永野護氏デザインMS大全
   
永野氏がZガンダム&ZZガンダムでデザインしたモビルスーツの一覧をまとめてみました。
ナガノマ・モール設計技師のがデザインしたこれらの機体を見てみたい方は、掲載されている雑誌を探してみては如何でしょうか?
 
※独断と偏見により、ある程度系統分けしています。
  
機動戦士Zガンダム 1985−1986放送
 
 
永野版新ガンダム(初期デザイン) →●
 
Zガンダムの製作初期に、永野氏によって描かれた新ガンダム案。この頃はMKII→Zガンダムという構図はまだ存在せず、純粋に新番組用の主役機というコンセプトで、様々な新ガンダムが描かれた。
その中には後に、百式と呼ばれる機体も含まれている。この機体を始祖とする機体群もココに含めました。
 
・ZETA(百式のラフ)
   (永野版新ガンダム初期デザインその1)
   ・百式バッシュ
       (小説オリジナル版)
      ・タイプ100
  
・ZETAGUNDAM
   (永野版新ガンダム初期デザインその2)
  
・永野版新ガンダム
   (永野版新ガンダム初期デザインその3)
 
 
ガンダムMK−II初期稿 →●
 
永野氏によるマーク2の初期稿。
マーク2は大河原氏・永野護氏・藤田一己氏などが協議し競作という形がとられ、永野氏にいる初期稿が数点存在する。
   
 
エプシィガンダム →●
 
初出は、講談社発行の小説版Zガンダム(著:富野由悠季氏)の1巻の表紙に掲載されたイラスト。
その後小田雅弘氏らと共に完成させた永野氏によるオリジナルガンダム。
グライバインダー、核融合パルスシステム「ブラッサム」などの特徴をもつ。
 
・エプシィガンダム
   (小説Ver)
   ・小説用G2.MK2
  
      ・エプシィガンダム
           (小田雅弘氏製作Ver)
  
 
ガルバルディβ →●
 
永野氏デザインによる連邦軍用MSで、劇中では主にライラ・ミラ・ライラが騎乗。
一年戦争時ジオンで開発されたガルバルディの後続機という設定で、ゲルググ・ギャンの設計思想を継いでいる。
 
・ガルバルディβ
 
   ・ガルバルディβ原型デザイン
 
   ・ガルバルディ
       (2005ポスターVer.)
 
 
リック・ディアス →●
 
永野氏デザインによるエゥーゴ用MS。
TV版初期のエゥーゴのエース用重MSで、主にクワトロやエマ、アポリー、ロベルトなどが騎乗していた。
TVに登場した機体以外に、初期稿やシャア専用機などバリエーションが多い。
 
・リックディアス
  
   ・リック・ディアス初期稿
 
   ・リック・ディアス
       (小説オリジナルVer. )
   ・シュツルム・ディアス
       (シャア専用突撃型リックディアス )
   ・リック・ディアス
       (1994Newtype Ver.)
   ・リック・ディアス
       (2005ポスターVer.)
   ・リック・ディアス
       (2014.贈答色紙用イラストVer.)
 
 
永野版Zガンダム →●
 
永野氏によるオリジナルバージョンのZガンダム。
小説に掲載された数種のZガンダムと、百壱式という別名を持つZガンダムの2系統が存在する。
 
・Zガンダム
   (小説オリジナルVer.その1)
・Zeta.WAVE.RIDERS
   (小説オリジナルVer.その2)
・サイコガンダム?
  
・Zガンダム
   (小説オリジナルVer.その3)
・百壱式
   (永野版Zガンダム)
 
 
ハンブラビ →●
 
永野氏デザインによるティターンズ専用可変モビルスーツ。TVでも、おもにヤザン隊の乗機として登場した。
エイのような形状の青いカラーリングの機体で、足を背中のほうに折り曲げることでMA状態に変形する。
顔には半月状の二対のモノアイが上下にあり、異彩を放っている。
この機体にはバリエーションが非常に多い。
 
・ハンブラビ
  
   ・クラックス
       (ハンブラビ初期稿)
   ・ハンブラビ original version
       (ラポートDX ZG大辞典オリジナルVer.)
   ・ハンブラビ
       (小説オリジナルVer.)
   ・ハンブラビ
       (1994Newtype Ver.)
 
