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ラクシー著 イタチョー監修 |
P21 04年06月作成 最新更新費06年9月 |
| タイ料理用語解説 | ||
| タイ料理に登場する用語を思いつくまま並べました。 解説というよりタイ語の説明と言う方が適切かもしれません。 1項で2語以上あるのは聞え方の種類です。 タイ語のカタカナ表記は難しく、タイ語の綴りと乖離するものもあります。 タイ料理の名前の殆どは、この表にあるような食材や調理方法、見た目の単語の組み合わせです。 〔例〕 カウパット=カウ+パット=ご飯+炒める=チャーハン |
| 用語(聞こえ方) | 役立つ場合もある解説 |
| 調理方法 | |
| パット パッ | 炒める。 ”ト”は無声音なので本文では”パッ”だけで表記していル場合があります。 |
| ゲーン | スープの中でタイのもの。 西洋風のものはスップと呼ぶ。 |
| トム | ゆでる、煮る。 トンと聞えるかもしれない |
| ヤーン | 焼く。 ガイ・ヤーン=焼き鶏。 |
| トート トー | 油で揚げる。 後の”ト”は無声音。 トート・マン・プラー=タイさつま揚げ |
| スキー スキヤキ | 鍋。 日本語通称タイスキ。 |
| ナーム・トック | 水が落ちると言う意味だが、生で血が落ちる様子を表す。 肉や魚介類の生、または半生。 スープの場合は動物の血を入れる。 |
| オップ オプ | 蒸し焼きにする。 |
| 素材 | |
| カーウ カウ | ご飯。 熟語ではカウと短く発音。 日本語表記でカオとされている出版物も多い。 |
| パック パッ | 野菜。 ”ク”が有声音になることを恐れて本文では”パッ”だけで表記しています。 |
| プラー パー | 魚。 プラーの後につけた語が魚の種類です。 プラー・ドウックはナマズ、プラー・チョンは雷魚。 |
| ガイ | 鶏。 カウ・マン・ガイ=鶏肉油の炒め飯 |
| ペッ ペット | 家鴨(アヒル) 鶏よりもやや哺乳類に似た肉。 |
| カイ | 卵。 カイチヤウ=卵焼。 カイケム=塩漬け卵。 |
| ムウ | 豚。 ムウ・サップ=豚のひき肉。 |
| ヌア | 牛。 肉全般を指す場合もある。 代表的料理=ヤム・ヌア。 |
| プー | 蟹(カニ)。 代表料理にプー・パッ・ポンカリーがある。 |
| クン | エビ。 タイの食用エビは約40種。 代表料理にトム・ヤム・クンがある。 |
| ホイ | 貝。 ホイ・ライ=アサリ(の種類の貝) ホイ・ナンロム=カキ |
| ルーク・チン | 肉団子。 鳥、豚、牛、肉だけでなく、魚、エビなどもある。 ルークチン・エン=牛の腱の肉団子。 |
| タウフー タフー | 豆腐。 タイでは一般的。 |
| サイクローク サイコク |
ソーセージ |
| ヘット ヘッ | キノコ。 ”ト”は無声音。 本文中では”ヘッ”と記載している。 タイ料理ではキノコの種類も料理も多い。 |
| バイ | 葉っぱ。 バイ・マックルー。 バイ・カパウ。(バイクラパウ) |
| マン | 芋。 マン・ファラン=馬鈴薯 マン・パテート=薩摩芋 |
| 麺 | |
| ウンセン | ビーフン。 タイ料理には豆から作ったものがよい。 代表料理にヤム・ウンセンがある。 |
| セン・ヤイ | 米の麺。 幅1cm程のきしめん状。 ヤイは大きいという意味。 乾燥した麺を水につけて戻して使う。 |
| セン・ミー | 米の麺。 タコ糸位の太さで特別な食感がある。 乾燥麺を水で戻して使う。 |
| セン・レック | 米の麺。 麺の断面がラーメンくらいの太さだが、やや薄い。 |
| バーミー バミー | 麦の麺。 普通黄色、緑色。 |
