和歌山児童合唱団  “少年の部”

 プロフィール

 和歌山児童合唱団は昭和33(1958)年にNHK放送児童合唱団として設立され、その後和歌山放送合唱団を経て、現在の和歌山児童合唱団となり、合唱フェスティバル・合唱連盟からの招待などで、国内外で年に20〜30回の演奏をこなしています。人数的には小学1年生から中学生まで約200名の少年少女合唱団ですが、平成11年、新たに『少年の部』を創立し、小学2・3年生を中心に取り組んで、第3回全国少年合唱祭では、中学生団員まで加え約40名ほどが参加しました。また、現代的な感覚でいろいろな曲に挑戦し今後の活躍が期待されていましたが、残念ながらこれはあくまで試験的実施にとどまったようです。コンサート情報を見ると、その後は、『少年少女の部』に収斂されたようで、『少年の部』として単独に活動はしていないようです。

   現代的な表現

  幕が開くと、第3回 全国少年合唱祭広島大会 −ぼくたちの清純な歌声をあなたの心に響かせたい− という横断幕を背景に初出場の和歌山児童合唱団<は、小学校2、3年生が中心だそうですが、5年生から変声後の中学生もファルセットで合流して出場しました。どちらかというと胸声の強い発声で、ときには力強さを超えるところもありましたが、それが現代的な曲にはよくマッチしていました。とりわけ、あとの2曲は、独唱のファルセットを歌った中学生の少年の好唱とあいまって独特の美しさを表現していました。沼丸晴彦先生の指揮もエネルギッシュかつはつらつとしていて、好感が持てました。


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