと思って、カードを目いっぱい叩き込んでやりました。
え?どんな奴だったかって?
色白の美少年で、黒いマントを羽織ってました。
私が寝てると思って、首筋にキスしようとしてきたんですよ。
かっこいいから、ちょっとぐらいは……って思ったんですけど……
ヤダ!!何、書いてるんだろう私ったら……
サラ様も、怪しい男には気をつけてください。
〜『ミティの手紙』

ヴァンパイアロード
ヴァンパイアロード?
うむ、知っておるぞ。
それどころか、奴とは”ヴァンちゃん、ガーちゃん”と呼び合うほどの仲じゃった。
意外そうじゃの?
無理もない。キングのワシとロードの奴とでは格が違うからのう……
しかし、ワシはそんな奴を見下したりはしなかった!
それどころか、同じ帝王学を学ぶものとして互いに競い、高めあったのじゃ。
いつか創る、自分たちの国の為にな……
良い話じゃろ?
……そういえば、ここしばらく奴とは会っとらんが、元気にしているだろうか?
昔から顔色が悪く、よく口から血を流しておったが……
〜『ガストン立国日誌』

バール
なに?干ばつじゃと?
よし、雨の神、バールを呼ぶとするか。
「あーめあめふれふれ、どーんとふれ、もーっとふれ…」
ん?召還に踊りが必要なのかって?
必要なわけないじゃろ。気分、気分!
ほれ、お前も一緒に踊らんか!
「あーめあめ、ふれふれ…」
〜『ガストン立国日誌』

バジリスク
地下五十階、ボックスロート地区 彫刻の林美術館
この美術館では、冒険者を題材とした彫像が数百点展示されています。
リアル、かつダイナミックに再現された、恐怖と絶望の表情をお楽しみ下さい。
「再現……ったって、本物じゃん」
「名匠に頼む金なんて無いっつーの。さぁ、バジリスク先生、次の作品お願いします」
「みぎゃー」
〜『ブラックオニキス観光案内パンフ』

マステマ
「王様、大臣、貧乏、ヒューマンベガー…
王様、大臣、貧乏、ヒューマンベガー……」
「おい……」
「あ、マステマ様、何度数えてもヒューマンベガーですぅ!」
「何が?」
マステマ、四枚の翼を持つ悪魔……
〜『マリアの悪魔大辞典』

キングゥ
くっくっくっ…ついに手に入れた。モーゼも手に入れたという石版をな!
なになに……
キングゥ五つの誓い?
一つ、腹ぺこのまま迷宮に行かぬこと!
一つ、天気のいい日に布団を干すこと!
一つ、道を歩く時はベヒモスに気を付けること!
一つ、他人の力を頼りにしないこと!
一つ、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと!
…………
〜『大魔導師 アンティゴ・マーイの憂鬱』

ティアマット
サラ様、お元気ですか?
この前、私が病気で倒れた時から、アイツの様子が変です。
まさか……アイツ、他の女の人と……。
なーんて、アイツに限ってそんな事ないですよね。
アイツは魔獣の長の所に行ったって言ってるんですけど、風の噂では魔獣の長はすっごい美人だとか。
やっぱり……。
どうおもいます?
もう少し、私が積極的になった方がいいのでしょうか?
〜『ミティの手紙』

ミノタウロス
貴様は知っているか!?
牛頭の闘士、ミノタウロスのことを!
知らぬなら教えてやろう。
普通、一般に見られるミノタウロスは雄だ。
この雄のミノタウロスからは上質の肉がとれる為、肉ミノタウロスと呼ばれることが多い。
大して、雌のミノタウロスは大量の甘い乳を出すので、乳ミノタウロスと呼ばれる。
ま、どうでもいいがな……
では、さらばだっ!
〜『大魔導師 アンティゴ・マーイの豆知識』

ゴリアテ
ごりあてって、かたそうにみえるけど、やわらかいんだよ
あんなかおしてるけど、フーアとあそんでくれるし
このまえもりんぼーだんすしてくれたよ
びっくりでしょ
〜『フーアのおともだち』

