ボーイ・ソプラノや少年合唱で聴く世界の名曲

   このコーナーのさきがけは、令和5(2023)年末に掲示板で「きよしこの夜」「歌の翼に」「トリッチ・トラッチ ポルカ」等をボーイ・ソプラノのソロや少年合唱でご紹介したものがそれにあたります。このホームページは、いわゆる文章系のものですが、インターネットの発達によって、時代は文字→画像→動画へと移っていることは確かです。「街の本屋」が少なくなっていることや、国民(特に若い世代)に読書という文化が衰退していることは由々しきことですが、文字と画像・映像をリンクすることで、効果的なホームページを作成することができるのではないかと考えるようになりました。

 「ハイブリット」という言葉が最近自動車だけでなくいろいろなところで使われるようになってきました。この言葉の意味は、「組み合わせる」ということです。 自動車なら、ガソリンで動くエンジンと、電気で動くモーターを搭載しているのが、その特長です。その問題をここで詳しく語ることはしませんが、このコーナーは、過去に紹介したものを再掲しながら、文字と映像をリンケージして、新たなコーナーとして開設します。なお、掲示板でにおいては比較対照のため、少年少女合唱団や、成人の声楽家の歌唱も採り上げましたが、ここでは、純然たるボーイ・ソプラノのソロや少年合唱に絞って掲載します。なお、歌っている少年の名前の日本語訳は、絶対の自信がないものもあります。

 

 1.「きよしこの夜


 「きよしこの夜」( Stille Nacht)は、ヨゼフ・モール作詞、フランツ・クサーヴァー・グルーバー作曲の1918年に初演され、オーストリアの無形文化遺産にも指定されている有名なクリスマス・キャロルのひとつですが、「きよしこの夜」にはじまる日本語の歌詞は由木康によるもので、小学校6年生の音楽の教科書に採用されたこともあり、中学校では英語の歌詞で指導されることがある曲です。どういうわけか、日本語の歌詞に二通りがあり、一緒に歌いましょうというという時の課題にもなっています。なお、カトリック教会においては、別訳にてカトリック聖歌集111番の「しずけき」として親しまれています。こんなところに、カトリックとプロテスタントの違いがあるとは・・・
 ここでは、世界のいろんなボーイ・ソプラノがソロで歌ったものを採り上げ、来週は、世界のいろんな少年合唱団(聖歌隊)が歌ったものを採り上げます。なお、歌詞はそれぞれの国柄等を反映しています。

ハインチェ(Heintje)
https://www.youtube.com/watch?v=L1_7yyEsznI
テリー・ウェイ(Terry Wey)
https://www.youtube.com/watch?v=0AI_FAhyj0s
マルセル(Marcel) h
ttps://www.youtube.com/watch?v=LiOQV5lpY0w
ゲイリー・ストラットン(Gary Strutton)  
https://www.youtube.com/watch?v=1LTu6HOdq7w
ディミトリ・ボイチェンコ(Dimitrij Bojtschenko)
https://www.youtube.com/watch?v=OL-Ke7zcoNc

リベラ(Libera) https://www.youtube.com/watch?v=8PNzMy3lzAA
ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben)
https://www.youtube.com/watch?v=vKvKMgR8H7k
聖トーマス教会合唱団(Thomanerchor)
https://www.youtube.com/watch?v=4puLybRGSAw
ウインズバッハ少年合唱団(Windsbacher Knabenchor)
https://www.youtube.com/watch?v=wbHdZZLLnbw
ウエストミンスター大聖堂聖歌隊(Winchester Cathedral Choir)
https://www.youtube.com/watch?v=iRZOv31n1sY
聖フローリアン少年合唱団(St. Florianer Sängerknaben)
https://www.youtube.com/watch?v=ixTym6gFTxQ
パリ・木の十字架少年合唱団(Les Petits Chanteurs à La Croix de Bois)
https://www.youtube.com/watch?v=i0HvkYD5Ec4
テルツ少年合唱団(Tölzer Knabenchor)
https://www.youtube.com/watch?v=8DqLxG2B01I
レーゲンスブルグ大聖堂聖歌隊(Regensburger Domspatzen)
https://www.youtube.com/watch?v=ra7FB0D1dTM
ドレスデン聖十字架合唱団(Dresdner Kreuzchor)
https://www.youtube.com/watch?v=WxrBhZvvSIQ
 

