2 of 5 Interleaved(ITF)

 インターリブド2of5は、1972年インターメック社によって開発されたバーコードです。 1981年米国UPCCで配送梱包の標準シンボルになっています。

1.バーとスペースの基礎知識

 インターリブド2of5バーコードは、幅が狭いバーとスペース、そして、幅が広いバーとスペースで構成されています。 幅が狭いバーとスペースを、それぞれナローバー(細バー)/ナロースペース(細スペース)と呼び、 幅が広いバーとスペースを、それぞれワイドバー(太バー)/ワイドスペース(太スペース)と呼びます。 ナローバーとナロースペースは、バイナリーコードの0(zero)を表し、ワイドバーとワイドスペースは、バイナリーコードの1(one)を表します。
 バーとスペースを交互に5つ配列したものがバーコードの1つの構成となります。 これは2文字分を表現し、最初の1文字は、5つのバーで構成されており、次の1文字は、5つのスペースで構成されています。

  2種類のスペース  2種類のバー

 ナロー(細)とワイド(太)の比率が2倍~3倍であれば規格内です。
標準的には、

  低密度 : ナロー幅=0.40mm 比率2.5倍
  中密度 : ナロー幅=0.26mm 比率2.5倍
  高密度 : ナロー幅=0.19mm 比率2.25倍

のようですが、当ホームページでは、比率2倍の幅で作成しています。特に問題なく読み込めています。。
SVG形式で作成されるバーコードは、基本寸法の中密度と高密度が選択できるようになっています。(2015年8月29日追記)

 要するに、1データは2文字で構成されており、1文字は5ビットで表現されている。最初の1文字の0と1をナロー(細)バーとワイド(太)バーに置き換えて、 次の1文字の0と1をナロー(細)スペースとワイド(太)スペースに置き換えて、バーとスペースを交互に配置すればよいのです。 キャラクターセットは、数字(0-9)のみです。 例として、数字「78」のバーとスペースの組合せは以下のようになります。 数字の「7」のバイナリーコードは「00011」と定義されており、数字の「8」のバイナリーコードは「10010」と定義されています。

数字の「7」→→数字の「78」
数字の「8」→

2.2 of 5 Interleavedの構成

   
   0123456789

 バーとスペースの基本構成は以下の通りです。

Left
Light
Margin
Start
Code
Data
Field
Stop
Code
Right
Light
Margin

Left Light Marginナロースペース幅の10倍以上のスペースが必要です。
Start Codeスタートコード、「00」と表現する。(細バー+細スペース+細バー+細スペース)
Data Fieldデータフィールドは可変長です。数字2桁の組合せとなりますので、必ず偶数になります。文字コードは下記参照。
Stop Codeストップコード、「10」と表現する。(太バー+細スペース+細バー)
Right Light Marginナロースペース幅の10倍以上のスペースが必要です。

文字コード表

文字5-bit Code









00110
10001
01001
11000
00101
10100
01100
00011
10010
01010

 左右のマージンを除いた左端から右端までのサイズは、ナロー幅が0.26mmでワイド比率が2.5倍で10文字の場合、 23.0mmとなります。バーコードのシンボル長が最も小さいバーコードです。