よしだのうどん
最近チラホラ聞かれるようになった「よしだのうどん」
でもまだまだポピュラーとはいえません。
ご存知のない方に、すこし特徴なんかをお伝えします。
よしだのうどんは…
山梨県の富士吉田かいわいを発祥とするローカルな地うどんです。
その「うどん」には、一般的なうどんの概念を覆す強烈な個性があるのです。
どんな個性かといいますと…
1. 麺は強烈なコシがある
2. 汁は基本的に醤油と味噌のブレンド
3. 具には「キャベツ」が入っている
4. 店は畳敷きが多く、「よしだ式」という食べたいものを伝票に書いてレジへだす方式
5. 甲府など一部の市街地に出店している店を除き、
“富士吉田”という限られた地域に集中している(市内だけに50軒くらい有るらしい)
では、実食レポートをお送りしましょう
店名 | 場所 | コメント | |
1 | 一ちゃんうどん | 都留市 | 吉田のうどんを知るきっかけとなった店。 コシの強い味わい深い麺に豊富なトッピングメニューがこの店の特徴。 昼時はいつも混雑していて、場合によっては行列する事も有る。 「よしだうどん」のノボリは無く吉田のうどんマップにも掲載されていないが、間違いなく「吉田のうどん」である。 |
2 | みうらうどん | 富士吉田市 | 典型的な「よしだのうどん」である。 麺のコシといい汁の味風味といい中々のものと思う。 本格的な「よしだのうどん」を始めて食す場合にはベストマッチである。 店内全室“小上がり畳敷き”のレイアウトは「よしだ」の定番。 “メシを食う時は靴を脱ぐ”のは山梨県内を始め、静岡等もそうだった。 あわただしい時は少々厄介な気もするけど、靴を脱ぐと何となく“ホッ”とする感じは、何となくわかるような気もする。 |
3 | 開花 | 富士吉田市 | 不思議なうどん汁である。 味は控えめ(うーん薄いのかなぁ)だけど「物足りない」というのともちょっと違う。 平塚の「味噌一」でラーメン食べた時の感じに似ているかも。 「よしだのうどん」にもこういうタイプのうどんが有るんですネェ。 麺はいわゆる「よしだ」らしい強烈なコシは無いけど一般的には「コシの強い方」である。 |
4 | 初○ | 富士吉田市 | 富士吉田の駅から程近い所に位置するが、そんなに広い店ではない。 麺は「よしだ」 としてはやや軟らかめか。 この店のうどん汁は“好みのタイプ”です。 定番のテーブル薬味(赤い色した辛〜いモノ)もいけるし“よしだのうどん”を満喫いたしました。 |
5 | 山もとうどん | 都留市 | 結構広い店内。 間断なく客が出入していて非常に繁盛している店だ。 うどんは、コシが有り中々美味い麺である。 東京方面からだと富士吉田まで行かなくても本各的な「よしだのうどん」に“ありつく”ことが出来、たいへん便利な店である。 |
6 | くい奈 | 富士吉田市 | うどん屋というより食堂風の店構。 ここも典型的な「よしだのうどん」であったけど、うどんに「この店の特徴」を探したが、強烈な個性は感じなかった。 汁は比較的好みの方であった。 |
7 | 扇屋 | 富士吉田市 | 店内全室が“小上がり畳敷き”のレイアウトは「よしだのうどん」の定番である。 うどんはこの地にしてはかなり軟らかめで、良く言えば一般的。 汁も関東のそば屋に多いやや甘め濃い目のものに近い感じ。 “関東のうどん屋さん”としてなら結構いける方でしょうけど「よしだのうどん」としては少々“あれれ”と言った感じかもしれない。 まぁ50軒からの「うどん屋」があるらしいので、こういったどちらかというと“一般的な”うどんを出す店が有っても不思議ではないとはいえるかもしれない。 |
8 | サファィア | 富士吉田市 | 夜は「スナックバー」かなにかに変身するのかも知れない。 とにかく広い店内だ。 肝心なうどんは、麺、汁ともに非常にハイレベルだった。 現在知る限り1・2を争う美味さである 店構えとうどんの出来に“妙な”ギャップを感ずる不思議な店だ。 |
9 | 桜井うどん | 富士吉田市 | 「よしだのうどん」の元祖となる店だ。 メニューは“あついうどん”と“つめたいうどん”だけであとは“替え玉”といたって簡潔。 うどん自体はたしかに美味い。 が、汁はちょっと自分好みで無い模様。 あっさりしているのはいいけど、ややのっぺりした感じがする。 店は老舗の風格が有り、「よしだのうどん」のルーツとしての存在感は十分有る。 |