 2.「歌の翼に」


  「歌の翼に(Auf Flügeln des Gesanges)」は、ハインリヒ・ハイネが1827年に発表した『歌の本』(Buch der Lieder)にある詩ですが、メンデルスゾーン(1809-1847)の歌曲としては、世界的にもよく知られています。なお、英語では、”On Wings of song”で歌われています。ハイネの詩は、シューベルトやシューマンも作曲していますし、日本では、荒木とよひさの「四季の歌」の中に、「愛を語るハイネのような」という一節があるために、恋愛詩人のように認識されている面もあります。

ニコラス・シリト―(Nicholas Sillitoe) https://www.youtube.com/watch?v=ovIxkBoY7hI
ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben) https://www.youtube.com/watch?v=R-xR6DrNxHk
マックス・エマニュエル・ツェンチッチ(Max Emanuel Cencic)  https://www.youtube.com/watch?v=fDKvPe0e-kA
アンドリュー・マレン(Andrew Mullen)    https://www.youtube.com/watch?v=EEmxcajqS-c
栗原一朗 https://www.youtube.com/watch?v=r0Vc7FzmLDA 

 3.「トリッチ・トラッチ ポルカ」

  「トリッチ・トラッチ ポルカ(Tritsch-Tratsch-Polka)」は、ヨハン・シュトラウス2世が1858年に作曲したポルカ・シュネル(速いポルカ)で、現在は、器楽で演奏されることが多いですが、もともとは合唱つきで、ウィーン少年合唱団などのレパートリーとして残っているのはその名残です。日本においては、小学校の運動会の徒競走などでよく流される曲でもあります。やはり、ドイツ語圏の少年合唱団がよく採り上げています。ここでは、1969年のウィーン少年合唱団が私服で歌ったもの等をご紹介します。

ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben 1969) https://www.youtube.com/watch?v=VgUdoQxzCSw
ウィーンの森少年合唱団 (Die Sängerknaben vom Wienerwald) https://www.youtube.com/watch?v=tSi8aww3B7A
聖フロリアン少年合唱団(St. Florianer Sängerknaben) https://www.youtube.com/watch?v=lFzN6nmgCO8
テルツ少年合唱団(Tölzer Knabenchor) https://www.youtube.com/watch?v=CJ9qs781VtM
ヴィルテン少年合唱団 (Wiltener Sängerknaben) https://www.youtube.com/watch?v=XCn2Q3xPEm4

 4.ウェルナーの「野ばら」

 同じ詩に多くの作曲家が作曲した例は、ゲーテの詩「野ばら」が有名です。現在は94人の作曲家による100曲の『野ばら』があるそうですが、一番有名なのは、シューベルトの独唱曲の「野ばら」とウェルナーの合唱曲の「野ばら」でしょう。ウィーン少年合唱団の2曲は、約半世紀の間に速さが変わってきたことにご注目ください。

ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben 1964)  
https://www.youtube.com/watch?v=uDQ6dG255vY
ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben 2012)  
https://www.youtube.com/watch?v=Ddxd7zfJdIg
クナベンコール カペラ ヴォカリーズ(Knabenkhor Capella Vocalise)  
https://www.youtube.com/watch?v=SaM6HqN0FU0
ドレスデン少年合唱団(Dresdner Kreuzchor)  
https://www.youtube.com/watch?v=FaWicJb40zw
レーゲンスブルグ大聖堂少年合唱団(Regensburger Domspatzen)  
https://www.youtube.com/watch?v=MyP5ZP8qMOs

(映画から・・・吹き替えと考えられますが、当時のウィーン少年合唱団員のトップスリスト少年が吹き替えたと考えられます。)
映画『野ばら』“Der schönste Tag meines Lebens” 
https://www.youtube.com/watch?v=NzzeKJCBCEE
映画『青きドナウ』“Almost Angels” 
https://www.youtube.com/watch?v=V_NZIcAZmT0

 5.シューベルトの「野ばら」の少年独唱

    『魔王』と並びシューベルト18歳の時の作品で、初期の傑作と言われています。日本でも明治以後近藤朔風によって日本語の訳詞が付けられたものが広く親しまれ、メロディがアレンジされて、学校などのチャイムや鉄道駅での発車メロディなどとして使用されています。

