[テープ起こし(文字起こし)の大原則]
・音声にない発言を勝手に加えたり、言い換えたりしない。
・音声にある発言を根拠もなく削除したり、語順をかえたりしない。
テープ起こし者は、編集者及びライターが原稿を作成するための資料を提供するのが基本的な役割です。発言者の文章がおかしいといって直してはいけないのです。
それをやるのは、編集者及びライターの仕事です。
【表記の基準】
・言葉を文字や符合であらわす上での約束事が表記の基準である。これは複数のライターが作成す
る原稿に統一性を持たせるためにある。当社『SohoNet2030表記の手引き』はその表記の基準を『記者ハンドブック(共同通信社)』に基づき作成している。
【表記】
・漢字、平仮名の両方が認められている場合は、平仮名表記とする。
・表記が文法的にはっきりしない場合は、平仮名表記とする。例えば、こと、とき、もの、ところ
など。
・数字の表記:熟語は漢数字を使用。それ以外は算用数字。文例:三々五々、四苦八苦 二十歳(はたち) 1つ 1番 1番目などで、数字的意味が薄い場合は、
それぞれ、一つ、一番、を使う。九九、八十一。
数字の桁は千、百万、十億で( , )で区切る。年号、文書番号、電話番号、番地などには、( , )
を使わない。単位としては、「兆」「億」「万」は使うが、「千」「百」は使わない。
文例:1,200人 5億6,300万 2001年
概数の表記 数十人 十数人
数字はすべて半角 文例:5、55
2、30人(にさんじゅうにん→20〜30人
・英語表記はすべて英数半角とする。ILO international
・接続詞の後は、読点( 、)を入れる。文例:また、あるいは、で、そして、
・?(疑問、クエスチョン)!(びっくり、特殊文字)マークの使用。!は特別の場合を除き使用しない。?はなくても意味が分かる場合は使用しない。
疑問文の最後が「か」で終わる場合は、?は使用しなし。
例:東京に行きましたか?→東京に行きましたか。
?の後ろは1字あける。例文:彼に会いたいって? どういうわけで?
単語に係る?の後ろは1字あけない。例文:こんな名案?にはお目にかかったことがない。
・倒置の文章 行きました、私は。(文節の区切りは「、」(読点)とする。
・笑い、拍手は本文には入力しない。必要ならコメントに記入する。
・発言途中の割り込みなどで、発言が途切れたときは、……。 で処理。多用しない。
・「・・・・・・・。」→「・・・・・・・」。「・・・・・」といった。
・会話文には極力「 」を使用しない。
・引用、強調は、「 」を使用する。
・書名、作品名は、『 』を使用。
・表外字(常用外字)は原則使用しない。固有名詞などで使う必要がある場合は、後に( )で読みを入れる。初出だけに入れる。
・接頭語のご(御)の使い方:御三家、御利益、御用学者、天下御免、御用邸、御前試合など、漢字で書く習慣が強いものや、固有名詞的なもののほかは、平仮名を使用する。
・1カ所 1カ月 1カ条 個所数