ベヒモス
ベヒモス?
う、うむ、知っておるぞ。
えーと、あれはどこにしまったのじゃったかのう……
「しまう?あのように巨大なものを!?」
あ?いや、そうそう、食べたんじゃったわい。
「食べたぁ!?伝説の魔獣を!?」
え、違った違った、埋めた……いや、封じたんじゃよ。でっかい……岩に。
「岩か……ふむ、それなら一つ、心当たりがある。では、さらば」
……ふぅ、なんとか誤魔化せたようじゃな。
ん?もちろん全部デタラメじゃよ。
あんな偉そうな奴は、少し酷い目に会えばいいんじゃ。がっはっはっ!
〜『ガストン立国日誌』

サッキュバス
地下十三階、淫魔の館
もにゅもにゅから、へろんへろんまで何でも思いのまま……
可愛い、魅惑的なサキュバスのおねえさん方が、あなたの夢、かなえます。
陣形チェンジOK、三千ゴールドぽっきり、あとは一切頂きません。
十八歳未満おことわり。但しデッキマスターは入室可。
「ふっ……やっぱりぼったくられたぜ……」
そして今日も、新たな若者が十三階の甘美な罠へと落ちていく……
〜『ブラックオニキス観光協会パンフ』

スフィンクス
「師匠。スフィンクスってなぞなぞをだすって本当ですか?」
「ああ、有名な謎かけだがな。朝には四つ足でって奴だ」
「じゃあ、それに答えると100万ゴールドくれるんですか?」
「それはない」
マケイヌの愛のないツッコミ。
〜『イブマヤのルポ』

ベリアル(ランクD)
何?ワシの乗り物?
うむ。ワシも昔、戦車に乗っていたことがあるぞ。
あれは、そう、火の魔獣ベリアルを倒した時に手に入れたものじゃった。
炎に包まれた戦車!格好良いじゃろ!?
しかし、その炎がいかんかったのじゃ。
悪魔でもないワシは、炎の戦車などを乗りこなせるはずもなく、全身に大やけどを負ってしまったのじゃ。
それからじゃよ。ワシが乗り物に乗らなくなったのは。
でも、徒歩もいいものじゃぞ?なにより、国民の目線で物事を見ることが出来る。
健康にもいいしな!
〜『ガストン立国日誌』

マンモン
カラスの頭を持たれたマンモン様は、それはすばやく、格好良く、美しい姿を持ってらっしゃいます。
白い鳩のような軟弱な鳥ではなく、漆黒の死を呼ぶ鳥のマンモン様のあのお頭……
ほれぼれしますわ。
〜『マリアの悪魔大辞典』

デゥポン
山ほどもあるお体、体中にうごめく蛇。
……想像しただけで気持ちが悪い。
「師匠。あんまり私の趣味じゃないんだけど」
嫌悪感から私はマケイヌに言葉を浴びせる。
「玉ねぎが趣味じゃなかったら、カレーが食えないってことはあるか?」
マケイヌの意味不明の叱咤。
〜『イブマヤのルポ』

ヘルハウンド
地獄の業火を携えて、漆黒の狂犬が現れる。
「これがヘルハウンドだ」
「へーぇ。強いんですか?」
「お前は、そればっかりだなぁ。ああ、強い」
私を見ながら唸りを上げる犬。
「そうですか……それ、行ってこい!!」
私は棒っ切れを投げる。
ワンワンワン。
追いかけるヘルハウンド。
「所詮犬っころ。人間の知恵には勝てません。ねぇ師匠」
それからまた説教。
〜『イブマヤのルポ』

ゴルゴン
「師匠、この箱の中を見て」
「なんだ?いったい……こ、これは!!」
そういったマケイヌが石になっていく。
「クリスタルウォーター!!」
私はカードで生身に戻す。
「なんてことをするんだ!!ゴルゴンを見せるなんて!!」
怒るマケイヌ。
「いやー本当にゴルゴン見ると石になるのかなーって思って」
マケイヌの説教は半日続いた。
〜『イブマヤのルポ』

ウィルオーウィスプ
フーアがねぇ、よるにおとしものしたの。
なにもみえなくてこまているときに、うぃすぷさんがきてくれたんだ。
ひよひよしてみづらかったけど。
おとしものはみつかったんだよ。
ありがとうっておれいをいったら、またひよひよときえていったんだ。
おくゆかしいよね
〜『フーアのおともだち』

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