ウィーン少年合唱団員(Wiener Sängerknaben) 
https://www.youtube.com/watch?v=p8ph26yww2o
アンドリュー・ウィックス(Andrew Wicks)   https://www.youtube.com/watch?v=igKM3yEx41o
クリストフ プレンドル(Christoph Prendl  St Florian Boy's Choir)   https://www.youtube.com/watch?v=7tYWNjDdoa4
マイケル・バネット(Michael Bannett)  https://www.youtube.com/watch?v=iaD5L-YIWj8
マックス・リーブル(Max Riebl )  https://www.youtube.com/watch?v=85EZ6GPET8c
栗原一朗 (Ichiro Kurihara) https://www.youtube.com/watch?v=vCCvxeR0lHc&t=9s
マニュエル セイホールド(Manuel Seybold)  https://www.youtube.com/watch?v=4AhkB5POeow
アレッド・ジョーンズ(Aled Jones)  https://www.youtube.com/watch?v=dbacKv-i5DQ
アロイス・ミュールバッヒャー(Alois Mühlbacher) https://www.youtube.com/watch?v=0XCPTYNHEHI
デイヴィッド・シズナー(David Cizner )  https://www.youtube.com/watch?v=t8ATeJZy1dA
アミット・ユングマン(Amit Yungman)   https://www.youtube.com/watch?v=yrr8E5YTc3k&t=20s
ウィリアム W. スピアマン IV(William Worthington Spearman Ⅳ)  https://www.youtube.com/watch?v=nxqImf2wnOI

 6.天使の糧

 「天使の糧(かて) ラテン語: Panis angelicus)」は、トマス・アクィナスが聖体の祝日のために書いた讃美歌『Sacris solemniis』の最後の2節。祝祭日の礼拝式として完結したものの一部で、他にはミサや聖務日課のための祈祷文なども含まれています。なお、日本では、『天使のパン』という呼び名の方がむしろ一般的です。
 この題名の曲で最も有名なのがセザール・フランクが1860年の『3声のミサ曲』Op.12の一部として1872年に作曲した、『3声のミサ曲』は「サンクトゥス」と「神の子羊」の間に「天使の糧」が挿入された6曲から構成されるミサ曲となっています。ソロで歌われることも、合唱で歌われることもあります。日本では、かつて広島少年合唱隊が歌っていました。

アレッド・ジョーンズ(Aled Jones) https://www.youtube.com/watch?v=MIV-t8nph9k
ニコラス・シリト―(Nicholas Sillitoe) https://www.youtube.com/watch?v=UoAP3lRwcPY
ジョナサン・レンドール(Jonathan Rendell) https://www.youtube.com/watch?v=o2Zx1OviEyg
デニス・チメレンスキー(Dennis Chmelensky) https://www.youtube.com/watch?v=P6N5n17D7Yc
セバスチャン・キャリントン(Sebastian Carrington) https://www.youtube.com/watch?v=i6ezJD2gLPQ
ピーター・キエラ(Peter Kiewra) https://www.youtube.com/watch?v=MOphb5wsRco
プシェメク・ドマンスキー(Przemek Domanski) https://www.youtube.com/watch?v=6SiacZcTrpA
ポントゥス・リンドクヴィスト(Pontus Lindqvist) https://www.youtube.com/watch?v=XQfrNmcxLCA
アントニオ・デ・ラ・トーレ(Antonio de la Torre) https://www.youtube.com/watch?v=2pbHbGVQbtI
デヴィッド・ヘルム(David Helme) https://www.youtube.com/watch?v=pylQfALykQQ

カントーレス・ミノレス フィンランド(Cantores Minores Finland) https://www.youtube.com/watch?v=ZHgkJfWEDPs
ケンブリッジキングス・カレッジ少年合唱団(Boys of King's College Choir, Cambridge) https://www.youtube.com/watch?v=NqalYKjKtOs
クワイヤボーイズ(The Choirboys) https://www.youtube.com/watch?v=mXHLPNihf0g
ケンブリッジ大学キングス・カレッジ(King's College Cambridge) https://www.youtube.com/watch?v=xNHmpMnLwEI
リベラ(Libera)
https://www.youtube.com/watch?v=3vDV9GKys6E

