扁桃腺で悩んだら
頻回に扁桃腺を腫らして熱を出す―。扁桃腺がいつも大きいが大丈夫か―。医療機関で扁桃腺をとったほうがいいといわれた―などで悩んでいる方に、現在の扁桃腺治療についてご紹介します。
扁桃腺をとった方が良い時(扁桃摘出術)
睡眠時無呼吸症候群
夜間睡眠中に10秒以上の呼吸停止が頻回にあるときに「睡眠時無呼吸症候群」といいますが、上気道狭窄によるときが多く、特に子供で扁桃肥大が著明な時にでます。習慣性扁桃炎
頻回に扁桃腺を腫らして、のどの痛み、発熱を繰り返す時です。1年に4回以上、2年以上にわたるときは手術の適応になります。病巣感染症
扁桃腺に慢性炎症があって、扁桃以外の他のところに病気がでることを病巣感染症といいます。具体的には、皮膚科の疾患、掌跡膿胞症、胸肋鎖関節過形成などです。手術するかどうかは、扁桃誘発試験といって、扁桃を刺激して病巣が悪くなるかどうか確かめて決めます。
上記以外は基本的には、手術しないで治療するときが多いのですが、ケースバイケースですので、医師と相談してください。