作成:2015/4
関東大震災の跡と痕を訪ねて
番号 : 横須賀 YS-10
写真1 浄林寺の入り口付近
写真2 境内と本堂
写真3 大震災殃死者の霊(墓)
写真4
塔(墓石)の背面 男5名女1名の戒名が刻まれている
写真5
馬堀海岸の状況 遠景に富士山を望む
碑文に「海岸に漂着した死体」とある海岸とは、当時の馬堀海岸と思われる
写真6 浄林寺の案内板(大津行政センター市民協働事業・大津探訪クラブ)
塔(墓石)の背面には海岸に漂着した死体をここに埋葬して塔を建立したと記されています。身元不明者に戒名が付けられ、それが塔に刻まれている珍しい例です。
馬堀海岸は昭和40年頃から埋め立てが進み、現在は埋立地が「馬堀海岸」という町名になり、死体が漂着したと考えられる関東大震災当時の海岸線は道路や住宅地に変わっています。
埋立地の海側には国道16号線とこれに沿って「うみかぜの路」と呼ばれる散歩道が通過しています(写真5参照)。横須賀市ホームページによると、これらは堤防と共に高潮対策として計画された施設で、高潮対策としては国内初の面的防護による護岸ということです。