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No.25  11月6日           

2枚の喪中葉書    不吉ですみません
11月になると、来年の年賀状を考え始める。 

来年は癸未(みづのと・ひつじ)だが、

まだ全然準備が出来ない。

11月7日は母の命日なので、

20年近く前の喪中葉書を思い出した。

4月末に父が敗血症であの世に逝った時に、

母はすでに病んでいて、半年後に後を追った。

夢に「三途の川を渡る舟に底がなく、

棹一本ではどうにもならない」

と言っていた、だからだから私が行って手伝ってやるのだ、


母は私に夏頃そう言って、

11月にカキ氷が食べたいと一杯だけ食
べて、間もなく逝った。

病名は胃ガンだった。全身に転移していた。

その時の葉書が、右のもので、

1984年(昭和59年)甲子の冬に出した。
翌年、妻の母が5月に逝った。義母だから二年続けて喪中ということになった。

そこで親を4名ならべて命日を記した。

妻はヤメナサイヨと言ったが、

この葉書は後日何かと便利なことがあった。

めでたくない話だが、母の19回忌に免じておゆるしいただきたい。