ラガヴーリン蒸溜所に併設されていたモルト・ミル蒸留所の原酒を核としたマッキーズ・エンシェントのテイスティング会

　飲めることは一生無いだろうと思っていたマッキーズ・エンシェント・ブランド。本国向けのラベルにはハッキリと「Malt Mill Distillery」の文字が確認出来、本ブランドへモルト・ミル蒸溜所の原酒が使用されたことは想像に難くない。

（参考画像）下段文字の羅列を参照下さい

　起原は１９０８年、前年までラフロイグの販売権を持っていた当時のオーナー「ピーター・J・マッキー」が、余程好きだったのか、ラフロイグそのものを作るべく建設したのがモルトミル蒸溜所だと言われている。

　規模は１９０８年の創業当時でラガヴーリンの５分の１の生産高。マッシュタンはラガヴーリンのおさがりで、モルティングはピートのみで行い、蒸留器は現在のラガヴーリンと同じくペアシェイプの物が２基。その他、一説によるとラフロイグのレシピを踏襲したと言われているが、結局は全く違うウイスキーになったとか・・。

　ま、その後の詳しいことは分からないことが多いのですが、２度の戦争や、アメリカの禁酒法時代、蒸溜所の火災をも乗り越えはしたものの、１９６０年には蒸溜所は停止し、１９６２年には二つのポットスチルが改築したラガヴーリン蒸留所に移設され、その５２年余りの歴史に幕を閉じることになる。

　つまり、１９６０年（昭和35年）以降生産されておらず、ストックされた原酒の大半は当時経営権を持つ大手「Scottish Malt Distillers Ltd（俗に言うSMD。現在のディアジオの前身）」のブレンデッド・ウイスキーへ多量に使用された可能性が高く、更に経過した年月、蒸溜所の規模などを考慮すると、本蒸溜所そのものを味わうことは現在まず不可能で、上記ラベルの物だとウイスキー・ラヴァーにとっては博物館クラスの貴重さとなるはずです。

さ〜て、盛り上がって来た所で今回試飲するブレンデッド表記のマッキーズ・エンシェントを見て貰おう！！

　お気付きの様に、本国向けとは一部ラベル・デザインが違うものの、ほぼ相違なくモルトミル原酒が使用されたであろうボトルだと言えるかと思います。ちなみに本ボトルは「whiskyfun.com」にて全く同様の物がテイスティングされており、以下の内容、評価がなされております。


Mackie’s Ancient Brand (86.8 US Proof, OB, blend, spring cap, White Horse Distillers, USA, bottled around WWII)

Colour: olive oil. The spirit had attacked the thin layer of cork inside the cap and a bit of metal must have dissolved into the whisky, imparting this greenish colour that can also sometimes be found in casks that had been patched using nails (remember the green Springbanks?)

Nose: it is the peatiest blend I have ever tried, it’s even peatier than the famous and all-excellent White Horses with Lagavulin inside that also used to bear spring caps. It’s a very maritime kind of peat (fisherman’s nets), also coated with notes of honey, sultanas and figs. What’s really striking is the freshness of all this and the relative absence of old bottle effect, even if there is something very faintly metallic indeed, maybe from the rusting cap. Keeps developing on leather grease, candle wax, saltpetre and finally rather big notes of old herbs liqueur. Tarragone chartreuse, anyone?

Mouth: wow, the power of it! We’re used to quietened old blends, this is completely different. There’s some olive oil (that we already found in the… colour), some pepper, a lot of nutmeg, a lot of roasted chestnuts, a lot of eucalyptus (cough medicine), a lot of tar and a level of peatiness that’s more or less equal to a 10yo Talisker’s, if you see what I mean.

Finish: surprisingly long but rather bitterer now. Peppermint galore, thyme, tar, grass, aloes… Comments: it’s hard to stay calm, there was quite possibly more than 50% Malt Mill in this baby, or maybe a little less, we’ll probably never know. Given Malt Mill’s rarity ? and Sir Peter Mackie’s grandeur as a whisky maker and seller ? this one had to be stellar. And it was. SGP:375 ? 92 points.


　か〜っ！！も、タマランすね！！そうそうたるモルト・ウイスキーでも９０ポイント超える物がそうは無いのに、英文の内容しかり、５つ星の９２ポイントですから美味さはほぼ保証されたようなもんでしょ！！おまけに今回のボトルは液面も高く、外から見た限りではコンディションは最高っすよ！！

さ！！一生後悔したく無ければ参加すべし！！（笑）

（場所）　The Whisky Bar / ザ・ウイスキー・バー
（日時）　４月２４日（日）　ＰＭ１４：００〜予定
（料金）　フル・ショット　￥５０００　ハーフ・ショット　￥２８００
（特典）　会当日に限りウイスキー全商品１５％オフ。

　お申し込みはメールにて。お名前、ご連絡先、フル、ハーフなどのプランをお伝え下さい。なお、当日都合が合わないという方は上記価格にてご予約承ります（特典はありません）。ご連絡頂けない場合は通常価格となりますので是非この機会にご予約下さい（会前日まで受け付けます）。なお、日時は暫定的に設定しております。ご希望があれば申し込みと併せてご連絡下さいませ。宜しくお願い致します。