Alexander & MacDonald, Leith., Scotland
蒸留、ボトリング年代の特定
今回当店が提供する「ロイヤル・クラブ・スコッチ・ウイスキー」をご存知の方は殆どいらっしゃらないと思いますが、オーナーの「アレキサンダー・アンド・マクドナルド」でピンと来る方はもしかしたらいらっしゃるかも知れません。
私自身も本銘柄は全く知らなく、上記のように「ピン!」と来たからこそ入手した訳ですが、同社は、あのオールド・パーの姉妹品と言われていた現在終売とされている「サンディ・マック」という銘柄を当時製造していた会社で、1920年頃オールド・パーを製造していたグリーンリース社を買収、1925年にD.C.L(Distillers
Company Limited)に吸収された後、現在も使用され続けている「Macdonald Greenlees (& Williams)
Ltd」という社名になった経歴があります。
つまり、ラベルからの情報は少ないものの、「Alexander & MacDonald」という社名が第一の証拠で、1920年以前のウイスキーであることが分かるのです。
また、写真では分かり辛いのですが、当時のガラス製品らしくメーカーや商品名のエンボス等は一切無く、気泡やガラスの流れた跡などハッキリと見て取れますし、フロント・ラベル上部にある鉛筆書きに「april
2 1917」と、不確かながら、恐らく前持ち主が入手されたであろう日付が第二の証拠。
とりあえず上記2つの証拠は年代的に符号するので、1917年(93年前)前後にリリースされたであろうことは確信に近いと思われます。そして、短い熟成だとしても3年〜8年、長ければ20年前後の原酒が使用されていると考えられますので、蒸留は19世紀末から20世紀初頭であることがほぼ確定するでしょう。
なお、1917年は第一次世界大戦中(1914〜1918)でありますので、リリース及び使用原酒の年代については上記説明以前である可能性も大いに考えらます。
ブレンド銘柄
ブレンド銘柄については、想像力を働かすと夢のようなロスト・ディスティラーが次々と思い浮かびますが、確かであろう情報を一つだけご紹介致します。
上記の、蒸留、ボトリング年代を踏まえ、更に「Alexander & MacDonald」という社名から結論付けると、1890年頃同社により建設され、1928年に閉鎖、その後稼働することなく1950年迄には全ての設備が撤去されたと言われる「ストロナキー蒸留所
/ Stronachie distillery」が、メイン・モルトの最有力候補。
ちなみに、ストロナキー蒸留所は南ハイランドに属し、パースの町の少々南側、フォーガンデニーという所で操業していた蒸留所。現在は取り壊された壁や門柱の一部にて当時の面影が見て取れるのみらしい。また、近年「A.D.
Rattray」にて同名のボトルが数種類リリースされているが、当然オリジナルでは無く、中身はベンリネスが使用されているとの事でした。
さぁ〜、盛上がって参りました!!(笑)
もはやアンティークの領域!!時代は無論、99.99%飲むことが叶わないストロナキー原酒がブレンドされている可能性が高いだけに、その価値は十分理解して頂けると思います。
さ〜興味ある方、一緒に痺れて見ませんか!?
(場所) The Whisky Bar / ザ・ウイスキー・バー
(日時) 9月19日(日) PM14:00〜予定
(料金) フル・ショット ¥4,500 ハーフ・ショット ¥2,500
(特典) 時代違いの同銘柄が入手不可能なので、比較試飲にならないと思いますが、関係が深いサンディ・マック(80年代辺り)をご用意致します。会当日に限りウイスキー全商品15%オフ。
お申し込みはメールにて。なお、当日都合が合わないという方は上記価格にてご予約承ります(特典はありません)。ご連絡頂けない場合は通常価格となりますので是非この機会にご予約下さい(会前日まで受け付けます)。なお、日時は暫定的に設定しております。ご希望があれば申し込みと併せてご連絡下さいませ。宜しくお願い致します。
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