『ビデオカメラ』 (2002.04.09) 高校生の頃、映画が好きで自主映画なるものを撮ってみたかった。 しかしカメラは高価でとても高校生に買えるような代物ではなく 机上の上で友達と、あーでもない、こーでもないと話す事くらいしか出来なかった。 ただ空想の上で遊んでいた高校時代だった。 次に撮ってみたくなったのは社会人になってから。 20才位だったと思う。 この頃は、職場の先輩と話したりしていた。 「先輩のボロ車を港の防波堤から海へ落しましょう。」とか 「体育会系の友達に階段落ちをしてもらおう。」なんて事を話してた。 今思えばとんでもなく非常識な企みをもっていたものである。 実際に車を海に落していたら大騒ぎ確実である。 ワイドショーデビュー間違い無しであろう。 また、エンディングテーマもこの曲とか決めていた。 著作権法なんて頭の隅にも無かった。 しかし、この時も最重要アイテムのカメラが調達できずに立ち消えとなった。 そして「二度あることは三度ある」の例えどおり三度目がやってきた。 32〜33歳位だろうか。 この時の仲間は職場の後輩である。 前回よりさらに具体的になった。 題名が決まり、キャストも一部決まり、オープニング曲、エンディング曲 さらにはシナリオも書き始める所までいった。 そして私は、ボーナスで「デジタルムービー」を購入した。 と、ここまでは順風満帆であったが、カメラを買った時点で行き詰まり立ち消え。 手元には、高価なデジタルムービーが残った。 その後デジタルムービーは、子供が産まれた後輩に貸し出され 一年後、所有者の私の所へ戻り、今では取材カメラとして活躍している。 本来の目的からは反れてしまったが結果オーライだろう。