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バックナンバー2000年2月号
コペンハーゲンから列車で1時間ほどにあるフィヨルド沿いの町、フレデリクスン(Frederikssnd)では、毎年夏、約2週間にわたって町をあげてのヴァイキング野外劇が行われます。第二次世界大戦後の町興しとして始まったイベントだそうです。 私が訪れた94年の演目は「ハグバルドとシグニュー」。デンマークに伝わる古いサガのひとつで、壮絶な復讐と悲恋の物語です。 これはそのリーフレット。なぜかチャリンコに乗るヴァイキング。かわいいでしょ? 私は旅のお天気運がすこぶる悪く、この日も小雨でムチャクチャ寒い! 6月下旬なのに息が白くなるくらい。傘をさしながらの観劇となりました。日本人の客は私ひとりでした。 |
開演は夜の8時からですが、夏の北欧はこの時間まだ明るい。出演者控え所も観客の休憩所もヴァイキング時代風。下は「ヴァルハラ」というスゴイ名前の休憩所。ポストカードなどのグッズも売ってます。 *ヴァルハラ・・・北欧神話の天上の宮殿 |
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開演を告げる「ルア」という古代のラッパが鳴り響きます。…かなり雨が降ってるの分かります?左下の白丸はレンズに付いた雨粒です。臨場感あふれるでしょ?(笑) 後ろがメインステージです。 |
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ここで派手なチャンバラ劇が繰り広げられたのですが、上演中はカメラを遠慮してたので残念ながら写真がありません。デンマーク語なので台詞はサッパリでしたが、ストーリーはだいたい知ってたのでオッケー。「生ヴァイキング」はエキサイティング! |
これは幕間のひとコマ。小学生に剣を持たせてあげるヴァイキング。彼らは皆アマチュア、町の住民です。コスチュームばっちりキメてなりきってます。毎年、この日のためにヒゲを蓄えてる人もいるとか。 |
「写真とってもいいですか?」と、カメラを向けたら、「ちょっと待って」と子供に貸してた剣を取り返してポーズをとってくれたナイスなおじさま おまけ。さてこの後、天候はさらに悪化し、白夜も暮れた凍えそうな暗闇の大嵐のなか、帰り道に迷うという危機的事態に陥った私なのでありました。 (訪れた日;1994年6月21日) |
フレデリクスン野外劇の公式ホームページはこちら