『棒ジュース』(2003.09.09)

私の部屋には、小型の冷蔵庫がある。
一人暮らしをしていた時に購入した物で、ワンドアタイプの小型の物だ。
全体が小さいから、それに比例して冷凍庫も小さい。
箱入りの300円のアイスクリームなんて、箱ごと入れられない。

しかし、そんな役立たず的な冷凍庫も、私にとっては、夏を乗り切る必須アイテムである。
何故、必須アイテムとまでの評価がなされているかと言うと、
棒ジュースがこの世に存在しているからである。

棒ジュースと言うと、子供がチュウチュウしている姿を想像するかもしれないが、
私にとっても、寝る前の日課(?)になっているほど欠かせない存在である。
スーパーに行くと必ず購入する。
特売の時は、5袋ほど買い物カゴに入れたりする。
40近い男でも、好きな物は、好きなんだから仕方ない。

そして、小さな冷凍庫に1袋分(10本)を入れる。
24時間後には、凍った棒ジュースの出来上がりである。
カチカチなのを中央の部分で折って、両手に持ってかぶりつく。

ここで注意する事は、24時間経過した物と、そうでない物の見分け方である。
間違って完全に凍っていない物を折ってしまうと、部屋がベトベトになってしまう危険が伴う。
私は、そんな惨事を避ける為に、残っている物とは、前後を逆に入れる様に心がけている。
文章で説明すると、先の平たい方が前、丸まってる方が後である。
これぞ、生活の知恵と言えるであろう。
この入れ方さえ守れば、安全かつ半永久的に、かぶりつき続ける事が出来るのである。

また、棒ジュースの種類にもこだわりがある。
私は、ショリショリ感が好きである。
喫茶店のクリームソーダでも、アイスクリームとソーダ水の境目のショリショリ部分が、たまらなく好きである。

このショリショリ感も、棒ジュースの種類によって変わってくる。
あなたも、ショリショリ感を楽しみたければ、『乳酸飲料』の表示の物を買うべきである。
『果汁入り』の表示などに惑わされる事なく、迷わず『乳酸飲料』を手にすれば、
24時間後には、ショリショリ感の虜になっている事だろう。

最後に、安いと言う理由だけで考え無しに購入してしまい、冷凍庫に入らないサイズだったりしない様に、
冷凍庫のサイズは、キチンと把握しておくべきであろう。