10 | 麺許皆伝 | 富士吉田市 | これは美味い! いつも混んでいるので期待しての入店であったが、その期待通りのなかなかの一品である。 麺よし、汁よしで「よしだのうどん」全店の中でもトップクラスなのはまちがいないようだ。 麺茹でから丁寧な湯切まで、何より気合の入った作業を見るとなんとなく清清しくなる。 こうして見るとラーメンもうどんも店の心掛け次第で、流行るも廃るもいかようにでもなるものだという事が非常に良く理解できる。 「よしだのうどん」の中でも名店のひとつである。 |
11 | うどん「旭」 | 甲府市 | 「よしだのうどん」は甲府にもあった。 例によって、強烈な麺のコシに始まり、味噌味の効いた独特の汁、具のキャベツ、そしてリーズナブルな価格(かけうどん1杯300円也!) 「よしだ」のアイテムがぎっしり詰まった一品である。 |
12 | 美也川 | 富士吉田市 | 小上がり畳敷きの店内は典型的な「よしだ式」である。 たまにはという事で「カレーうどん」を食する。 汁も美味いけど麺が美味いと言うのは重要な事。 ここの「イチオシ」は冷やし納豆というものらしい。 次は是非それをいってみましょう。 |
13 | たかちゃん | 富士吉田市 | 線路脇の目立たない所に店は在るが、昼時には近所の人達が続々とやって来る。 うどんは他のよしだのうどん店のものと比べるとやや細目だけどコシは十分で中々結構。 汁も好みのタイプである。 どかっと入る具のキャベツも実によしだ的。 |
14 | 食工房 | 富士吉田市 | 表通りの“超”有名店がバカ混みでしかも駐禁取締りのパトカーまで来る始末。 仕方なくその店をあきらめて裏通りに入るとパラパラと「よしだのうどん」があった。 「よしだのうどん」のすごい所はこういったそんなにメジャーでない店でもしっかりしたうどんを提供することで、この店も然りであった。 うどんのコシはいわゆる「よしだ流」の強烈なものではなかったけど、汁は典型的な「よしだ流」だ。 全般的には“私ごのみ”の一杯で、ゆったりした中でじっくりいただけました。(当然“靴を脱ぐ”店内レイアウトでした) |
15 | 車屋 | 富士吉田市 | 食工房と目と鼻の先にある店。 このようにうどんや同士がすぐ近くにあっても営業が成り立つのであるから、富士吉田の「うどん」に対する思い入れは相当のものだ。 店が近いというのはまさに“うってつけ”の好環境。 てなわけで、定番の「連食」と相成った次第。 所でこの店は当地で初めてお目にかかった“関東風”のうどん汁の店で、麺も他店に比べてやや細いもの。 ま、うどんにも多少の変化が無いと富士吉田の皆さんも飽きてしまうのでしょうか。 とはいえ店内のレイアウトは、靴を脱いで食事する「よしだ式」で、この辺の拘りはどこへ行っても変わらないものがある。 |
16 | 白須うどん | 富士吉田市 | 当地の数あるうどん店の中でも特に個性的でメディアにもよく登場する超有名店である。 何よりもこの店の特徴は「のれん」や店の看板等の店らしいアイテムが無く、更に客がうどんを頂く部屋には「御仏壇」が鎮座している事等など、まるでどこかの“お宅”に伺ってうどんをご馳走になるような感覚だ。 さて、肝心なうどんの方は、うどん汁がどちらかと言うと関東風のしっかりした味のもので、一方具では、かけうどんでもかなりの量のキャベツが入っていて“ひもじさ”が少ない。 ベースの「かけ」でこういった内容であり、ボトムエンドが充実している辺りは流石である。 とにかくも「よしだのうどん」を語る上で外す事の出来ない店である。 |
17 | うどんのみうら | 富士吉田市 | 店に入り出て来たうどんを見た第一印象は、内容的には「これ」と言った大きな特徴も無く、具もややひもじい感じであった。 うどん汁もそんなに深みが無いような感じもしたが、一般的な量がある「並盛りかけうどん」一杯が¥250とは驚きである!! よしだのうどんを語る上で「値段の安さ」は重要なキーポイントであるが、一連のよしだのうどんの店の中でも「かけうどん」一杯¥250は非常にリーズナブルである。 |
18 | てんせいや | 富士吉田市 | わりと混雑した店である。 ここの麺は、この地域のうどんとしてはやや細目の麺だ。 うどん汁は吉田のスタンダードで味も程よい物だ。 強烈な個性は無いかわりに毎日食べても飽きない味で、ほのぼのとうどんにひたれる一品だ。 |