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         日書学展出品作品 

          北山移文
 (180×96×2)


六朝の周ギョウは県令となって、またこの鍾山(別名北山)に立ち寄
ろうとした。
孔徳璋は、隠逸の志を変じて朝廷に仕えたのをいやしみ、鍾山の
神霊の意に託して、官府の通達文書になぞらえてこの文を書き、二
度と鍾山に立ち入らせないようにした。北山の神は、周ギョウの様な
節操を守らない人間が、この山を通ると、山川草木が汚れるから、立
ち寄ることを許さないというのである。

全文 653字