花追い人 ・ 旅語り
〜 北海道 〜

 


函館の夜景

日本最北限歌才ブナ林

金森倉庫郡
黒松内で天然記念物に指定されている日本最北限の歌才ブナ林を散策した後、汗流しに計画してた長万部の二股ラジウム温泉が、新装開店して憧れていた石灰華ドーム温泉が無くなったと聞き、進路変更して島牧村の賀老の滝方面へ行く。ドラゴンウオーターと呼ばれる炭酸水の川があるという遊歩道を歩いてみる。茶色っぽい岩を流れるドラゴンウオーターは、連日の雨のせいかそれ程ピリピリこなかった。私が強めのガス入りのミネラルウオーターを好きだから物足りないのかもしれない。そのあと温泉を転々としながら函館に向かった。
函館の東にある恵山公園は火山地帯、もうもうと煙を出している岩山や、荒涼としてカラスが多い大地は下北半島の恐山に似ている。荒野にポツポツ置かれた、白い布を被ったお地蔵様は、遠くから見ると人間と間違える。
そこから車で2〜30分も走れば、明るくモダンなトラピチヌス修道院があり、夜には市内の教会群がライトアップされ、函館山からはワイングラス形の贅沢な夜景が眺められる。
翌朝、私は「燃えよ剣」以来ファンになった土方才蔵氏のお墓に手を合わせた後、函館に名残り惜しさを感じながらも、下北半島大間行きのフェリーに乗った。

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