BOOKS
我が国で出版されたウイスキー関連の古い書籍をご紹介致します。
ウイスキー・ラヴァーでしたらこういった書籍も押さえておきたい所ですよね。残念ながらこの手の本は絶版になることが多いので、古書店めぐりが常になるかと思いますが、今ではインターネット古書店なる便利なものがあるので、昔ほど難しくは無いかも知れません。
簡単な説明をしますと1枚目は、学問では無いウイスキーの専門書としては最初の物ではないかと思います。戦前の書籍に学術書みたいな詳しい内容をもつ物があるのを古書店で見たことがあるので、あくまでも楽しむための物としての最初という意味です。内容、製本ともに本当に素晴らしい豪華本です。昭和38年という時代にも関わらずシングルモルト全蒸留所の記載があり、現代において出版されても決して見劣りすることはありません。酒の小事典なるおまけ付き。グッド・ジョブ!っす!
あとはあまり説明することも無いですかね。知ってる本も多いでしょう。ザ・バーボンはよくある特集本。「ラベルの神秘を読む」と「ラベルに読む英国の歴史」と書いてある書籍は内容がほぼ同じ物です。焼き直してプラスアルファした物でしょう。それと世界の酒(角川書店)は@〜E迄あってウイスキーはあとEの日本のウイスキーがあります。
![]() |
こう言った古い書籍を読んだり、当時の洋酒事 情を垣間見るには、こういった写真の多い酒辞 典があるともっと楽しめたりしますよ。有名な本 だと講談社の世界の名酒辞典が有りますよね。 私は1980年以降は大体持ってますがそれ以 前となると左のような書籍で価格こそ解りませ んが、確認するしか有りません。オールド・ボト ルなどコレクションされている方なら間違いなく 必須アイテムでしょう。 |
THE CARTOON
ウイスキーが登場する漫画をご紹介致します。
漫画でウイスキーが登場することはレモンハートを除くとあまり多くはありません。レモンハートはおそらくご存知の通り、割とまともなこと(たまに?という部分もある)を書いてあるので、私達プロの間でも読んでる人が多いし、ネタ本として使ってる方も居ると思います(実際レモンハートで取り上げられるお酒が価格上昇したり、オークションに出品されることも多い)。美味しんぼはいわゆるグルメ本で、一般の方でも知らない人は居ないですよね。スコッチ・ウイスキーが取り上げられた70巻は、わが国の法律に対する問題まで取り上げられていて、面白い以上に、酒類メーカーや法律家、政治家の方にも是非とも読んでもらいたい1冊になってます。呑みづくし酒づくしは酒造家の酒作りに対する有り方や企業バッシングがメインの本。平沢正夫さんの「間違いだらけのウイスキー選び」の漫画版と言えば解りやすいですかね。第4巻ラストはニッカ・ウイスキー創始者の竹鶴政孝さんのエピソードで、BOOKSであげた「ウイスキーと私」を漫画で読めてしまいます。また、お酒の書籍を多数出版されている穂積忠彦さんが監修されている点も見逃せません。以下3冊は見ての通りカクテルがメインですが、ちょこっとだけウイスキーが登場します。屋台バー物語はマッカラン12年、ラストオーダーはマッカランのオールド・ボトル、ザ・バーテンダーはサマローリのグレンアギーが登場します。これ以外にもお酒を扱った漫画は有ることは有るのですが、ボトルや酒造りの説明まであることは少ないようです。企業漫画サントリーとかを最近発見したことも追記しておきます。
AT FIRST
出会い、そして深みに・・・(笑)
ウイスキーとの最初の出会いは小学生のころ自宅のサイドボードにあったカティサークを親の目を盗んで舐めてみたのが最初、学生の頃はお決まりにレッド、ホワイトのコーク割りのんでゲロゲロ。オールドが高嶺の花。チュウハイがブームだったな〜(タコハイとか覚えてます?)。そして80年代後半、その頃勤めていた店のボトルは休みの日に行っては開けて飲みました。印象に残ってるのは陶器デキャンタのロングジョン、グレンファークラスの105、ゴールド・ラベルのターキー12年などで、当時はバーボンが流行ってました。
シングル・モルトを意識的に飲むようになったのは次の店に勤めだした頃、J&Bのセミナーに行ってからですね。セミナーで試飲用に出された数種類のモルト&ブレンデッドの個性が面白くって凄く記憶に残ったのがきっかけで、色んなバーで出向いては飲むようになりました。さらに深みにはまったのが福岡のバーの知り合いがイギリス土産に持って帰って来てたケイデンヘッドのローズバンクでした。シェリー物の60度はオーバーしてたと思います。ストレートで飲んだのですが、雷が落ちる位の衝撃が体に走りました。「こんなに美味い物が世の中にあったんだ〜」それからですね〜。おかげでこ〜んなオタクになりました(笑)。
![]() |
一目瞭然ですがオールド・ボトルのローズバ ンクです。これはよくホワイト・ラベルと呼ば れてる物でマニアの間では持ってる人も多い のでは無いでしょうか(よく見かけるし)?あ と12年には通称スリー・スティル・ラベルと言 うポット・スティルが3っつ描かれた物が有りま す。味は・・・美味しいに決まってんじゃん!オ ーヘントッシャン以外でローランドの3回蒸留 を飲めるのは今のうちですよ。このローズバン ク今はもうやって無いらしいですから。 |