漫画・その後の発見
・つげ義春の漫画のなかの少女の顔が永島慎二の描く少女に似ているなと遠い昔、思っ
たことがあったのですが、その後、つげ義春自身が永島を真似たりしていたとインタビュー
で言っていた記事を読み、納得です。

・石森章太郎の超能力ものの原点は、昭和42年発行の「怪人同盟」や、同じく、42年、少
年マガジンに掲載された、平井和正原作の「幻魔大戦」なんかにあるのかと思っていまし
たが、「ミュータント・サブ」シリーズは、昭和36年「中学生画報」に発表された「ミュー
タントX」を皮切りに、「少年サンデー」「少年マガジン」「ぼくら」「冒険王」「少女」
などにシリーズ形式で掲載された石森章太郎の代表的なSFまんがである。と、ありました。
・石森章太郎「グリングラス」は、週刊少年サンデー昭和58年21号より昭和59年10号掲載の
作品です。
ロボットでありながら、人間と同じ心をもつ少年、悠。と、友達の学園SFものですが、石森章
太郎のあぶらの乗った作画とストーリー展開は、充分に納得です。
石森章太郎のテーマは、人類滅亡への道を救うのは、人間の心の力を目覚めさせることに
あるということで、それら超能力に少年であった自分も憧れていたのですね。

・私が漫画を読むようになったのは、中学生の時から、30歳くらいまででした。夢中だった
のは、中学、高校の時まででしたが・・。それが、何十年もたった今、再び、時に、漫画に
出会って感じることは、中学、高校の頃の漫画に夢中になれた自分に再び出会えるという
不思議な体験かも知れません。歳はとっても、良き漫画を読むということは、いつまでも、
少年のこころというか、少年に帰ることが出来るということでしょうか。
詩と漫画