| クェッティヤオ | 米の麺の総称。 セン・レック、セン・ヤイ、セン・ミーがある。 |
| クワィチャップ クイチャップ |
平たい小麦粉の練り物。 ワンタンの皮と思ってくれ。 麺料理同様に使う。 |
| ハーブ類1 | レベル2もご参照ください |
| プリック ピック | 唐辛子。 プリック・パウ=焼いた唐辛子、 プリック・ソット=生の唐辛子、プリックカーウ=白唐辛子 |
| プリック・タイ ピックタイ |
胡椒。 タイ料理では青い実をそのまま使うこともある。 |
| マナーウ マナウ | ライム |
| パクチー | コリアンダー(英名) 香菜。 |
| カティヤム クラティヤム |
大蒜(ニンニク) |
| キン キング | 生姜(ショウガ) |
| スープの種類 | |
| ナーム・サイ | 澄まし汁。 動物の骨を出汁にしたスープ。 クエッティヤオ・ナーム・サイ |
| イェンタフォ エンタフー |
紅色のスープ。 唐辛子と酢。 色はトマトによる。 |
| ナーム・トック | 動物の血を入れたスープ。 調理のナームトックは生、または半生。 |
| ナーム・コン | 黒醤油(大豆の醤油)のスープ。 |
| トムヤム | 酢と唐辛子にハーブ類を入れたスープ。 有名なトクヤムクンのスープ。 |
| 調味料類1 | レベル2もご参照ください |
| ナーム・ターン ナムタン |
砂糖を含む糖類。 語源はターンと言うヤシの蜜。 穂から垂れる蜜を煮詰める。(本文、ラクシーワールド>タイの果物参照) サトウキビの樹液はナーム・オイと呼ぶ。 結晶化した砂糖はナーム・ターン・サーイと言う。 |
| クルア クーア | 塩 |
| ナーム・プラー | 魚醤=魚を醗酵+塩。 大豆醤油に近いが独特の醗酵香がある。 ナーム=液体、プラー=魚 |
| ナーム・プリック | 唐辛子のナームプラー(魚醤油)つけ。 |
| ナーム・ソム | 柑橘果実汁 ソムは柑橘果実。 |
| ナームマン ナンマン |
油。 ナーンマンとか聞こえる。 本文ではそう表記しているかも知れない。 マンだけでも油を指す。 |
| 状態・味 | |
| チュート チュー | 味が薄い。 ”ト”は有声音にならないように。 本文ではチューと記してある。 |
| ヘング ヘン | 乾いたという意味。 料理ではスープの無いものを指す。 本文中の記載は”ヘン” |
| ピヤウ ピヨ | 酸っぱい。 ピョウと聞こえるかも知れない。 本文中でもそう記しているかも知れない。 |
| ケム | 塩辛い。 カイケム=塩漬け卵 |
| ワーン | 甘い。 タイ人は砂糖の入った料理が好きなばかりでなく、更に砂糖をかける人も多い。 |
| ヤム ヤン | 酸っぱい、甘い、辛い味。 基本的にはライムと唐辛子、砂糖。 |
| ペット ペッ | 辛い。 ”ト”は無声音。 本文では”ペッ”と記載している。 |
| ナーム ナム | 液体を表します。 料理ではスープにつけた状態のものを指します。 水、ジュースを指す場合もある。 |
| イェン エン | 冷たい。 エンと聞こえるかも知れない。 |
| タレー | 海。 アーハン・タレー=海鮮料理。 |
| 色 | |
| カーウ カウ | 白 米のカーウとは音程が違う。 ♪低→♪高の発音 |
| キョウ | 緑。 |
| サイ | 透明。 |
| ダム | 黒。 |
| デーング | 赤。 |
| 用語(聞こえ方) | 役に立たないかもしれない解説 |
| 調調味料類2 | |
| プリック・チーファー | 普通の唐辛子。 ナームヤー系に使う。 |
| プリック・キーヌウ ピッキーヌー | 強烈な辛み。 トムヤム味に入れる。 キーヌウは鼠の糞。 形状から。 |