 
キュベレイ →●
 
ネオジオン軍ハマーン・カーン専用モビルスーツ。
白い美しい機体でニュータイプ専用兵器ファンネルを装備していた。
 
・キュベレイ
  
   ・マラサイ
       (キュベレイ初期稿その1)
      ・Zガンダム2クゥール〜18m級モビルスーツ
           (キュベレイ初期稿その2)
   ・キュベレイ original version
       (ラポートDX ZG大辞典オリジナルVer.)
   ・キュベレイ
       (小説オリジナルVer.)
   ・キュベレイ
       (2005ポスターVer.) 
  
・ハンマ・ハンマ
       (1994&2005 Newtype Ver.) 
 
 
アーガマ →●
 
エゥーゴの強襲用宇宙巡洋艦。ホワイトベースを参考にして製造され、木馬のようなブリッジと左右の居住ブロックが特徴。
作品ではカミーユ・クワトロ・ブライトらの乗る戦艦としてグリプス戦役を戦い抜いた。 
 
・アーガマ
  
   ・アーガマ
       (小説オリジナルVer.)
  
永野版グワダン →●
 
TV本編では、アクシズ側の旗艦としてハマーンが乗り込んでいた超大型戦艦。
パプテマス・シロッコによりハマーンとの対談後、内部より爆破され撃沈している。
デザインは藤田一己氏だがが、講談社の小説に掲載された永野氏版が存在する。
 
・グワダン
   (小説オリジナルVer.)
 
 
グワンバン →●
 
Zの後半にデザインされたアクシズ側の戦艦。スワン型の美しいフォルム。ハマーンの乗るグワダンの後継艦としてデザインされた。
ZZでも登場する予定であったが残念ながら登場せず。が、なぜか0083にアクシズ艦隊の旗艦として登場した。
    
エンドラ →●
 
ZZにおいて、マシュマー・セロやキャラ・スーン、グレミー・トトなどが乗っていた戦艦。同型艦にミンドラ・サンドラなどが存在する。
デザイン自体は、元々ZGの46話のゲストデザインとして描かれた。
   
 
永野版ガルダ →●
 講談社から発行された富野由悠季氏の小説機動戦士Zガンダム第二部-アムロ・レイのカバー(裏側)とカバーを外した表紙に掲載された永野版ガルダ。 
・ガルダ
   (小説オリジナルVer.)
 
 
その他 →●
 
コクピットやパイロットスーツなど 
・G-2モビルスーツコクピッド1
  
・G-2リニアシート
  
・戦闘用CRTディスプレーボード
  
・ハロ
   (小説オリジナルVer.)
・パイロット用メット
   (小説オリジナルVer.)
 

 
 
機動戦士ガンダムZZ 1985−1986放送
   

 
永野版ZZガンダム →●
 
永野氏がデザインしたZZ案。永野氏が降板したことにより世に出ることはなかった。 
・αガンダム
  
・ZZガンダム
   (ホワイトガンダム初稿)
   ・ZZガンダム
       (ホワイトガンダム2稿)
      ・2稿バリエーションNo.1 MS形態
      ・2稿バリエーションNo.2 MS形態
      ・2稿バリエーションNo.3 飛行形態
      ・2稿バリエーションNo.4 飛行形態
   ・ZZガンダム
        (ホワイトガンダム3-1稿 F-1Σ/シグマベース・ダブルゼータ)
   ・ZZガンダム
        (ホワイトガンダム3-2稿)
   ・ZZガンダム
        (ホワイトガンダム4稿・ワイツ)
・ZZガンダム
   (サインイラストVer.)
 
