WHITE HORSE CELLAR 60's ROTATION
このホワイト・ホース・セラーは10数年前から飲んでみたいランキング1位のボトルで、私の愛するラガヴーリンをメイン・モルトの1つとした60年代流通の貴重な貴重な1本。やっとのことで機会に恵まれ、内容云々よりはその思い入れの方が先立つ始末だったが、そのナチュラルな味わいは古き良き時代を連想させる、これまた貴重な体験をさせて貰った。
実質50年代後半に蒸留されたものだと察するが、モルト志向の強い私にはやはりややライトに感じられた。おおむね綺麗目の酒質、スレンダーだと言っても良いだろう。漂うバニラとほのかに漂うピートのニュアンス、品の良い甘さと少々のタンニン。スタンダード・スコッチとして考えるならバランス感覚に優れた1本ではないだろうか?
当日の参加者は残念ながら少数精鋭(?)だったが、都合により後日のテイスティングとなった皆様もおおむね満足頂けたようだった。上に書いたように「正に俺が飲みたい1本!」だっただけに、参加してくれた皆さんには非常に感謝しております。ホントありがとう!!
あと、ついでにと言っては何ですが、同じ60年代だと思われるシェリーも開封したので皆さんには飲んで頂きました。残念なことにオーストラリア産シェリー(現在はシェリーと名乗れません)は成仏してましたが、本家スパニッシュ・シェリーは美味しく頂けました。
上段左が成仏していたオーストラリアのシェリー。マグナム・サイズで持ちは良いと思ったんだが・・クソー!!・・んで右の写真が生き残っていたサンデマンのシェリー。最初はドブみたいに濁りきってましたが2ヶ月近くオリを沈めたらこの位まで回復。香りが抜群に良かったですね〜!!