The Whisky Bar
Maniax

当店のレアなウイスキーを主体に素晴らしい洋酒の数々をご紹介致します。


MANIAX #1
SPRINGBANK
DISTILLERY

ご存知の方も多いと思いますが、スプリングバンクは数少ない独立資本の蒸留所で、ボトリング設備が有るので自社にて瓶詰めが出来、同資本のケイデンヘッドが買い集めた各蒸留所のウイスキーもここで詰められている。

蒸留方法等ユニークな部分も多々あるのですが、ここで触れたいのはボトリングの時期やロットによる味の違いを考えてみたいと思います。例を上げますと、終買になった12年のボトル(いわゆる赤アザミ、緑アザミ)のような時期による違い、赤アザミ(前期)はシェリーのニュアンスは見られず、おそらくはバーボン樽によるものだと察することが出来る色と味わい。緑アザミ(後期)は見ただけでシェリー樽の影響が見られ、味わいも「スプリングバンクここにあり!」みたいな、12年にしては非常にリッチな味が楽しめる。と言ったふうに、蒸留所詰めだけどボトラーみたいな所が、非常にマニア心くすぐる蒸留所です。





当店のスプリングバンクは現在18種類、ロングロウ19種類のラインナップで、これぞと思われる元詰めと、ケイデンヘッドだけ写真掲載致しました。上左から説明しますと、まずはウエスト・ハイランドの58,1%で、このシリーズはカスク・ストレングスと46%の物が数種類ありまして、90年に詰められた涙物の一品。右はウエストハイランドの兄弟的なボトルで同66年に蒸留され2000年に詰められた通称バーレイ・モルトと言う一品。何処が違うかと言うと、先のウエストハイランドはシェリーの樽で、バーレイはバーボン樽であることと、当然ですが熟成年数の違いですかね。真中のスプリングバンクはケイデンヘッドのチェアマンズ・ストックで、ある意味究極の味わいでは無いだろうか?と思わせる香りと味で、私的にはウエストハイランドより美味いんじゃないかと思う一品です。これもまたボトリング時期などで数種類はリリースされていたと思います。(記憶が確かなら。)



次にロングロウですが、これがまた非常に心くすぐるお酒でして、以前は手に入れるのさえ困難なウイスキーに数えられたほどマニアなウイスキーでした。87年に蒸留された分がシグナトリーやサマローリなどでリリースされ、のちに蒸留所詰めが出て、やっと一般市場に認知されたのではないでしょうか?ロングロウはピーティさがウリなウイスキーなのですがたまに「ん?」と思わせる何でもなーい物まであったりで、今まで飲んだので「これはキテマス!」と思ったのは蒸留所詰めの16年(初めて飲んだ)、S・M・W・Sの9年、サマローリの15年が思い出に残ってます。当店の写真の物は74年蒸留の21年と73年蒸留の16年で、特筆すべきは16年の方で、これはロングロウのファースト・ヴィンテージと言うのはもちろんですが、非常にシェリー風味が利いているのが特徴で、以前シングルモルト・コレクションズさんに掲載された際にドイツのコレクターからオファーがあったと言う逸話があり、ヨーロッパ方面ではリリースが無かったのでは?と言う結論を出したレア〜な一品。

いや〜、本当にスプリングバンク蒸留所は楽しませてくれます。が、もう少しリーズナブルで美味しいのリリースしてくれませんかね〜。最近はあまりピンと来るの飲んでないな〜(涙)。


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