![]() |
ラクシー著 イタチョー監修 |
P24 06年2月作成 |
タイ料理の歴史 と タイ料理の特徴 |
タイ料理の歴史 | |
タイ民族は6世紀から13世紀にかけて今の中国雲南省の山岳地帯から移住してきた。 この頃の料理方法はとろ火で煮込む、直焼きまたは網焼きであった。 水系生活を反映して、水生動植物とハーブが主な材料であった。
肉塊は避け細かくしてハーブとスパイスを加えていた。 仏教の背景で大型動物の肉自体が避けられるようになった。 タイ料理が本格的に外部から影響を受け始めたのは、アユタヤ時代(1350−1767)である。 中国人は日干し、油で揚げたり炒める技術と共に、それに伴う調理道具、中華なべや蒸篭なども持ち込んだ。 今日でもタイ料理が四川料理と類似する面を持っている所以である。 17世紀に入ると国際貿易が盛んになったアユタヤは自ずと西欧、アラブ、インド、日本などの食文化の影響を受けることになった。 ポルトガル人は洋菓子をナライ国王の王宮に紹介し、南米原産の唐辛子を使った料理をもたらした。 インドの仏教僧はカレーを持って来た。 インドの乳製品はタイでは椰子(ヤシ)油と椰子ミルクが代用された。 カレーの強烈なスパイスはレモングラスやバイマックルーのような新鮮なハーブによって和らげられたり増幅された。 結果としてタイ・カレーはインド・カレーよりスパイスは少なく生ハーブが多くなった。 18世紀にはアラブの回教徒により、ラマ1世国の王室料理でアラブ料理が紹介された。 ピーナツを使った調理法は彼らによってもたらされた。 タイ人は外国料理を在来タイ料理とうまく融合させ、独自の料理として発達させた。 その結果が多様性を持った現在のタイ料理であり、今日も進化を続けている。 |
タイ料理の特徴(その2) |
「タイ」という言葉は「自由な人」を意味する。
自由な思想は外国料理を在来の料理に融合させてきた。 タイ料理の説明は常に刺激的な唐辛子の辛さが強調されている。 それも事実だが「辛」は特徴の一部でしかない。
タイ料理は5つの味を含んでいる。 甘、酸、醗、塩、辛。 甘:砂糖よりも椰子蜜が好まれる。 スープ麺にさえ砂糖をかける人は多い。 酸:ライム、タマリンドが使われる。 唐辛子との組み合わせが好まれる。 醗:醗酵食文化を持つ。 醗酵臭が強い食品が多い。 塩:内陸部では保存食として野菜や魚介が塩漬けされる 辛:唐辛子は多くの料理に含まれ、その種類と加工品も多い。 タイは食物に富んだ国である。 雷魚 赤貝 ナマズ 海老 カニ 米 タピオカ 砂糖キビ キノコ 椰子 バナナ パイナップル マンゴースチン ライチ等など列挙に暇(いとま)がない。 豊富な食材と多様な調理技術により、料理はバリエーションに富んでいる。 また、食べる人は誰で、いつ何処で誰が調理するかによっても変化する。 出された料理をそのまま食べるのではなく、自分なりの好みで調味する。 タイの食文化は地域により特色がある ・北部 - 薄味の傾向がある。 醤油を使うことが多い。 ・東北 - 唐辛子をふんだんに使う。 塩辛さを伴う。 ・中央部 - 中国とタイ東北部からの移住者により、その影響を受ける。 ・南部 - 魚貝類が多く唐辛子、胡椒を使う。 日本食と比較すると ・ 淡水の魚介類が多い。 ・魚介料理が多い。 ・硬い野菜が多い。 ・生野菜が少ない。 ・虫、ヘビ、カエル 齧歯動物(ネズミ・リスの類)を食べる。 |
トップページに戻る |
![]() 味のたんけん目次 |