 
永野版ZZ没メカ →●
 
ZZのメインデザイナーとして主役機だけでなく、ネオ・ジオン側の敵メカなど多数デザインしている。
残念ながらこれらのMSも世に出る事はなく没メカとなってしまった。
 
・百一式
  
・100式ノイ(NEU)
  
・サズ (ZZGundam. Ms-1/永野版ガルスJ)
 
・ZZGundam. Ms-2  ((陸戦用MS)
 
・永野版ハンマ・ハンマ
  
   ・ハチカ
   
・ソル(B-CLUB3号ver) / ソル(Newtype2011年4月号ver)
  
・M9
  
・永野版ガザD
  
・ゲモン・ゲビ
  
・B.ベルダ (ハンブラビ2)
  
・ド・ラー
  
・永野版ZZ没メカその2  (ハマーン・カーン専用MS)

 
 
その他 →●
 
コクピットやパイロットスーツなど   

 
 

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 1988公開
    
 
Zガンダム改 →●
 
永野氏がデザインしたと思われる機体。リ・ガズィの初期稿にあたるとか? 
・Zガンダム改
   (永野版リ・ガズィ/ゼータ・リ・ガズィ)
 
 
HISガンダム88 →●
 
永野護氏が劇場版「逆襲のシャア」のメインメカニカルデザイナーとしてデザインした、アムロ・レイが騎乗する主役機である。完全未公開・・・。   
 
ナイチンゲール →●
 
永野氏が劇場版「逆襲のシャア」のためにデザインされたシャア専用機。
残念ながらHi-Sと同様に採用されず、永らく未公開であったが2011年に公表された。
・ナイチンゲール
  
   ・ナイチンゲール・ジオン
  
      ・ナハトガル
 
 
永野版ギラ・ドーガ →●
 
残念ながら一切公開されていない。   
 
サイコ・ドーラ(永野版ヤクト・ドーガ) →●
 
2011年に公開された幻の機体。   
 
 
 
作品不明
    
 
未判明機体 →●
 
Newtype2012年4月号で永野氏が明らかにした機体群。
名称のみが明らかになっているだけであり、どのような作品に登場する予定であったかも不明である。
・カーザ
   
・S・ベルダ

 
 

その他 (含:未確認情報)
 

・永野版ガルバルディα?
 
βでなく、α。このMSの永野氏版が存在するという噂が長いことささやかれていた。
ソースはHobbyJAPAN1994年5月号に掲載された波佐本英生氏によるガルバルディαの作例のコメント。
・「このαタイプの設定資料は正式にあるのですが、それはMSXで大河原先生が書かれたタイプのαです。今回の作例のモチーフになったのは一度だけ公開された永野護版。その設定資料を探すことが出来なかったためそれを元に作ったと思う1/100スケールを立体資料として使用しました」
上記の「以前作成したというもの」は、Mark11985年12月号に掲載されている。 
 
私論ではあるが、この永野護版ガルバαというのはやはり波佐本氏の勘違いであるのではないだろうか?。
そのような話は聞いたことがないし、永野氏がαを描く理由も必然性も思い浮かばない。
ちなみにコミックボンボン1985年5月号に掲載されたガルバルディαに酷似しているのだが・・。


 
・永野版ガンダムマーク2用バルカンポッド?
 
スーパーロボットジェネレーションP143の初期デザイン集コーナーに掲載された正式版ガンダムマーク2用とは若干異なるデザインのパルカンポッド。 
 
はっきりと永野氏デザインとは明記されていないが、永野護氏によるロボットの横に掲載されており、書き込みの筆跡が永野護氏による書体に非常に似ている。
頭部後ろには「GII.あたまのうしろ」と書かれており、コクピッドの設定画に書かれていた名称とも一致する。
 
 

・ZZ第一話に登場したMSトレーラー及びエレ・バイク?
 
ZZ一話においてジュドーらが使用していた通学用バイクや、MS回収用のトレーラー。
残念ながら証拠はないのであるが永野氏によるものではないかと思われる(線のタッチなどといった主観的な理由によるところが大きいのだが)。
トレーラーの設定画には永野氏による
プチMSも一緒に描かれていたり、トレーラーのフロント部におなじみの505のマークが描かれているので、永野氏によるものと考えられる。
メディアワークス発行のデータコレクション6機動戦士ガンダムZZにまとめて掲載されているので(P91)是非確認してみて頂きたい。
→スタッフ用資料により、永野氏による設定画であったことが判明した。 2023.6.17追記

  
 
・HISガンダム?
 
