デール・カーネギー著「人を動かす」山口博訳
  (1936年初版,1981年改訂版が出るまでに,世界各国で計1500万部販売)
  (創元社1958年初版発行169刷,1982年第2版発行,1996年7月第2版68刷)

PART1 人を動かす3原則
  1 盗人にも5分の理を認める
 人を非難する無益さ。極悪人でさえ自分を正しいと思い込んでいる。
手厳しい非難や詰問は、何の役にも立たない。
 およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。
 相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によ
って行動するということをよく心得ておかなければならない。
 人を非難するかわりに、相手を理解するように努める 
  2 重要感を持たせる
 人を動かす秘訣は、ただ一つしかない。・・すなわち、みずから動
き出したくなる気持ちを起こさせること − これが秘訣だ。
欲しているものを与える。「自己の重要感」「主要人物たらんとす
る欲求」
 心から賛成し、惜しみなく讃詞を与えよう、相手は、それを心の奥
深くにしまいこんで、終生忘れないだろう − 与えた本人が忘れて
も、受けた相手は、いつまでも忘れないで、いつくしむだろう。
  3 人の立場に身を置く
 「常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物ごとを考える」と
いう、たった一つだけのことを学びとっていただければ、成功への第
一歩が、既に踏み出されたことになる。
 「自己表現は人間の重要な欲求の一つである」
 「まず相手の心の中に強い欲求をおこさせること。これをやれる人
は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、一人の支持者を
得ることにも失敗する」

PART2 人に好かれる6原則 
  1 誠実な関心を寄せる
 相手の関心をひこうとするよりも、相手に純粋に関心を寄せる方が、
はるかに多くの知己が得られる。
 「人間はだれでもみな、自分をほめてくれる者を好くものだ」
 紀元前100年ローマの詩人バブリアス・シラス「われわれは、自分
に関心をよせてくれる人々に関心をよせる」
 相手に対して誠実な関心を寄せること
  2 笑顔を忘れない
 「元手がいらない。しかも、利益は莫大。与えても減らず、与えら
れた者は豊かになる。一瞬見せれば、その記憶は永久に続くことがあ
る。どんな金持ちもこれなしでは暮らせない。どんな貧乏人も、これ
によって豊かになる。家庭に幸福を、商売に善意をもたらす。友情の
合い言葉。」
 笑顔で人に接すること
  3 名前を覚える
 人間は他人の名前など一向に気にとめないが、自分の名前となると
大いに関心を持つ・・。自分の名前を覚えていて、それを呼んでくれ
るということは、まことに気持ちのいいもので、つまらぬお世辞より
もよほど効果がある。逆に相手の名を忘れたり、間違えて書いたりす
ると、やっかいなことがおこる。
 人に好かれる一番簡単で分かりきった、しかも一番大切な方法は、
相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせること
 エマーソン「よい習慣は、わずかな犠牲を積み重ねることによって
作られる。」
 選挙人の名前を覚えること、名前を忘れるということは、すなわち、
忘れられるということ、これは政治家の学ぶべき第一課である。
 名前というものは、当人によって最も快い、最も大切な響きを持つ
ものだということを忘れないこと
  4 聞き手に回る
 コロンビア大学総長ニコラス・M・バトラー博士「自分のことだけ
しか考えない人間は教養のない人間である。たとえ、どれほど教育を
受けても、教養が身につかない人間である」。話し上手になるには聞
き上手になることだ。チャールズ・N・リー夫人は、このことを、次
のように言う。「興味を持たせるには、まず、こちらが興味を持たね
ばならない」
 聞き手にまわること
  5 関心のありかを見抜く
 人の心をとらえる近道は、相手が最も深い関心を持っている問題を
話題にすること
 相手が関心を持っていることを見抜いて話題にすること
  6 心からほめる
 人は誰でも他人よりも何らかの点で優れていると思っている。だか
ら、相手の心を確実に手に入れる方法は、相手が相手なりの世界で重
要な人物であることを率直に認め、そのことをうまく相手に悟らせる
ことだ。
 相手に重要感を与える − しかも、誠意を込めてこれを行うこと

PART3 人を説得する12原則
  1 議論を避ける
  2 誤りを指摘しない
  3 誤りを認める
  4 穏やかに話す
  5 「イエス」と答えられる問題を選ぶ
  6 しゃべらせる
  7 思いつかせる
  8 人の身になる
  9 同情を持つ
  10 美しい心情に呼びかける
  11 演出を考える
  12 対抗意識を刺激する

PART4 人を変える9原則
  1 まずほめる
  2 遠回しに注意を与える
  3 自分のあやまちを話す
  4 命令をしない
  5 顔をつぶさない
  6 わずかなことでもほめる
  7 期待をかける
  8 激励する
  9 喜んで協力させる

PART5 奇跡的効果をおさめる手紙
PART6 幸福な家庭をつくる7原則
  1 口やかましく言わない
  2 長所を認める
  3 あら探しをしない
  4 ほめる
  5 ささやかな心づくしを怠らない
  6 礼儀を守る
  7 正しい性の知識を持つ