霊界について

 霊界とは、幽界の上部に展開する世界であり、ここでの代表体は霊体であります。したがって、この世界への訪れは全て霊体によってなされるわけであります。何となれば、幽体をもってしては昇ることのできない世界であるからに他なりません。

 第三界層の幽界層の上部に。第四界層、第五界層と続くのが霊界であります。第四界層は現世に似た比較的ポピュラーな世界であり、第五界層は極楽界に比定できるともいえましょう。なぜならば、その上の第六、第七界層は神界と称すべき世界となってしまうゆえであります。霊界は一般的にみれば、現世の延長線的な、比較的違和感の少ない世界ともいえましょう。

 思うに、霊界もこの世と同じく修行の場と言えるのでしょう。ところで、霊界の家族ですが、現世の家族とは全く関係はありません。なにせ界層社会であるだけに、まず同界層に住める霊格でなければなりません。次には相寄る魂とでもいいましょうか、似たような霊質や思いがなければなりません。それらを満たした霊人たちが、お互いの向上と霊生活の充実を目指して、共同生活チームを構成しているのが霊界の家族であります。
 しかしながら、より根源的には所属霊系や、個々の霊的因縁に左右されるわけであります。したがって、現世の家族がまた同じ家族になることはほとんどなく、同じ集落に住むことすら、極めて稀なことといえるのです。

神様の話