HISに関しては色々な噂・ガセなどが流布されている。
トゲトゲがあるユニコーンのようなガンダムだったとか、逆シャアに参加した庵野氏が、永野氏のラフ画を見ながら描いたペガサスのようなガンダムなどである。
そういえばフィンファンネルの元になったアイデアも永野氏によるものであるというのもあったなぁ・・・。
→模型情報1988年3月号P3に掲載された、出渕氏による初期稿が原因であった可能性が高い 2022.2.4追記
 若干リガズィの似た頭部形状の出渕氏版νガンダムの設定画に以下の
説明書きが書かれていた。
 「これが幻のH・S・ガンダム」
 「ファンネルのラック形状によりペガサス・ガンダムと呼ばれていた」

 
私も永野氏によるHISではないかという設定画を運良く拝見できたのだが、体の80%を被う巨大な盾と、320mm対戦車砲に似たライフルを持つ機体であった。
背中には巨大なランドセルを背負っていたり、顔が黒騎士の様だったりとあまりガンダムに見えないような印象を受けた。
印象的だったのが腰回りが出渕氏による機体とまったく同じであったことである。

どの機体が本当に永野氏によるものであったのかもはや確かめるすべはないであろう。いつか公開される日を夢にみて。
 
 
以上、私が知る限り、総ての永野氏ガンダムネタをまとめてみた。
 
もちろん未だ不明な点も多々ある。たとえば
 
・永野版mk2の2回目のラフとはどのようなデザインであったのか?
・エプシィ(小説版)はMK-2ではなく、シャアが乗る機体であるのになぜか3号機<複数存在したのか?
・コミックボンボン1985年3月号に掲載されたオリジナルデザインのリックディアスは何故小説に使用されなかったのか?
・シュツルム・ディアスという名称は永野氏によるものであるのか?
・タイプ100etcのプルトンドライブはどのようなものなのか?
・小説版3巻の表紙に描かれた紫色のガンダムはサイコガンダムなのか?
・百壱式と百一式は同一機体なのか?
・赤いキュベレイは何故マラサイという名称なのか?
・マラサイは何故エマが乗るエゥーゴ側の戦艦と一緒に描かれているのか?
・キュベレイの腕の設定画はどのシートに描かれていたのか?
・エンドアなのかエンドラなのか? →エンドラでした 2022.2追記
・エンドアの2種類の艦橋の内、ツノ付きの船は誰が乗る予定だったのか?
・なぜグワンバンはZZに登場しなかったのか?
・百NEU(ノイ)とは一体どのような機体であるのか? →2011年、設定画が公開された  2012.1.16追記
・ソルとは一体どの機体であるのか? →2011年、ソルの設定画が公開された  2012.1.16追記
・なぜ永野氏は富野監督がZGを作り直すのなら、ナイチンゲールを描くと言ったのか?シャアが乗る機体は百式ではないのか?
・ゲゼではなくゲビなのは何故?<ゲモン用機体
・ハマーンカーン専用機(ZZ没MS)は一体?キュベレイに代わる機体はハンマ・ハンマではなかったのか?
・陸陸型MSは永野氏によるデザインなのか? →永野氏によるデザインであることが判明した 2013.7.13追記
・ReGZをデザインするに当たって参考にされた、永野護氏によるエルガイムMK2風のデザインをしたMSとは一体? →頭部だけではあるが一部情報が公開された 2012.1.16追記
・何故HI-Sは88という年号が一緒に書かれているのか? →詳細が判明した 2012.1.16追記
・ナイチンゲールとナイチンゲール・ジオンは同一の機体なのか? →2011年ナイチンゲールが公開され、デザイン的には同一ではないことが判明 2012.1.16追記
などなど・・・。とかくこの世は謎だらけである。嗚呼。
 

世間では(特にネット上では)永野氏によるMSについては色々誤解や勘違いなどが多々見受けられる。
で、あるので出来得る限りソース・根拠となるコメントや掲載雑誌等を併記する事で、勘違いなどの要素を排除してまとめる様心がけた。
  
皆様にとって有益なコンテンツになっている事を望みつつ、このコンテンツをまとめるに当たってご協力いただきましたK-5様・グース様・ばっしぃ様に心より感謝申し上げます。
TamamoCFreak 2002.11.4