比較点 関 西 版(12月22日) 関 東 版(12月25日)
リード文  「天使の歌声」がピンチを迎えている。ウィーン少年合唱団の来日に刺激され、60年前後に各地で誕生した少年合唱団。一時は30以上あったが、少子化の影響で団員が集まらず、解散したり、少年少女合唱団に衣替えしたりで、今は10団体ほどになった。変声期前のボーイソプラノを「消え去ることの美」と慈しむファンは応援のホームページを作り、関係者は全国大会を開くなどPRに懸命だ。  ウィーン少年合唱団の来日に刺激され、60年前後に各地で誕生した少年合唱団。一時は30団体以上も数えたが、少子化の影響で団員が集まらず、解散したり、少年少女合唱団に衣替えしたりで、今は10団体ほどが懸命に活動している。変声期前のボーイソプラノを「消え去ることの美」と慈しむファンは応援のホームページを作り、関係者は全国大会を開くなどPRに励んでいる。がんばれ「天使の歌声」。今日はクリスマス。
小見出し 「♪昔の光 今いずこ♪ 少子化に踏ん張る少年合唱団」
「学年枠広げ人数確保」
「応援サイト誕生」
「大会開いてPR」
「がんばれ『天使の歌声』 解散、衣替え・・・ピンチの少年合唱団」
「少子化で団員集めに苦心」
「サッカーや塾もライバル」
「ボーイソプラノの美 知って」
取り上げた団体 桃太郎少年合唱団
ボーイズ・エコー・宝塚

(掲載写真 下を参照)
桃太郎少年合唱団 「岡山市のホテルのイベント」
ボーイズ・エコー・宝塚 「宝塚小学校での練習風景」
桃太郎少年合唱団
ボーイズ・エコー・宝塚
グロリア少年合唱団
TOKYO−FM少年合唱団

(掲載写真 下を参照)
グロリア少年合唱団 「『メサイア』を歌う場面」
指導者、団員、
関係者の声
桐田泰三さん(元桃太郎少年合唱団員)
「腹から声を出すことを教わった。おかげで、今でもカラオケの点数が高い。」

棚田国雄先生(桃太郎少年合唱団長)
「最大の原因は少子化。入団テストは『遠い昔話になり、「どんなに『もげっちょ(音痴)でも、高い声が出なくてもOK。」
「将来は男の子をつくって桃太郎に通わせて。」(卒団式でのジョーク)
「腹筋を生かした張りのある歌声は少年合唱ならでは。ヨーロッパの教会音楽に多用されたのも、魅力の証しです。ちょっとやそっとじゃあ、やめるわけにはいきません。」

中安保美先生・辻潤子先生(ボーイズ・エコー・宝塚指導者)
「今の子どもは、塾通いで忙しい。素晴らしさを自覚しないままに変声し、ボーイソプラノを失うのはしのびないから。」

寺本早苗さん(ボーイズ・エコー・宝塚団員の母)
「普段はやんちゃな男の子たちが、きれいで伸びやかな声を出すのでびっくりした。」
棚田国雄先生(桃太郎少年合唱団長)
左に同じ

中安保美先生(ボーイズ・エコー・宝塚指導者)
左に同じ

グロリア少年合唱団事務担当者
「最盛期は100人以上いたが、今は90人ほど。小学4年から中学1年ぐらいが一番高くてきれいな声が出る。塾通いやサッカーの影響を受けています。」

齊藤海君(グロリア少年合唱団員)
「歌うことだけでなく、学校以外の友達と交流できるのが合唱団の魅力。」

TOKYO−FM少年合唱団事務局担当者
(今年は約20人入団して現在55人弱。2,3年前から増えている。そのわけは)
「オペラやバレエ、『大きな古時計』の平井堅さんら、外部との共演に力を入れ、広く知ってもらったためだと思います。」

各団体の努力点 桃太郎少年合唱団
小学3年から6年までだった団員枠を「小学1年以上中・高生も可に広げ、何とか74人を集めている。

ボーイズ・エコー・宝塚
入団時に千円を集めるだけで、練習は無料。(創立以来)
桃太郎少年合唱団
左に同じ

グロリア少年合唱団
活動拠点の鎌倉市の子どもが少子化の影響で減り、横浜市や平塚市など広範囲から子どもたちが集まる。

TOKYO−FM少年合唱団
外部との共演に力を入れ、広く知ってもらった。

 平成24年10月13日に、岡山にある山陽新聞文化部の記者の方から取材依頼のメールをいただきました。桃太郎少年合唱団の第50回定期演奏会に向けた記事を執筆するに当たり、少年合唱団の現状に詳しい人ということで、棚田団長先生よりご紹介を受けたとのことです。全国的な状況と桃太郎の特色、今後の方向性など、私見で結構ですのでご教授頂けれれば幸いですとのことですので、桃太郎少年合唱団をはじめ日本の少年合唱団の発展に少しはお役にたてるかと思って、取材を受けることとしました。約2週間後電話で約40分取材を受けましたが、実際に紙面に載ったのは、私の本名・年齢と、ホームページ「ボーイ・ソプラノの館」の運営者であること、桃太郎少年合唱団の上級生が自主的にア・カペラのアンサンブルを作っているということだけでした。
 実際には、今日本の少年合唱団が置かれている厳しい現状(とりわけ、関東地方の3団体以外は、人数的に非常に厳しい状況にあること)や、その中で桃太郎少年合唱団が果たした役割。桃太郎少年合唱団が、ウィーン少年合唱団やレーゲンスブルグ聖歌隊のような響きを目標にしながらも、最近ではどの曲も同じ響きではなく、曲想にあった声で歌っていること、ステージでは定位置に立って歌っているだけではなく、ミュージカルなどにも挑戦していることなどを伝えました。

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      マスコミに採り上げられた本ホームページ

 朝日新聞記事  東西比較

 平成14年の年末(12月22日と25日)数少なくなった日本の少年合唱団の現状を伝え、それを応援する記事が朝日新聞に掲載されました。これまで、ウィーン少年合唱団をはじめとする外来の少年合唱団がマスコミに登場することはあっても、日本の少年合唱団が登場することは希でした。たとえ登場することがあっても、それは地方版の片隅でした。したがって、このような記事が、全国版の大新聞にかなりの紙面をとって取り上げられることは極めて異例なことです。しかし、それは、言いかえれば日本の少年合唱団が現在危機的状況にあるからです。その中で頑張っている姿を知らせることもまたマスコミの使命と言えるでしょう。これまでの例を見ても、一度解散してしまったら、再び結成されることは奇跡に近いと言えましょう。
 22日は関西、25日は関東を中心にこの記事は公開されましたが、掲載内容は地域性を反映してかやや違いがあります。そこで、この記事の東西比較を行ってみました。
 なお、本ホームページの紹介はどちらも同様でしたが、全国少年合唱祭(大会)の扱いは、関西版が大きくとりあげられ、第4回大会が本年8月に呉で行われることまで明記されているのに比べ、関東版では全国少年合唱祭が始まったということが記されたのみでありました。これは、紙面の関係と考えられます。
                                        (朝日新聞より転載)
 山陽新聞取材より