 7.「オンブラ・マイ・フ」

 「オンブラ・マイ・フ」(Ombra mai fu)は、ヘンデルの作曲したオペラ『セルセ』(Serse, Xerxes)第1幕冒頭のアリアで、ペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)によって、プラタナスの木陰への愛が歌われています。
 このオペラ『セルセ』は、ヘンデルの死後、次第に上演されなくなりましたが、「オンブラ・マイ・フ」だけが19世紀になって、「ヘンデルのラルゴ」という名称で愛唱されるようになりました。元来は、カストラートのための曲ですが、今日は主にソプラノにより歌われています。日本でこの曲が有名になったのは、ソプラノ歌手キャスリーン・バトルによる歌唱の映像が、昭和61(1986)年からニッカウヰスキーのCMに使用され、売り上げにも貢献したことが挙げられ、この影響もあり、翌年の第38回NHK紅白歌合戦では、初出場の佐藤しのぶが同曲を歌唱しました。なお、佐藤しのぶは紅白歌合戦に連続4回出場しました。この時期の日本はオペラブームで、民放でも夜中に、『アイーダ」等のオペラ公演の放送をしていました。
スーパーニッカCM キャスリーン・バトル  
https://www.youtube.com/watch?v=sAE8dAqAiZE
昭和62年(1987年)/第38回 紅白歌合戦 佐藤しのぶ 
https://www.youtube.com/watch?v=FmxUOtGfNLA

 同時に、この歌は、ボーイ・ソプラノでも歌われていますが、ボーイ・ソプラノとしての最後の歌になっていることも少なくありません。それだけ、ボーイ・ソプラノにとってこの曲は難曲とも言えます。

ハンス・ブッフヒール(Hans Buchhierl) 
https://www.youtube.com/watch?v=X1fZV76tRQI
アレッド・ジョーンズ(Aled Jones)  https://www.youtube.com/watch?v=Sk28mm-bOkc
サーシャ・チェルカス(Sasha Cherkas)  https://www.youtube.com/watch?v=y2_XMYSJf-E
アクセル・リクヴィン(Aksel Rykkvin 14歳)  https://www.youtube.com/watch?v=4Gtmwqofo5k
ロイ・ヴァン・ヴグト(Roy van Vugt)  https://www.youtube.com/watch?v=8T6MOzPYEGw
カイ・トーマス(Cai Thomas) https://www.youtube.com/watch?v=30g1hdtl4U0
村上友一(Tomokazu Murakami 11歳) https://www.youtube.com/watch?v=xCSmC9Wwx-0
モーレイ・ウェスト(Moray West)  https://www.youtube.com/watch?v=QZYAu7m3ERI
エリック・ジェンテット(Eric Gentet)  https://www.youtube.com/watch?v=nmxK9rn6ggY
デビッド・シズナー(David Cizner)  https://www.youtube.com/watch?v=ubHuHNYq6JA
セバスチャン・キャリントン(Sebastian Carrington)  https://www.youtube.com/watch?v=nEhXWXNDze8
アントニオ・デ・ラ・トーレ(Antonio de la Torre)  https://www.youtube.com/watch?v=1lgTWJ5I5rg
マラカイ・バヨー(Malakai Bayoh)  https://www.youtube.com/watch?v=YqesN-7KZWc



 8.「ロンドンデリーの歌」と「ユー・レイズ・ミー・アップ」

      「ロンドンデリーの歌」が原曲で

 「ロンドンデリーの歌」(Londonderry Air)は、アイルランドの民謡です。イギリス領北アイルランドでは事実上の国歌としての扱いを受け、アイルランド移民の間でも人気が高い曲で、世界で最も広く親しまれるアイルランド民謡の一つです。
ケンブリッジ・ジーザス・カレッジ合唱団(ボブ・チルコット編曲)  https://www.youtube.com/watch?v=jmp6VcUIFMg

 「ダニー・ボーイ」(Danny Boy)は、アイルランドの民謡であり、「ロンドンデリーの歌」として知られる旋律に歌詞を付けたものです。この歌詞はイングランドの弁護士、フレデリック・ウェザリーの作です。女性の立場で男性に別れを告げる歌として解釈できる内容だが、この歌は男性歌手によっても多く歌われてきました。また両親や祖父母が戦地に赴く息子や孫を送り出すという設定で解釈されることも多い曲です。私がこの曲を最初に聞いたのは、パット・オブライエン(Pat O'Brien)がダン神父役を演じた映画『少年の家』の中で、この施設の少年が歌っているのを聴いたのが最初です。
映画『少年の家』原題"Fighting Father Dunne"(1947)より  https://www.youtube.com/watch?v=FY-PP9NWWvI
リアム・マクナリー(Liam Mcnally) https://www.youtube.com/watch?v=utfkGocmCiE
ダニエル・チェン(Daniel Chien) https://www.youtube.com/watch?v=sZmUQAv7r1o
マイキー・ロビンソン(Mikey Robinson) https://www.youtube.com/watch?v=euDz_52CUy8

