漫画のなかの不思議
「ふしぎな少年 」手塚治虫全集より
サブタンこと大西三郎主人公が、四次元へいったことにより、時間よ止まれの超能力を
得ることになり、この三次元の世界で活躍することになったのですが・・・。

「ミュータント・サブ」石森章太郎選集より
自動車事故によってエスパーを得た少年、サブが主人公の物語で、幽霊編では、四次元
のことが出て来たり、闇の叫び編では、サブの超感覚的知覚や念力についての説明があ
り、サブのふきだしで、「ぼくらの仲間をひとりでもふやし」「新しい未来をつくるために!」
なんて書く、石森章太郎自身がエスパーだったのかなって?

「変奇郎」藤子不二雄
不思議な仮面をかぶり、喪黒福造みたいに、ドーンと指をさし、不思議な力で相手をやっ
つけてしまう変奇郎。いったい、この不思議な力はどこからくるのか?

「サスケ」白土三平
忍者サスケが、いろいろと修行をするのですが、忍術の基礎訓練の練活で、必要な体力と体術
を身につけるのですが、催眠術を駆使する忍術の修行では、みだれたおのれの心を落ち着ける
ことができる内観の法を学ぶとあり、忍者もある意味で超能力者なのでしょう。

「スパイダーマン」池上遼一
くもに噛まれたことによって、スパイダーマンとしての超能力をえた少年の話ですが、「人間
はだれでも自分で意識することのできない心の奥底に憎しみや怨念で、ドロドロに煮えたぎっ
た泥沼をもっている。きみの意志にかかわらず、潜在意識は虎と化して、うらんでいる相手を
殺してしまうんだ!」という、ふきだしがありますが、潜在意識には、恐ろしい力があるという
ことなのでしょう。

「怪奇死人帳」水木しげる
死神が、ひとりの武士を、あの世、死後の世界へ誘う物語であるが・・・。
「人は生まれながらに、幸福な者も、不幸な者もおる。自然・神は、そのうめあわせに、死後
の世界を、そっと用意しておいてくれたのだよ」
のふきだしと、水木の作画とストーリーの展開には、考えさせられます。

詩と漫画