時代小説、特に、捕物帳のシリーズでは、架空のヒーローたちを助けたり、また後ろ楯になったりする人物に、歴史上に実在した人物を持ってきたりします。
思い付くままに、よく利用された(謎)人物を挙げてみると、「知恵伊豆」こと松平信綱、田沼意次、遠山景元(金四郎)、阿部正弘などなど、歴史上の有名人に出会うことも多いです。
ところで、最近の捕物帳のシリーズでは、根岸肥前守鎮衛が登場するものが目に付きます。『はやぶさ新八御用帳』(平岩弓枝)や『震える岩 霊験お初捕物控』(宮部みゆき)などがそうです。
もっとも、たまたま私が目にするものに多いだけかも知れませんが(笑)
簡単に説明しますと、根岸肥前守鎮衛は、寛政10(1798)年から文化12(1815)年まで南町奉行をやってます。
奉行という立場と、それから根岸肥前守は、『耳袋』という書を著しているそうで、それも題材として使われやすい要因なのかも知れません。