   「ユー・レイズ・ミー・アップ」 (You Raise Me Up)

 この曲をもとにして、最近作られた「ユー・レイズ・ミー・アップ」 (You Raise Me Up)は、多くのボーイ・ソプラノによっても歌われています。
アイルランド/ノルウェーのミュージシャン、シークレット・ガーデンの楽曲で、2002年のアルバム『レッド・ムーン』に収録されています。2003年にアイルランドの歌手ダニエル・オドネル(英語版)のカバーがヒットした後、多くのアーティストがカバーしています。

デニス・チメレンスキー(Dennis Chmelensky)  https://www.youtube.com/watch?v=xOF3GvlmSdg
ウィル・ダットン(Will Dutton) https://www.youtube.com/watch?v=pxx1HLVYrSw
ダニエル・ファーロング(Daniel Furlong) https://www.youtube.com/watch?v=s3SYhDalpzs
コーマック・トンプソン(Cormac Thompson)  https://www.youtube.com/watch?v=9m5vBfoZRFU
ドラケンスバーグ少年合唱団(Drakensberg Boys Choir)  https://www.youtube.com/watch?v=f1ab7flBaoo
ジェフリー・リー(Jeffrey Li)  
https://www.youtube.com/watch?v=pyyrZCsQcWw
ジョセフ・グローバン(Josh Groban)  https://www.youtube.com/watch?v=Te1NtgnmdvQ
ダニエフ・ファーロング,アレッド・ジョーンズとリベラ(Daniel Furlong, Aled Jones & Libera)  https://www.youtube.com/watch?v=_0MlVZj7Tg0
イリヤ・アクシオノワ(Ilja Aksionovas)  https://www.youtube.com/watch?v=cQLdRxEPvaU
ハミン・シン(Hamin Shin)  https://www.youtube.com/watch?v=puSgGezqoFE

    日本の少年が歌った「ユー・レイズ・ミー・アップ」 (You Raise Me Up)

栗原一朗 https://www.youtube.com/watch?v=AKx7ySdCy_Q
阿部カノン https://www.youtube.com/watch?v=1PwXUFujZVo&t=27s

 また、名前は不詳なのですが、YouTubeチャンネル「愉快な kurarako ファミリー」で、管理者のご子息の小学生の少年の歌声を聴くことができます。その透き通った声と抒情的な表現力は魅力的です。「美女と野獣」の再生数は驚異的です。
「ユー レイズ ミー アップ」 https://www.youtube.com/watch?v=Wk3jy74TE9k
「ダニー・ボーイ」 https://www.youtube.com/watch?v=5HR1dW8Fw2w

「美女と野獣」  https://www.youtube.com/watch?v=hfjn-g8mLUM
 変声後、また歌に取り組み始めているそうです。



           「モーツァルトの子守唄」と「シューベルトの子守歌」

      「モーツァルトの子守唄」

 「モーツァルトの子守唄」として伝えられてきた歌は、実は、医師兼アマチュア作曲家のベルンハルト・フリース(Bernhard Flies)であると、半世紀以上前の音楽の教科書に載っていましたが、近年の研究によれば実際の作曲者はフリードリッヒ・フライシュマン(Johann Friendrich Anton Fleischmann)だと考えられています。それでも、名称としては、未だに長年親しまれたためか「モーツァルトの子守唄」 が使われています。

ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben) 
https://www.youtube.com/watch?v=Y9U37D8M03s
テリー・ウェイ(Terry Wey)   
https://www.youtube.com/watch?v=4_0jjz5_-UI
デニス・プラツコフスキ(Dennis Placzkowski)   
https://www.youtube.com/watch?v=Gsq2_TNt77o
デニス・チメレンスキー(Dennis Chmelensky)   
https://www.youtube.com/watch?v=ifNm4EWvPvU
ウィーン少年合唱団(ソリスト名前不詳)Wiener Sängerknaben  
https://www.youtube.com/watch?v=UCvx9O0KjrQ
カイ・ポダック(Kai Podack)
https://www.youtube.com/watch?v=szk_whfVYzA
パリ木の十字架少年合唱団(PCCB)
https://www.youtube.com/watch?v=XyzLMSyXCG8
リチャード・クレイダーマン&シェーネベルグ少年合唱団(Richard Clayderman & Schöneberger Sängerknaben)  
https://www.youtube.com/watch?v=l-_vBoeNw94
リャン・Y(Ryan Y) 
https://www.youtube.com/watch?v=RScCOMLAK1U
オースティン ハイネス(AUSTIN HAYNES)  
https://www.youtube.com/watch?v=1DzSWb2eEVs