| プリック・パウ | 焼いた唐辛子の粉。 |
| マカーム | タマリンド 料理ではタマリンドの実のサヤの部分がペースト状になったものを使う |
| シーユー | 大豆醤油。 シーユー・カーウ、シーユー・ダムがある。 |
| カティヤム・プリックタイ | カテイヤムは大蒜(にんにく)、プリック・タイは胡椒。 油ににんにくを数ヶ月つけておく。 |
| ナーム・ピヤウ | 酢とライム汁 |
| ソー(ト)・ホイナンロム | ホイ・ナンロムは牡蠣。 即ちオイスター・ソース。 |
| カティ | ココナツ・ミルク 粉末または液状で販売されている。 |
| クーアンプン クルアング・プング | 調味料のセット。 この単語は食材と言う意味もある。 |
| ハーブ類2 | |
| ホラパー フォラパー | バジルの一種。 料理には葉を使うので、普通はバイ・ホラパーと言う。 |
| タカイ タクライ | レモングラス。 ススキのようだが根っこに近い部分が生姜の味と香りがある。 |
| メンラック | 英名ヘアリーバジル 葉の部分を使いバイ・メンラックという。 |
| バイ・マックルー | マックルー(ト)=コブみかん。 デコボコな皮を持つ柑橘類。 抗癌作用の説がある。 |
| カー | タイ生姜。 日本の生姜よりも数段大きい。 |
| カパウ クラパウ | バジルの一種。 普通、葉の部分を使いバイ・カパウという。 バイ=葉っぱ。 |
| サラネー | ミント。 西洋ミントとやや異なる。 葉を指してバイ・サラネーという。 |
| ドーク・チャン ドクチャン | 八角。 トム・パロウに使う。 ドーク=花、チャン=月 |
| 魚 | 魚は基本的にプラーがつく。 |
| プラー・カポン パーカポン | バカボンではない。 プラーカポン・カーウはスズキ、プラーカポン・デーングはフエダイ |
| プラー・カポン プラー・カポング | 上のカポンとは発音が違う。 このカポンは缶詰のことをいう。 ニシンが良く使われる。 |
| プラー・ドゥック パードック | 鯰(ナマズ)。 白身の美味い魚。 ホッケくらいに考えると良い。 種類豊富。 |
| プラー・チョン パーション | 雷魚(ライギョ) 見た目はやるせないが、上質の肉。 |
| プラー・ハーン・ケン パーハーケン | 鯵(アジ) ハーンは尻尾。 ケーンは硬い 尻尾のところが硬いと言う意味。 |
| プラー・チャラメット パーチャラメ | マナガツオ タイではよく見る魚。 |
| プラー・ムック パームッ | 烏賊(イカ)。 ムックはインクの意味。 墨ですな。 |
| 蟹(カニ) | 蟹は基本的にプーがつく。 |
| プー・マー | ガザミ |
| プー・ナー | 淡水のカニ ソムタムの汁に使う漬物を作る |
| メンダー・タレー | カブトガニ 直訳すると、海のタガメ 卵を食べます。 (注2) |
| ちょっと勉強不足で、思い浮かびません。 あとで追加。 | |
| 貝(カイ) | 貝は基本的にホイがつく。 |
| ホイ・ライ | アサリとハマグリの間くらいで、アサリ限りなく近い貝。 |
| ホイ・ナング・ロム ホイナンロン | 牡蠣(カキ) 生で食べる。 |
| ホイ・メンプー | ムール貝。 からす貝。 |
| ホイ・クレーング ホイケーン | 赤貝。 半生で食べる。 |
| ホイ・シェウ | ホタテ貝 スカロップ |
| 海老(エビ) | エビは基本的にクンがつく。 |
| クン・マンコーン | 大型の伊勢海老 |
| クン・クラーダム クンカーダン | ブラックタイガー 車海老(クルマエビ)の仲間 |
| クン・シーヘー | 大正海老(タイショウエビ) 車海老(クルマエビ)の仲間 |
