自己満足の旅行記(録) - Spain


アンダルシアの白い村に憧れ、マドリッドに到着後、そそくさと南下した。主にバスで移動。アンダルシアに行く途中クエンカ、カンポ・デ・クリプタ―ナ、南仏へ移動する前にバルセロナへ寄った以外は、ひたすら白い村、変った村に固執した。
タイ航空のFIX-OPEN(行き帰りの飛行機を予め決めておくが、変更可能なチケット)で関空からタイ、ローマ経由マドリッド着、初めての個人旅行である。ところが!!私の荷物が到着してない!ロストバゲッジである。主だった撮影機材とフィルム、機内で使おうと携帯していた洗面用具、パスポート、財布はリュックに詰めて手荷物にしていたから助かったものの、着替えをはじめせっかく用意したドラムバッグ一杯の荷物はどこかに消えてしまったのである。一番困ったのはガイドブック。幸いスペインの地図、切抜きは機内でルート計画を立てようと持ち込んでいたからいいものの、漠然と「南欧に行く」以外は全く何も・・・具体的な計画も希望も予備知識もなかったから、本当に困った。他のものは現地でも手に入るが日本語のガイドブックだけは入手困難。
結局荷物は一ヵ月後にローマの空港で見つかったが中身のいくらかは紛失していた。しかも鍵は健在のままである。どんな世界にもプロっているもんだ。紛失している間に私はスペインから一旦モロッコへ渡り再びスペインに戻って来た。

<教訓>誰が何と言おうと大事なものは手荷物で持って行くべきだ。

ラッキーな事に到着2日目に長距離バスの中で私はスペイン通の日本人女性と会った。最初彼女を日本人でないと思い込んでいたので、彼女の見ている地図を見せて欲しくて喋りかけた時もツタナイ英語で声をかけた。そしたら「日本語わかりますよ」  彼女が数日後に帰国する予定だったので、スペイン語会話集を譲りうけた。これは助かった。私も英語はほとんど喋れないがスペイン人も英語なんて喋れない。私が関西人でどれだけあつかましくジェスチャーや絵が上手くても、わかるまで付き合ってくれるほど世の中暇な人達ばかりでないし、どうしたって通じない事、勘違いだってある。
彼女からスペイン旅行のノウハウも教わった。店の閉まる時間、いい宿の見つけ方、食事のとり方等など。
カンポ・デ・クリプタ―ナで同宿した夕方、散歩していると子供達が沢山寄って来た。中でも自転車に乗った女ボスみたいな子が大声で叫びながらまとわりついてくる。私は絡まれてるんじゃないかと怖くて仕方なかったが、スペイン語のわかる彼女が言うには、ただ何処から来たの?とか写真撮って!とか好奇心で言ってるらしい。結局教会前のお祭りおしえてもらったり、ほとんど無理やりその子達の写真を撮らされたり(笑)。結構楽しかったが、悪意はかけらも無いにしろ、あの大声にはびびった。私一人だったらそのまんま、びびったまま旅してだろうな。「これは大丈夫」という彼女のひと言があったから、その後も楽しい気持ちで旅出来た。

<教訓>現地の言葉の会話集か辞書はあったほうが絶対いい。それとちゃんとした地図も必須。

ルート設定の為にはなるべく一枚で広範囲までわかるものがいい。現地に着けばその村の地図は手に入るなり見ることは出来るけど、ちゃんと地名ののった正確な広い地図って案外ないものだ。私はスペイン全土と隣のフランスの一部の載った地図を持っていたが、重宝した。 

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