写真派
 写真をアートとして考える人。写真を通じて自己表現をしたいと考えていて、被写体はあくまでも素材。モデルの女の子も素材に過ぎず、主役はあくまでも自分。写真教室の講師をやるときも、生徒の作品に対し、
  「この作品のテーマは何ですか」
などと指導するので、被写体が可愛いから撮っているだけの被写体派を困らせている。
 本人はマニュアル撮影ばかりやってるので、マニュアルカメラこそ最高のカメラで、自動化の進んだ最近のカメラは退化している、と思っている。プロはクライアントをびびらすために最高機種は一応使っているが、コンパクトカメラでも「写るんです」でも見事な写真を撮ってしまう。
 「機材をあれこれ揃えるより、標準レンズでたくさん撮影するのが上達の近道」
というのが持論。
 入門機が気に入っている人に対し、
 「オートフォーカスとかカメラお任せモードなんて使っていたら写真が上達しない。マニュアルで撮影しなさい」
とアドバイスするので煙たがられる。写真の知識はあるけど商品としてのカメラの知識はあまりないので、初心者がカメラを買うときに相談してもさっぱり役に立たない。
 一回シャッターを押すまでに、レフ板の配置やライティング・構図・露出・ピントの決定などなどなどなど延々と時間をかけるので、モデルの女の子が途中で寝てしまう。
 カメラは道具にすぎないと思っているため、特定メーカーや機材への思い入れはなく、使いやすい機材が出たら、さっさと乗り換えてしまう合理性も持っている。
(自分のことだ率:0%)


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