    
「シューベルトの子守唄」

「シューベルトの子守歌」D 498, Op. 98, No. 2はドイツの作曲家フランツ・シューベルトが19歳の1816年11月に作曲した子守歌で、世界的にも有名な子守歌です。歌詞はドイツ語ですが、作詞者は不明です。ウィーン少年合唱団員の歌が2種類ありますが別人です。なお、2番目のソリストは、その後ブラームスの子守歌も歌っています。

ウィーン少年合唱団員  
https://www.youtube.com/watch?v=WW_aMRCeNss
ウィーン少年合唱団員  
https://www.youtube.com/watch?v=1TAiw1SvnKw
マックス エマニュエル ツェンチッチ(Max Emanuel Cenčić)  
https://www.youtube.com/watch?v=6BZuAziXbdY
ブラチスラヴァ少年合唱団  
https://www.youtube.com/watch?v=zgn-e8ztQhA
アーリーン・オジェー(Arleen Auger) 
https://www.youtube.com/watch?v=zMEEMsQ71jw


  10 ゆかいに歩けば

 「みんなのうた」で紹介され、現在も小学4年生の教科書に掲載されて、多くの児童合唱団でも歌われて日本でも有名な合唱曲「ゆかいに歩けば」の歌詞の原文は、フロレンツ・フリードリヒ・ジギスムント(Florenz Friedrich Sigismund1791~1877)によって書かれたもの(原題Fröhliche Wanderer  ゆかいなさすらい人〈放浪者〉)です。また、現在の曲は、第二次世界大戦直後にドイツのニーダーザクセン州のオーベルンキルヘン児童合唱団の指導者であるエディット・メラーの兄である作曲者のフリードリヒ=ヴィルヘルム・メラー(Friedrich W. Möller)によって作曲されました。
 1953年、スランゴレン国際ミュージカル・アイステッドフォートでの合唱団の優勝パフォーマンスがBBCラジオで放送され、この曲は瞬く間にヒットしました。 1954年1月22日、この曲は全英シングル・チャートにランクインし、当時はトップ12にすぎなかったのですが、連続しない26週にわたってチャートに留まり、最高2位(5週連続)を記録しました。 このアマチュア合唱団は、当初のメンバーの多くが戦争孤児であったが、その後数年で国際的な現象に変わりました。 このグループはオーベルキルヒェン児童合唱団という名前で多くの国際ツアーに参加し、いくつかのアルバムを録音しました。 彼らは、世界的にも有名なアメリカのバラエティ番組「エド・サリバン・ショー」にも2回出演しました(1964年11月29日と1966年12月11日)。また、ドイツ(当時は西ドイツ)では、この題で、映画がつくられています。
 この曲のドイツ語の歌詞はいくつかの言語に翻訳され、それ以来、合唱曲の定番曲となっています。この中で、繰り返しの部分は、
Faleri, falera, faleri,
Falera ha ha ha ha ha ha
Faleri, falera,
という、「ラララ~」のような特に意味のない、楽しく口ずさむときに何となく出てくる言葉ですが、日本では、この詩を翻訳した保富康午が、原語のドイツ語ではなく、英語の歌詞を「バルデリ-、バルデラ-、バルデロ-」と訳したのではないかという説が有力です。なお、この歌は、昭和39(1964)年4月にNHK「みんなのうた」で放送されて、広まりました。この歌を通して、オブリガートに初めて接した人もいることでしょうし、どうしたらそういう声が出るのだろうと不思議に思った人もいることでしょう。

     ゆかいに歩けば」を集めて

オーベルンキルヘン児童合唱団(レコード) 1954  https://www.youtube.com/watch?v=CdVAoCP8uPY
映画「Der fröhliche Wanderer」  1955  https://www.youtube.com/watch?v=lOyZNXj-r0M&t=1s
オーベルンキルヘン児童合唱団 https://www.youtube.com/watch?v=2yCi-az5KIc
ウド・ユルゲンスとテルツ少年合唱団 1982  https://www.youtube.com/watch?v=N2Lw5L4gb6E
合唱アンサンブル 1985  https://www.youtube.com/watch?v=rZUdIbX52So

