カメラ派
 メカとしてのカメラが大好きなメカフェチ(*)で、写真を撮るよりもカメラを収集することが趣味。本来は写真趣味とは別の、カメラコレクションという趣味として位置づけるべき。
 カメラのスペックにこだわり、自分の惚れ込んだメーカーのカメラやレンズをどっさり買い込み、棚に並べて、機材を愛でているのが至福の時間。カメラが恋人で、自分の集めているカメラのメーカーが教祖様。教祖様のお作りになるカメラが他の宗派の最新カメラにスペックで負けると悔しがり、
  「これは○○○の与えた試練なのです」(○○○にはニコンとかキャノンとかペンタックスとかミノルタとかが入る)
とこれを堪え忍ぶ。原理主義者は他の宗派を攻撃するので、カメラ系掲示板のトラブルメーカーとなっている。
 欲しいと思ったカメラ・レンズを買うまで夢にまで見るが、買ってしまうと次の週には別のカメラ・レンズが欲しくて欲しくてたまらなくなってしまう。カメラ依存症なので、カメラ屋に通ってカメラ関連製品を毎週買わないと禁断症状が現れる。ヒマさえあればカメラ屋に通い、自分の信仰しているメーカーのカメラを眺めている人を見つけると、そのメーカーのカメラの話を一方的に喋り続ける困った人。入門機をバカにしているので、初心者がカメラを買うときの相談相手としては最も不向き。
 常に最高級機登場を待ち望んでいるが、実際に最高級機が出てもスペック上の問題点をあれこれ並べ立てて買わなかったりする。でも、真の理由は財政難である。

 カメラとレンズの組み合わせについては、高級なカメラには高級なレンズ、安物のカメラには安物のレンズ、と思っているので、被写体派が入門用カメラに高級レンズを付けてカメラお任せモードで撮っているのを見ると、
 「猫に小判」
と思っている。

 写真派・被写体派がたくさん撮りまくってフィルム代・現像代が高いと嘆いているのに対して、
 「そんな金があったらもう一台カメラが買える!」
と断言する。
 メカフェチにとっては、カメラは写真を撮るためのものではなく、カメラ自体を眺めて楽しむものなので、カメラにフィルムを入れて実際に撮影するのはまれ。でも世間の人からは、カメラに詳しい=写真が上手、と思われているので、知人から難しいシチュエーションの写真撮影を頼まれると戦々恐々となる。
女性ポートレートを撮影するときは、最高スペックのばかでかいカメラにばかでかい大口径レンズ、そしてばかでかいストロボを使うので、モデルの女の子がびびっている。
 写真よりメカとしてのカメラそのものが好きなのだが、そのことをなかなかカミングアウトできないのが悩み。ライバルは自分の使っているのとは違うメーカーの信者のカメラオタクで、天敵は写真派。
 なお、カメラ派の中には、中古カメラ収集癖をめぐって、奥さんと涙ぐましい化かし合いを続けている愛すべき人達もいる。
(自分のことだ率:0%)

(*)メカフェチ
メカフェチは男には結構多いです。ぼくの友人のメカフェチは、クルマのマフラーを見てこのマフラーの取り回しが官能的だとか、エンジン音がたまらんとか、言ってます。この友人はバイクマニアでもあって、原付を100キロ以上出るモンスターマシンに改造してますが、実際に乗るのは年に1・2回。危ないからとか、違法改造だからではなく、乗るのがもったいないそうで・・・・(^_^;)。バイクに乗っている時間よりもバイクをいじっている時間の方が圧倒的に長い。で、女はメカフェチ・メカコレクターの心理がさっぱり理解できないので、夫婦・恋人間のトラブルの元だったりするらしいです。で、本人は、
 「彼女を取るか、バイクを取るか、究極の選択だ」
と悩んでいる(笑)


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