魚雑学7

・雌雄同体魚について
雌雄同体魚ってのは、まぁ説明しなくてもわかると思いますが、字の如くオスとメスの特徴を一つの体に両方持っている
魚のことです。なんとも不思議ですね。
具体的に言うと雌雄同体には、雌雄同時成熟と雌性先熟と雄性先熟があります。名前だけ見てもわからないと思うの
でそれぞれ説明しましょうかね。
現在雌雄同体現象を現す魚は世界中で350〜400種いると考えられてるけど、未だ未解明のものも多数いるので実
際はもっと多いでしょう。

・雌雄同時成熟
同じ固体の中に精巣(精子を作る臓器)と卵巣(卵子を作る臓器)があり、それが同時に成熟する魚。
雌雄同体魚の中では最も少ないタイプ。
カダヤシ亜目のRivulus marumoratusという魚は、自家受精をします。
つまり自分の体内だけで子供を作ってしまうということ。1人で子作り。
ハタ科のヒメコダイ亜科のSerranus scribaという魚は精巣、卵巣が同時成熟するのですが産卵はペアで行うようです。

・雌性先熟(しせいせんじゅく)
これも字を見れば分ると思うけど、雌として生まれて成長すると雄になるというタイプ。
雌雄同体魚の中で一番多いタイプです。
当然ながらこのタイプの魚は雄の方が大きく高齢なわけ。
身近な魚では、ベラ科・ブダイ科等がそうで、雄と雌で体色が著しく変わるのでそこでも見分けが付きやすい。

・雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)
時の如くです。雄として生まれ、やがて雌になります。
基本的に雌性先熟の逆なわけだけど、雌性先熟よりも種数は少ないようです。でもそれは雄性先熟なのかそうでない
のか判断が難しい為とも言われてます。実際の数はそう違わないのかも知れません。
身近な魚では、ウツボ科・コチ科・タイ科・アカメ科・クマノミ科とかなりメジャー魚が登場。オレはクロダイくらいしか知ら
んかった!恥ずかしい・・・。