      「みんなのうた」で初演した東京放送児童合唱団の代表教の人地になっています。フライブルグ大聖堂少年合唱団との交流会にて なぎさ公園小学校というのは、会場がなぎさ公園小学校で、歌っているのは、フライブルグ大聖堂少年合唱団です。

東京放送児童合唱団  https://www.youtube.com/watch?v=Bnle3WMGwkM
西宮少年合唱団BC組 第52回定期演奏会リハーサル  https://www.youtube.com/watch?v=PHBBUMMPU3A
ゆかいに歩けば コマツHAPPYMELODY  https://www.youtube.com/watch?v=TrIPvDhg7h0
フライブルグ大聖堂少年合唱団との交流会にて なぎさ公園小学校  https://www.youtube.com/watch?v=h0S-B44qOUk
習志野市立大久保東小学校合唱部  
https://www.youtube.com/watch?v=nqyg8yrqIVs

11 ブラームスの子守歌(Wiegenlied)

 1868年7月にボンにおいて、ブラームス(1833~1897)の友人であったベルタ・ファーバー(Bertha Faber)に次男が生まれたことを記念して作曲されました。なお、ファーバーはハンブルクでブラームスが指導していた女声合唱団の一員で、特に親しかったと伝えられています。
 子守唄の一つとして広く知られており、民謡と同等に扱われることもあります。その人気のために出版直後から多数の編曲が出されて、これはブラームスにとっては嬉しくなかったようです。

ペーター・シュライアー(Peter Schreier) https://www.youtube.com/watch?v=RF8IdNyxCCU
マックス・エマニュエル・ツェンチッチ(Max Emanuel Cenčić) https://www.youtube.com/watch?v=OJTNJYMjVMk
テリー・ウェイ(Terry Wey)  https://www.youtube.com/watch?v=9nowTlqWn1k
アロイス・ミュールバッーヒャー(Alois Mühlbacher)   https://www.youtube.com/watch?v=GuxBN5rg9xY
マイケル・モーリー(Michael Morley)  https://www.youtube.com/watch?v=YGNpp-bx-Og
ジョセフ・マクマナーズ(Joseph McManners)  https://www.youtube.com/watch?v=Wl7vzMsxyvg
ロベルティーノ(Robertino)  https://www.youtube.com/watch?v=BWcCzgKVokU
リチャード・ボンソール(Richard Bonsall)   https://www.youtube.com/watch?v=9mOMpkAkj0I
キム・ミンジュン(김민준)   https://www.youtube.com/watch?v=4_i955U1zPg
エリック・ル・ロシニョール(Eric le Rossignol)  https://www.youtube.com/watch?v=ifcEpdzDa3U
ダラ・キャロル(Dara Carroll) https://www.youtube.com/watch?v=HrU5R5jEpTA
コーマック・トンプソン(Cormac Thompson) https://www.youtube.com/watch?v=eme58Mb_V58

12 眠りの精(Sandmännchen)

 『眠りの精』』は、ブラームスがドイツ民謡を基に作曲した子守歌です。原題は直訳すると『砂の精』になります。『眠りの精』はアントン・フォン・ツッカルマグリオ(英語版)の『ドイツ民謡集』(Deutsche Volkslieder)からブラームスが編曲した『15の子どものための民謡集』の第4曲で、子守歌にも分類される曲です。
 砂の精はドイツなどの国々で、夜子供たちの目に砂を撒き、眠くさせる妖精で、民話や民謡によく登場します。ブラームスは『15の子どものための民謡集』を、親しかったロベルト・シューマンが1856年に亡くなってから、その遺児たちのためピアノ伴奏に編曲して贈ったということです。

アロイス・ミュールバッーヒャー(Alois Mühlbacher) https://www.youtube.com/watch?v=6uVKqQY1p2c
ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben) https://www.youtube.com/watch?v=8AlGJIzEPIM
ジ二・レーマン(Geni Lehmann ) https://www.youtube.com/watch?v=W7nlsEVuFHw
アルジュン・チャブラ(Arjun Chhabra 11歳) https://www.youtube.com/watch?v=JYNZnJJXQp4

ドレスデン聖十字架合唱団(Dresden Kreuzchor) https://www.youtube.com/watch?v=RuA3uenIQsc