| クン・ヒン | セミエビ (蝉海老) |
| 野菜(ヤサイ) | 菜は基本的にパクがつく。 |
| パック・ブン パクブン | 空芯菜 |
| パック・カナ パッカナ | 日本語不明。 英語名忘れた・・ 菜っ葉の一種で柔らかい。 食べやすい。 |
| ガランピー ガランプリー | キャベツ |
| トア・ンゴーク トアゴー | モヤシ。 ンゴと表記したのは英語の発音で言うngoで、goと区別するためである。 |
| ブワッブ | ヘチマ |
| マクア マクーア | 茄子(ナス) |
| マクアテート | トマト |
| ホームヤイ | たまねぎ |
| トンホーム | ネギ |
| ホーム・デーング ホムデン | 赤タマネギ タイ料理に良く使われる。 |
| プリック・ワーン | ピーマン 直訳では甘い唐辛子。 唐辛子はピーマンと同じ科に属す植物。 (注1) |
| ノーマーイ ノマーイ | 筍(タケノコ) |
| テーン・クワー | 胡瓜(キュウリ) |
| サライ・タレー | 海苔(ノリ) 日本のように板状にせず自然の形のまま使う |
| ルーク・カチァップ パック・クラチヤップ |
オクラ。 秋あおい、陸蓮根(オカレンコン)、トガド・ヘチマ、 ガンボなどの別名がある。 |
| ホワチャイターウ フワチャイタウ | 大根 |
| キノコ | |
| ヘッ・ホーム | 椎茸 (シイタケ) |
| ヘッ・フーヌウ | 白キクラゲ |
| ヘッ・ポ | 松露に似た丸いキノコ |
| ヘッ・ケムトン ヘット・ケムトング | シメジ |
| 穀類 穀物 | |
| トア トーワ | 豆類の総称 |
| カウポート カーポート | 車停めではない。 トウモロコシ(玉蜀黍) |
| カウニョウ カウニャウ | もち米 |
| カウ・バレー | 麦(ムギ) |
| ペーン | 小麦粉 |
| カウ・サリー | 麦 |
| 加工食品 | |
| サークー | タピオカ芋 英名キャッサバ |
| ネーム | 皮・肉唐辛子を固めて醗酵させたもの |
| ポーピア ポーピヤ | 春巻き |
| ムウヨー ムーヨー | 豚肉ソーセージ |
| 食器 | |
| チャン | 皿 料理を数える場合にも使う。 日本語で料理一皿という場合と同じ |
| トゥワイ | 椀 |
| ゲーオ | ガラスのコップ |
| ファー・ピッ(ト) | 蓋 |
| モー | 鍋 鍋料理のトムヤムの鍋も同じ。 |
| カタ | 焼き鍋 ムウ・カタ=フライパン |
| 分類に苦しむもの | |
| クン・テン | エビの踊り食い。 クンはエビ、テンは踊り。 生きた小エビにナーム・プリックに漬けると苦しんだエビが跳ね回るところを食べるという、豪快な食べ方。 |
| メンコプン メンカプーン | クラゲ |
| 注1) ピーマン: 英語ではgreen pepperと唐辛子の仲間である。 ピーマンの語源はフランス語pimentでトウガラシの意味、poivronが日本語のピーマンに相当するフランス語である。(NHKラジオ・フランス語講座より) スペイン語でトウガラシは「pimento」 赤ピーマンやオールスパイスをさす。 ラテン語「pigmentum」が語源で顔料、塗料の意。(辞典要約) |
注2) @カブトガニ: 日本では天然記念物だが、タイでは捕獲自由。 スーパーマーケットで売っている。 足の付け根がエビのようになっており、その間に口があるという奇妙な生き物。 生きた化石といわれる程進化していない。 Aタガメ: 食用昆虫で、水中に住み小魚、オタマジャクシなどをえさとする。 |
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